表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/159

第一章 海洋研究所 4 ヴァシリス様ご紹介

ヴァシリス様のご紹介があります

海の神様、タールーン様のヒーリング後、

癒しのパワーを使い果たし、私は意識を失った。


気がついたら、知らないお部屋で爆睡していた。

たくさん眠って、パワー充電回復し、目覚めたらしい。

ここはどこ?

研究所の医務室かなあ?


えっと、タールーン様を海まで見送って、おしゃべりして、

治療用プールに戻ってきた。

その後の記憶がない。


部屋のドアがノックされて、返事をすると、ヴァシリス様のお顔が見えた。

「気がついたか?」

ひぇっ!

「あっ、ヴァシリス様!!あの、、、」


「ヒーリングパワーを全て使って、意識がなくなっていたぞ。其方、無茶をするのは、何年たっても変わらぬな」

「申し訳ありませんでした」

トホホ、、またやってしまった。

「あの、ヴァシリス様、ここはどこでしょうか」


苦笑気味のヴァシリス様が、

「3日も眠っておった。長く眠ると想定し、私の離宮につれてきた。」

「ひえっ!離宮ですか?」

「すでにスタッフも返していたし、

私が其方の寮に入るわけにはいかぬし、

面倒くさいので、手っ取り早く離宮に連れてきた」


ヴァシリス様、普通はスタッフを呼ぶでしょう?でも呼びにくいかも?普通とは、ちょっと違うかもしれないし。


私のとがめるような表情に気がついたのか、

「私が、其方のことで、他人に助けを求めるはずがなかろうが」

「それにしても、、私はもう王立海洋研究所の職員になったのですから、公私混同はヴァシリス様のご迷惑に、、、」

ヴァシリス様が、膨れっ面気味になり、

「迷惑などではないが、倒れた其方が悪い」

「・・・」

「まあ良い。アリエッタ、

研究所で、初仕事で、あれだけ大きなヒーリングを行なったのだし、

其方は、次代巫女という極秘の立場もある。

それゆえ私の監督下にあるのだから、何を今更、公私混同なのだ!」

ちょっと苦々しく、かつ、呆れ顔になってらっしゃる。監督下だったのね、わたし。


ヒーラーのパワーは、使うと減る。

毒素などを吸い取ると更に減り、たくさん使うと無くなるので、結果、倒れる。

充電すれば復活し、また元気になる。

そして私の基本的な充電方法は、睡眠。

しかし、今回は、力加減はわかっていたはずなので、

自分の寮に帰る余力まで使ってしまっていたのは、私自身も意外だった。


そして、ヴァシリス様は、私が、よく、ぶっ倒れる、のを、以前からご存知だ。


そのヴァシリス様とは、


ヴァシリス様は、シーシェル王国の第三王子である。


シーシェル王国の王家の方々は、全て超特級ヒーラーで、

第三王子のヴァシリス様は、海洋に関するお力が特別に大きく、23歳という若さで、

王立海洋研究所を任され、束ねておられる。


幼い頃より神童と言われ、

王立アカデミーを首席で卒業、

海をこよなく愛し、研究大好き、学問にも美術音楽にも造詣深く、スポーツも当たり前のように何でもこなされる。

王子様らしく、見目麗しく、

社交もそつなく爽やか極まりない、ポーカーフェイス。

王子は、そのように育てられるから、そうなるのであるが、

ただ一点だけ、難あり。

恋愛や女性に全く興味がなく、フィアンセもまだいないらしい。


で、そんなすごい方と、わたくしが、どのような繋がりがあるかというと、

王立アカデミーの海洋生物学科の先輩というだけでなく、

家族ぐるみのお付き合いがあり、王宮で、幼なじみで兄妹のように育ってきた。

物心ついた時には、彼はほぼほぼ、兄同然だった。

対外的には王子様然としているが、

素顔は、いわゆるオタクで、ストイック、頑固君なので、

近しい人たちほど、王子様然とした表向きの顔と、素顔のギャップに苦労するわけだ。


私に接するときは、歯に絹着せずに、言いたい放題、容赦なし、ということ。


私が研究所に来てから、

呼び方が、

其方、アリエッタ、君、など、呼称がバラバラなので、

ヴァシリス様ご自身も、お転婆な妹が職場に乱入してきたようで、やりにくいのだろう

読んでいただきありがとうございます。

ヴァシリス様、王子でした。

少しずつ、秘密がとけていきますので、

次もみてくださると嬉しいです。

(o^^o)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ