第14話 5つのMINKU
男たちは5人がかりでコングを取り押さえようとした。
「このやろう!」コングは5人の男を弾き飛ばした。
「ちい!こっちへ」ジルはちいを連れて、離れた。
「ちいさん。こっちへきなさい」アシュタールが迫った。
「アシュタールさん!すみません!」キューは風の魔法を使った。
アシュタールは吹き飛ばされた。
「うわぁ!」
男たちはスタンガンをコングに当てた。
コングはしびれて、ぶっ倒れた!
「コング!」ちいが叫んだ!
ジルは吹き矢で、男たちに吹いた。
「ああ!」男たちの一人はうずくまった。
他の男が銃を出した。
「傷つけてはいけません」アシュタールが言った。
ちいは手を合わせ、西の魔女をイメージした。
「魔女さん、魔女さん。どうか助けて・・」
すると、天井にぼんやり魔女の姿が現れた。
「なんだい?呼んだかい。あら、コング、ちい、ジルもキューもいる。どうしたんだい?」
「魔女さん助けて!みんながやられているの!」
「よし。剣ミンクーのいかずちを送ろう」
魔女は剣ミンクーを出して、天井からいかずちがほとばしった。
「うわぁ!」男たちは雷に打たれて、わめいた。
ショーンの目が光った。
「ミンクー!剣ミンクー!見つけた!」
ショーンは銃の威力を最小にして、男たちを撃った。男たちはバタバタとしびれて倒れた。
「ありゃ。私の出る幕はないじゃないか」魔女はぼんやりして消えた。
「みんな。こっちは来るんだ。ついてきて」
キューたちは突然のショーンの行動に戸惑ったが、したがってショーンの後をつけていった。
ショーンとキューたちは全速力逃げた。コングもフラフラしていたが走った。
しばらく走ると、エレベーターがあり、みんなは乗り込んだ。
ショーンは最上階のボタンを押した。
「どういうことだ。なぜ、我々の味方をした?」
「さきほどのその天井に現れた女の人は誰だい?」ショーンが言った。
「西の魔女さんよ。元の星の人よ」ちいが言った。
「ちいたん、どうして魔女さんを呼べたんだい?一種の魔法だよ。あれは」キューが言った。
「魔法?ただ、助けてほしくて願っただけよ」
「その、女の人が出した”剣ミンクー”について知りたいのだが。あれはその惑星にいたのだね?」
「うん。いっぱいいるよ」ちいが言った。
「おお!いっぱい!」
「剣ミンクーがどうかしたのか?」コングが言った。
「実は・・俺は、雇われ捜査官なんだ。正規の職員じゃない。フリーの警察の者だ。本当にやりたいのは・・5つのMINKUを捕まえる事なんだ。5つのMINKUを捕まえて、ある場所にもっていけば、たましいだけの場所へ行けるんだ」
「5つのMINKUか」とジル。
「そうだ。この宇宙に5つのMINKUがいるのだと聞いて、10年探し回っている。今、宇宙船に見つけて乗せてあるMINKUは2匹だ。剣ミンクーがまさか、あなた達の星で見つかるとは」
「では、あの星、マウル星へ行くのかい?」ジルが言った。
「是非!」
「また戻るのかよ」
エレベーターは最上階に着いた。




