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MINKU エピソード2 SPACE MINKU  作者: 榊 直 (さかき ただし)
1章 再び時空を超えて
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第1話 ちい、また時空を超える

新しくMINKUのお話を書いています。

前回は完結した話を投稿しましたが、今回は書きながらの投稿になります。

どうぞ、よろしくお願いします。

 ちいは急いで自分の部屋に戻ると、イヤリングをつけ、布団に入った。

興奮(こうふん)していたが、イヤリングの力が強いのか、意識が薄れ、次第に

眠りについた。


 気づくと、町の外れの建物の奥にいた。ちいは、キューとコング達を探した。

町はにぎやかで大道芸人がパントマイムや手品をしていた。

「キュー?コングー?どこなのー?」

ちいはみんなを呼んで探した。

「ちい?ちいじゃないの?」金髪の女性が話しかけた。サリーだった。

「サリー―!やっと会えた!みんなはどこ?」

ちいが尋ねた。

「私はこの町、ピエール王国の町に住んでいるの。フルームとバーバラは元の町に帰ったわ。魔女も西のお城へ帰った。コングはまだこの町にいるわよ。キューは王子として、お城にいるわ。ジルもいるわよ」

「早く会いたい!みんなに!」

「うん。行きましょう」

サリーとちいは、宿屋に向かった。


 大きな男がベッドで横になっていた。

「コング!久しぶりね!」ちいは声をかけた。

「ん?ちい?ちいじゃないか!よく来た!」

コングはムクッと起き上がった。

背の高さは3メートルあり、毛むくじゃらのマウンテンゴリラのような男。

「ちい。無事で良かった。元気かい?」ジルもいた。

小柄で耳がとんがった、ホビット族の男。

「ジル!みんな、みんな、会えてうれしい!」

「アルフレッド、キューも呼んでくるわ」サリーが言った。

「キュー・・」ちいはどきどきした。

「ちいと離れて、1年が立っているな・・」ジルが言った。

「うそ?私、アーリーからイヤリングをもらって、すぐ来たよ」

「うん。たしか、大魔道士ドルゾ―も、時を超えるのにこのイヤリングだと1年の誤差があると言っていた」

「えー。ややこしいわ。時間差があるのね」

「コングとジルはずっとここにいるの?」ちいが聞いた。

「俺はやっと神の国へ行ける方法が分かったんだ。ドラゴンのいる場所も」とコング。

「へ~。やっと行けるのね。コング!」ちいが言った。

「俺は神の国へ行くか、違う旅をするか、迷い中だ」ジルは笑った。

「一緒に行こうぜ!ジル」

「キューを連れてきたわよ」サリーが帰ってきた。

立派な服装で、少し凛々しくなった少年、キューがいた。

「キュー・・ありがとう。イヤリング・・」ちいは顔を赤らめた。

「ちい!やっと会えたね。もう会えないかと心配だったんだ。元気?」

「うん。すぐ来たのだけどね。1年かかるらしいの。来るのに」

「え!1年も!」

「実はね。ちい。これはイヤリングを送ったあとで、ドルゾーが言ってたのだけど、こっちに1年かかって到着し、また次の戻るタイミングが1年後になるそうなんだ」とジル。

「え?タイミングって?」

「つまり、1年はここにいなきゃいかんと言うこと。しかし、戻った時は、ちいの世界では1日もたっていないそうだ。行方不明などは心配いらないそうだ。」

「1年・・ここに・・知らなかった」ちいは困惑した。

「みんな、神の国へ行こうぜ!ちいも行こう。1年もいるんだから」

「俺も行くよ。コング」ジルが言った。

「僕も行く!ちいも行こうよ!」とキュー。

「王子なのに良いのか?」コングが聞いた。

「大丈夫。特にやることがないんだ」

皆は笑った。


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