第19話 ショーンのMINKU
「みんな。アシュタールの所に行かなくちゃ。MINKUを見せることになった」
「そんな、困るよ。ちいたんが捕まってしまうよ」
「もう、そんな状況ではない。新しい宇宙人が対決を望んでいる。俺が捕まえているMINKUの出番だ」
「その、MINKUがなんで出番なんだ?」ジルが聞いた。
「やつら宇宙人にはコーヒーが重要らしい。コーヒー対決を望んでいるのは、さっき会話を傍受して聞いていただろう?俺が捕まえたMINKUはどうやらコーヒーに関係してるらしいんだ。このMINKUは2つの星で見つけたのだが、その星たちはものすごくコーヒーが盛んだったんだ。もう星の住人がコーヒー好きだらけ」
「見せてくれよ。そのMINKUを」コングが言った。
「いいぜ。アシュタールが待ってるから、ちょっとだけな。後ろの貨物室に来てくれ」
ちい、ジル、キュー、コングはショーンに従って宇宙船コマンダーの奥の貨物室に移動した。
少し大きい銀色の箱が2つ置いてあった。中は見えない。
「危ないから、触るなよ。大気がヘリウムと炭素で構成されているダイヤモンドMINKUが WASP‑80 b星のものだ。もう一つはKELT‑9b星の超高温ガス惑星のものだ。岩石が蒸発し、金属蒸気・ケイ酸蒸気が大気を構成している。
この容器の中は彼らMINKUが生息できるように、特殊な状況を再現しているんだ。
「かなり大変だな。維持費も相当かかるんじゃないか?」ジルが言った。
「そう!だから、アシュタールに吹っ掛けるんだ。このMINKUを有料で貸すとな」
「僕らの剣MINKUはとっても扱いやすいよ。こんな装置いらないんだから」
「あ、アシュタールが催促だ。行こう。みんな」
ショーンの宇宙船はアシュタールの神殿へ向かい、着艦した。
アシュタールと一行は再会した。
「アシュタール様。俺の宇宙船にいるのが、コーヒーと関わりがあると思うんだ。たぶんだけど。ダイヤモンドで出来ているこのMINKU。見つけた時、近くにいた宇宙人が(この酸味の神様を持っていくのか?)と言っていて、それから宇宙船で飲むコーヒーがやけに酸味が利いていたんだ。そりゃ、すごい酸味だったよ。酸っぱいというか上品な酸味だ。あとね、もう一つのガス惑星のMINKU。苦みと関係ありそう。こいつを見つけてから、コーヒーが苦いんだ。きっと苦みの特性があるMINKUなのさ」
「うむ。聞いたことがあります。5つのMINKUは味に関係していると。まさか、コーヒーに関係しているとは」
「そこで、アシュタール様。ただでは貸せませんのでね。このMINKU。結構捕まえるのにお金がかかっているのでね」




