第13話 minku coffeeショップにて
ちいとキューはコーヒーショップに入った。
席がいくつかあり、大型の焙煎機が鎮座していた。席に着くとパネルにメニューが表示された。
「ちいたん。僕は夜空ブレンドにするよ。深みとコクが最高なんだ」
「私は・・・やっぱり恋空ブレンドにする」
2人はパネルのメニューにあるコーヒーの商品名をタッチした。
「店員さんは見かけないけど、運ばれてくるのかな?」キューが言った。
「そうね。どうかしら・・・」
突然!テープルの下から、コーヒーがプシュッと現れた!
「すごい!いきなり現れた!」
「びっくりしたわね!」
2人はコーヒーを楽しんだ。
しかし、その頃はアシュタールは・・・
「アシュタール様。間違いありません。あのちいと言う女の子は地球人です」
「私もうっかりしていました。地球から来ていたのなら大問題です」アシュタールが言った。
「なぜ、地球からこの宇宙にこれたのでしょうか?地球から出れるわけないのだ。火星までも行けないやつらが」
「システムが狂っている。直ちにあの女の子を強制送還させましょう」アシュタールが言った。
キューとちいはゆっくり過ごしていた。
コングとジルも来た。
「おれらもコーヒーをいただきに来たぞ」コングが言った。
「美味しいかい?ここは?」ジルが言った。
「とっても美味しいよ!地下鉱脈から組み上げた水に、人口太陽で育てたコーヒーの木がとっても素晴らし味を出しているよ!」キューが言った。
「よし。俺はドール星タラン地方の深煎りコーヒーを」とジル。
「俺はスペシャルエスプレッソを8ショット」
「8ショット!?」キューはびっくりした。
4人がわいわい楽しんでいると、ショーンが現れた。
「あ、さっきの捜査官」キューが言った。
他に5人ほど男がちい達を囲んだ。
アシュタールがやってきた。
「アシュタールさんも!どうしたの?」
「すまん・・アシュタール様も気づくまで時間がかかったが、その・・ちいさんは地球から来たのだね?」
ショーンが言った。
「うん・・私の星は地球よ」
「どうやって来たのだね?宇宙船か何か?」アシュタールが聞いた。
「ううん。自分の家から、ドルゾーさんのイヤリングを使って、時空を超えてやってきたわ」
「ふむ。そのイヤリングを見せてもらえるかな?」アシュタールが言った。
「あ!イヤリングは・・出発する家に忘れてきたわ!」
アシュタールとショーンは目配せした。
「ちいさん、すまないが一緒にきてもらう」ショーンが言った。
「おい!ちいをどこに連れて行く気だ!」コングがすごんだ。
「地球から出たらだめなんだ。あそこは・・」
「私、一年たてば帰るよ。そういう作りだもん」
「どうします。アシュタールさん?」ショーンが言った。
「ふむ。とにかくちいさんをすみやかに元の宇宙へ戻し、地球に送らなければならない」
「来てもらおう!」他の男たちがちいを掴んだ。
「きゃー!やめて!触らないで!」
「何するんだ!おまえら!」コングが立ち上がった。




