第一章 海洋研究所 3神獣タールーン
亀獣が話している
「アリエッタ、此度は感謝する。
我は海神ポセイダルゴの臣下であり、海の3番目の神、タールーンなり。
其方にオラクルがさらに降り注ぐよう、見守っているぞ。
そして我は、ヴァシリスと其方の力となろう。」
この海亀さんのような亀獣は、海の神様だったんだ。
初仕事で神様に会ってしまった。
「タールーン様、ありがとうございます。
この世界と海が平和でありますように、祈り癒し続けてまいります。
どうかお導きくださいますようお願いいたします。」
続けて気になる事を聞いてみた。
「タールーンさま、先程、以前にお会いしたように、おっしゃって、、」
「そうじゃよ、アリエッタ、大きくなったのう。
ついこの前まで、よちよち歩きで、浜辺でヤドカリと戯れておったのに。」
タールーン様は優しい目で笑った。
幼い頃から海は大好きで、いつも海にいるから、いつ出会ったのだろうか?
「いつごろお会いしたのか、わたくし記憶がなくて、、」
「海を愛す守り姫よ、我はいつも見守っているぞ。其方が3歳になった日は、格別に愛らしかったものである。ではまたな。」
優雅にゆったりと泳ぎ去るタールーン様を見送り、
3歳になったとき?と考えつつ、
治療プールまで泳いでもどると、ヴァシリス様が待ってくださっていた。
「ご苦労であった、
アリエッタ、初仕事のヒーリングで、あれだけの毒物を吸い取って大丈夫であったか?」と、問われながら、
笑顔でお返事をするつもりが、なぜかエネルギーがなくなっていて、私は意識を失った。
そのあと、何をどうして、どうなったか、私は知らない、、、
読んでくださりありがとうございます♪






