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MINKU エピソード2 SPACE MINKU  作者: 榊 直 (さかき ただし)
1章 再び時空を超えて
3/16

第3話 ジーズの森

 しばらく歩いていると、道が途絶えジャングルのような森が見えてきた。


「よし。一気に行くぞ。俺が調べた地図とコンパスが頼りだ」とコング。


「コンパスは俺が見よう。コングは地図に専念してくれ」とジル。


「助かる。頼むぞ」


 4人は静かに森の中へ入った。

森の中は草で太陽がさえぎられ、薄暗かった。


「ちい、キュー。大丈夫か?」コングが聞いた。


「大丈夫よ」


「僕も平気」


「まだまだ歩く。行こう」コングが言った。


「なにか聞こえる。なんだろう」とキュー。


ジルは遠くが見えるスコープで覗いた。


「う、あれは!」


「どうした?何が見えた?」


スコープを覗くのをやめ、ジルは血相を変えて話した。


「ガイコツ騎士達が大勢で火を炊き、儀式のような事をしている。中央に人が吊るされている。もう死んでいるようだ」とジル。


「こ、怖い・・」ちいが怯えた。


「困ったことにあのガイコツ騎士達の方を通り過ぎないと、この先は行けない。周りは(がけ)だ」とジル。


「俺達は姿が見えない。慎重に進んで通り過ぎるぞ」とコング。


 4人はガイコツ騎士が儀式のような事をしているそばを、ゆっくり歩き通り抜けようとした。

しかし、ガイコツ騎士達は何かを察知し、ざわざわし始めた。

4人はそろりそろりと突き進んで、


(だめか・・何か勘づかれている)


(しー!静かに・・)


キューは石につまずいた。


「あー!よっと!」


キューはバタバタと音を立て、体制を元に戻した。

ガイコツ騎士達は一斉に見ている。


(や、やばい・・)


4人は立ち止まった。

一人のガイコツ騎士が近づいてきた。ジロジロ見ている。

そして剣を掴み、構えだした。キューをまじまじと見ている。


(こ、コング・・)


ガイコツ騎士は剣を構え、キューの姿は見えてなかったが、剣で切ろうとしてきた。


(助けて・・コング・・)


コングは剣をケースから出した。剣は消えてなかったので、突然剣が現れ、ガイコツ騎士達はびっくりしている。

コングはキューを切ろうとしているガイコツ騎士をぶった切った。

ガシャーン!

ガイコツ騎士はバラバラになり、崩れた。

ガイコツ騎士達は一斉に剣を握り、こっちへやってきた。


「全速力で逃げるぞ!」コング指示し、皆は逃げた。


ガイコツ騎士は馬に乗り、追ってきた。

逃げながら、ジルは弓矢を放った。

ガイコツ騎士の頭を狙い、首をふっとばした。

途中、大きな洞穴が見えた。


「武器をケースにしまえ、洞穴にかくれるぞ!」コングが言った。


 4人は急いで、洞穴に隠れた。

ガイコツ騎士はバラバラに分かれ、洞穴を駆けていった。


「ハア、ハア、危なかった」キューは真っ青になり、つぶやいた。


「もう少し待とう。俺達の姿は見えない。大丈夫だ」コングが言った。


4人はしばらく洞穴に隠れた。


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