第53話 クジラX潮吹きXストッキング(黒色)!だまんごー。
「みなさんのおかげで助かりましたラ」
クジラ・タイツが声を出す。クジラ・タイツの背中には、宮村まんごと高村まんごが乗っている。
まんごたちはアルティメットブラックレックスドラゴンを倒し、帰路についていた。そう、まんごたちが元いた岸へと向かっているのだ。彼女たちは、行きと同様にクジラ・タイツとクジラ・ソックスの背中に乗せてもらって、湖の上を移動していた。
「あっ、そうですラ。みなさまにお礼をしないといけないですラ」
クジラ・ソックスが、思い出したように声を出した。
「でも、我々の住処に集落は湖の中にありますラ……。まんご様たちは、水中は……。」
クジラ・ソックスの声に、クジラ・タイツが続ける。
「無理よ……」
宮村まんごは、クジラ・ソックスたちの言葉を遮るように、即答した。高村まんごも、彼女に合わせて、2人同時に首を振った。
クジラ族の住処の集落は湖の中にあるが、まんごたちは普通の人間なので、そこに行くことはできない。魔法少女は、空は飛べても、水中には潜れないのだ。
「そうですラね〜。でも、大丈夫ですラ! すぐに族長様を呼んできますラ。何と言っても、まんご様たちは、我々クジラ族のピンチを救ってくれた救世主様ですからラ〜、ほラ〜、あそこをみてくださいラ〜。彼に、族長様を呼んで来てもらうですラ」
まんごたちが湖の真ん中くらいに差し掛かると、そこにはまた、一匹のクジラ族、『クジラ・デニール』がいた。
「ちょっと、デニール! 族長様を呼んできて欲しいのラ。この方々が、あのドラゴンを退治してくれたのラ〜!」
クジラ・タイツは、クジラ・デニールに向かって、状況を説明した。
「なっ! なんと! あのドラゴンをっ!」
プシューーーッ
ビシャーーーッ
クジラ・デニールは大げさに驚き、そして、お約束通りに潮を吹く。
「わかりましたラ〜! 大急ぎで、族長様を呼んできますラ〜!」
プシューーーッ
ビシャーーーッ
そう言い残し、クジラ・デニールは、潮と共に、湖に沈んでいった。
――――――――――――――
プシューーーッ
ビシャーーーッ
プシューーーッ
ビシャーーーッ
プシューーーッ
ビシャーーーッ
まんごたちが、クジラ・タイツとクジラ・ソックスの背中の上で待つこと数分。湖の中から現れたのは、多数のクジラ族たちだった。それぞれの個体が盛大に潮を吹きながら湖から出てきたのだ。
そして、盛大に潮吹きをするクジラ族たちに囲まれるようにして、湖の上に出て来たのが、クジラ族の族長だった。
そう、多数のクジラ族の真ん中にいるクジラこそが、クジラ族の族長『クジラ・ストッキング』である。
この族長は、『キング』のような名前をしているが、彼女はメスだ。クジラ族は、分裂して増えるため、メスしかいないのだ。そう、メスだからこそ潮を吹くのだ!
「ありがとうございますラ。本当に助かりましたラ。あなたたちには、お礼として、クジラ族に伝わる『伝説のストッキング(黒色)』を差し上げますラ。これは、足がほんのり透ける20デニールの素晴らしい性能ですラ。しかも、足をキュッと引き締める性能も付いていますラ〜」
彼女が、側近のクジラ族『クジラ・アミタイツ』に視線を送って合図をすると、クジラ・アミタイツは、『伝説のストッキング(黒色)』を持って、まんごたちに近づいて来た。
「どうぞですラ。3人分ありますので、皆さんで穿いてくださいですラ」
「ありがとう」
クジラ・アミタイツは、クジラ・タイツの横にきて、手を伸ばす。3人分の『伝説のストッキング(黒色)』を水中から出し、まんごたちに近づける。それを、宮村まんごが手を伸ばして、受け取った。
「そして、そちらのお方は精霊様でございますラ。どうやら、精霊様がアルティメットブラックレックスドラゴンを倒してくださったようですラ。そちらの精霊様には、『伝説のタイツ(黒色)』を差し上げますラ。これは、完全防寒の100デニールの素晴らしい性能ですラ。もちろん、こちらのタイツにも、足をキュッと引き締める性能が付いていますラ〜」
クジラ・ストッキングの話が終わると、クジラ・アミタイツは、クジラ・ソックスの横に来て、手を伸ばし、『伝説のタイツ(黒色)』をコアラに渡した。
「コアラ ウレシイ」
コアラは、舌を上機嫌にペロペロと出しながら、差し出された『伝説のタイツ(黒色)』を受け取った。
「また、近くに来ることがあればこの湖に寄るといいのラ〜。私たちは、いつでもあなたたちを歓迎するのラ〜!」
クジラ・ストッキングは、そう言いながら、まんごたちに手を振る。
プシューーーッ
ビシャーーーッ
プシューーーッ
ビシャーーーッ
プシューーーッ
ビシャーーーッ
そして、彼女たちが登場した時と同様に、多数のクジラたちの潮吹きに囲まれながら、クジラ・ストッキングは、湖の中に帰っていった。
――――――――――――――
「じゃあ、ドリアちゃん、早速、装備しよっか?」
高村まんごは、『伝説のストッキング(黒色)』を片手に、ドリアに尋ねた。
彼女たちは、まだクジラ・タイツとクジラ・ソックスの背中に乗って、湖を移動中である。しかし、高村まんごは、貰ったばかりの『伝説のストッキング(黒色)』をいち早く装備したかったのだ。
「はい、でございますわ」
ドリアも、まんごの言葉に、待ってましたと言わんばかりに、『伝説のストッキング(黒色)』を足に通し始める。
「あらっ、ちょっと湿っていますですわ〜」
「だねっ……。でも大丈夫そうだよっ〜」
『伝説のストッキング(黒色)』は、湖の中で保管されていたため、湿っていた。しかしながら、ドリアと高村まんごの好奇心は、ストッキングが湿っていることくらいでは揺るがない。
「あ、そう。じゃあ……。私は、後で装備するよ。インポート!」
湿ったストッキングに頑張って足を入れている2人を横目に、宮村まんごは、自身のアイテムボックスにそれをしまった。
「じゃじゃ〜ん。えへっ。どう? ドリアちゃん?」
「わぁ〜、まんごちゃん。可愛らしいでございますわぁ〜」
「カワイイ ワタシモ」
『伝説のストッキング(黒色)』を穿き終えた2人が横を向くと、コアラもすでに『伝説のタイツ(黒色)』を装備していた。
ライオンの足が見えなくなり、黒いタイツは、アシカの胴体と一体化し、足の方へと鮮やかな流線を描いていた。
「コアラモ タイツ ニアウダロ?」
そして、彼女は、満足げに舌をペロペロと出していた。
「あら、コアラさんも、それ似合ってますよ〜」
「ほんとでございますわ〜」
高村まんごとドリアは、『伝説のタイツ(黒色)』を装備したコアラの足を眺めて、正直な感想を述べる。そう、彼女たちは、まだピュアな子どもの心を持っているのだ。
「コアラ ウレシイ」
クジラ・タイツとクジラ・ソックスの背中の上で、そうこうしている間に、まんごたちは、岸についた。
彼女たちが元いた場所だ。
「「「じゃあねー。」」」
まんごたちは、クジラ・タイツとクジラ・ソックスに手を振る。
「はい、ですラ! 本当に、皆さん、ありがとうございましたですラ!」
プシューーーッ
ビシャーーーッ
クジラ族の2人は盛大に潮吹きをしながら湖の向こうに消えていった。
ブシャア!
次回に続く!
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私、高村まんご。小学3年生。
ヤッホ〜。みんなっ、ひっさしぶり〜。
ダンジョンに潜って、割と経つよね。うん。
いつになったら、マンゴスチン・ハートが復活して、魔法少女に変身できるようになるんだろうねー。
一応、私が主人公なのにね〜。
主人公が変身できない魔法少女! それが、魔法少女マンゴ☆スチン! ってね。
いやぁ〜、生足好きの読者さまには申し訳ないけどね〜。
ストッキングを穿いちゃったよっ! ごめんねっ!
え? いいよ、いいよ、逆にありがたいって?
をいをい、をまいら……。
逆に……って?
ノーおパンツにストッキングを直穿き……。
ほんのり透ける20デニール……。
キュッと引き締め効果……。
って! あんたたちっ! もうっ! 何を言ってるのよっ!
をいをい、をまいら……。
ここはなろうだって言ってるジャマイカー。
ってことになっちゃうよー。
はい。
でもねっ! 一つ忘れないでね!
大事なことだからっ!
ドリアちゃんはノーおぱんつだけど、私はちゃんと穿いてるからねっ!
え? もう一つツッコミたいところがあるって?
あ〜、先に言っとくけどね。遥さんも、何を目指してるかわからなくなったって、言ってたからね。まぁ、行き当たりばったりなのよ。
とりあえず、面白そうだから、コアラさんにタイツを穿かせてみたって。
うん。コアラさんは、もともと裸だったのにねー。もちろん、動物がベースだから裸で問題なかったんだけどね。
逆に、タイツだけを穿かせることによって、なんと言うか、カオスになるよね。
でもまぁ、単なる服装だし。まぁ、大丈夫、大丈夫。
さて、次回はお待ちかね。
ミミズ、カズノコと来れば、次に来るのは、これだねっ!
え? わかるの?
をいをい、をまいら……。
ここはなろうだって言ってるジャマイカー。
って。
さすがの私も困っちゃうからねー。うん。良い子のみんなは、知ってても知らないふりをする技術を身につけた方がいいよ。
うん。まぁ、そういうことだから。
まぁ、当然、出てくるのは、タコだよね。海に出てくる巨大モンスターと言えば、巨大なイカとか巨大なタコとかって相場は決まってるからねー!
はい!
次回!
魔法少女 マンゴ☆スチン A’s
『第54話 極楽浄土!ツボタコ! 吸いますか?吸いませんか? すいません、吸います!だまんごー』
だよっ!
絶対に読んでねっ!
マンゴスチン! カジュー! ヒャクパーセントー!




