第20話 軍のコックチーム
「いくらでもお金は払う。非常事態だから」アシュタールが言った。
(やったぜ!大金持ちだ!)ショーンは内心、喜んだ。
連合艦隊総司令官のダルス・ハスラーが言った。
「やつら宇宙人は本当にコーヒー対決で勝負を決めるのでしょうか?」
「誰が審判をやるんだ?」ジルが言った。
「彼らは嘘がつけない種族らしいのです。自分たちより美味しいコーヒーだと認識出来た時は負けを認めるでしょう」
「我が軍のコックを集結させますか?バリスタが多数います」ハスラーが言った。
「いいでしょう。その前にもう少し交渉したい。宇宙人と交信できますか?」アシュタールが言った。
アシュタールは宇宙人と細かく打ち合わせをした。
しばらくすると、
「彼らは24時間待つと言っています。それまでに最高の一杯を作りましょう」
「よし。では軍のコックのバリスタ部隊を呼ぶんだ」司令官ハスラーが言った。
連合艦隊はコックの軍曹、マーベリックを呼んだ。
「私たちコックが最高のコーヒーをお作りしましょう」
マーベリックは6人ほどのコックの隊員を連れてきた。
「君がコックの代表かね」ハスラーが言った。
「はい。コーヒーも管理しています」
「さっそく一杯淹れるんだ。マーベリック」
「はい。少々お待ちください」
マーベリックは隊員にいろいろ指示し、コーヒーを作り始めた。
豆が司令室に運び込まれ、隊員が豆を挽き、バリスタのマーベリックが抽出した。
コーヒーの良い香りが司令室に漂う。
「さあ、どうぞ、飲んでください」マーベリックが言った。
アシュタール、ハスラー、コング、ジル、キュー、ちい、ショーンたちが一斉に飲んだ。
「うむ。美味いと思うが・・」とアシュタール。
「これで勝てるか?特に際だっていないが・・」コングが言った。
「君たちは詳しいのかね?」ハスラーが言った。
「なに。ちょっとしたコーヒー好きだ。俺らの星にはminku coffeeというショップが有名でね。飲み慣れている」
コングが言った。
「そこでだ、俺が捕まえたMINKUを使うといい。今、出しましょう」
「大丈夫か?環境が違うから弱るんじゃないのか?」ジルが言った。
「大丈夫だ。意識だけ、伝わるように調整する」
ショーンはMINKUの入れ物の調整パネルを操作し、MINKUの意識が伝わるようにした。
「元気ですぜ。ダイヤモンドMINKUもガス惑星のMINKUも」
キーンと全員が耳鳴りを感じた。
抽出したサーバーの中のコーヒが七色に光った。
「おお!私のコーヒーが輝いている」軍曹のマーベリックが驚いた。




