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魔法少女マンゴ☆スチン Reincarnation  作者: 幸田遥
魔法少女マンゴ☆スチン A's

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第39話 えっ?プーモちゃんの奥がダンジョン!それって大丈夫?だまんごー。


「ふぅ〜。」


 部屋で一人だった高村まんごは、部屋の中で大きなため息をついた。



 兄の高村桃矢と父親の高村甜瓜(てんか)は、まだタイ王国から帰って来ていない。手術は無事に終わっていたが、安静のために、まだタイ王国に滞在中である。


 そのため、桃矢との2人部屋が、今ではまんごが独り占めなのだ。


 しかし、まんごは、部屋を独り占めして喜んでいるわけでもなく、机の上に置いたマンゴスチンの皮を眺めて、ため息をついていた。




(何かあったのか?)


 声を出したのは、まんごのペットの亀の『まぺか』ちゃんだ。不思議な亀で、なぜか日本語が話せるし、魔法も使える。



 まぺかちゃんは、水槽の中からまんごの方を見ていた。



「あっ、まぺかちゃん。実はね、私の果物型変身装置(フルーツデバイス)のマンゴスチン・ハートが食べられちゃったんだよ……。」


 まんごは、両手に包んだマンゴスチン・ハートの亡骸をまぺかちゃんに見せる。



(ほぉ。なら、もう一度世界樹に採りにいけば良いだけじゃないのか?)


 まぺかは、軽く首を傾げた。

 まんごがなぜそれほど落ち込んでいたのか理解できていないのだ。



「世界樹? 採りにゆく?」


 まんごは首を傾げる。



(なんじゃ? なぜ不思議そうな顔をするのじゃ? お主は、世界樹から、マンゴスチン・ハートを採って来たんじゃないのか?)


 まぺかちゃんも、また首を小さく傾げる。



「いや、マンゴスチン・ハートは、おばあちゃんから貰ったんだよ。おばあちゃんが、川で拾ったって言ってたんだよ……。」




(うむ。果物型変身装置(フルーツデバイス)が川から流れてくるとは思えないが……。となると、おばあちゃんが、お主に与えるために採ってきた可能性も……。いや、まぁ、それよりもだ。お主がすべきことは、マンゴスチンの世界樹に会いに行くことじゃ)



「マンゴスチンの世界樹かぁ……。それって、桃の世界樹の『プーモちゃん』とは別の木なの?」


 まんごは、ちゃんと鍾乳洞の奥で出会った桃の世界樹の『プーモちゃん』を覚えている。(第7話参照)

 その時、桃の世界樹の『プーモちゃん』から、桃矢が果物型変身装置(フルーツデバイス)の『ピーチ・エース』をもらったのだ。



(おおっ、お主、『プーモちゃん』を知っておるのか。それならば話は早い。世界樹の奥はダンジョンになっておる。桃の世界樹から一旦、ダンジョンに入って、マンゴスチンの世界樹のところからダンジョンを出れば、すぐじゃよ)


 まぺかは簡単に説明した。


 要するに、世界樹がダンジョンの出入り口なのだ。

 もちろん、お約束だが、ダンジョンはこちらの時間軸と空間軸から切り離されているため、時間の進み方も場所の位置関係もあべこべだ。



「あっ、そうなんだ。じゃあ、まんごさんにでも相談してみようかなぁ……。」


 まんごは、友人の『宮村まんご』に会うことを考えた。

 彼女は、以前に『プーモちゃん』に会ったことがあると言っていたからだ。



(誰か知り合いに魔法少女がいるなら、一緒について行ってもらった方がいい。あのダンジョンには変なモンスターが出てくるんじゃからなぁ〜)


「そうなの。わかった。じゃあ、ドリアちゃんにも頼んでみるよ!」


 まんごは、大きく頷き、笑顔を浮かべた。



(そうするといい。ちなみに、わしの情報は、いい情報だったじゃろ?)


「うん! 助かったよ! ありがとう」



(そうじゃろ? じゃあ……。)


 まぺかは、黒くつぶらな瞳でまんごに視線を送る。



「ふふっ、はい。スルメとカ○ピスでしょ?」


 まぺかはスルメを肴にカ○ピスを飲むのが好きなのだ。しかもカ○ピスの原液を、だ。


 まんごは、水槽の横に立ててあったカ○ピス瓶から、まぺかのカ○ピスを飲む用の灰皿に、カ○ピスを注いだ。もちろん、あまり冷たいものをあげないように、このカ○ピスの瓶は常温保存してあるのだ。



(おおっ、ありがたいのぉ〜)


「私こそ、ありがとう。助かったよ。そして、希望も見えてきたし。ガンバって新しい果物型変身装置(フルーツデバイス)を手に入れるんだっ!」


 まんごは、ギュッと拳を握り締めた。



「ほんと、ありがとねぇ〜、まぺかちゃん!」


 まんごは、(まぺかちゃん)の頭を右手の親指と人差し指で挟み、首回りを優しくマッサージしてあげた。



(おおっ、ええわい〜。ええわい〜。)


 まぺかは満足げな表情を浮かべながら、スルメを咀嚼していた。



(コホン、コホン……。)


 と、その時、まぺかは、口からカ○ピスの原液を吐き出した。


 食事中の(まぺかちゃん)の頭をマッサージしたまんごにも非があったのかもしれない。


 (まぺかちゃん)が口から吐き出した、白くドロっとしたカ○ピスの原液は、まんごの右手の指に纏わりついた。



「あ〜ん、やだぁ〜。ネチョネチョする〜。」


 まんごは、親指と人差指で、カ○ピスの原液をこすり合せる。

 それはヌルヌルと、指の上で瀞みを増してゆく。



 トロ〜


 まんごの指を広げると、白く細い指の間で、カ○ピスの原液は、細い糸を引いた。



「もぅ〜、まぺかちゃんたら……。イカくさいよぉ〜」


 その細い糸を鼻に近づけて、まんごは呟いた。


 スルメを咀嚼していた(まぺかちゃん)の口から出たカ○ピスの原液には、イカの匂いが染み付いていた……。




――――――――――――――




「さてと……。この鍾乳洞の中は、真っ暗だからね、注意してね」


 宮村まんごが言う。



 高村まんごは、宮村まんごとドリア・ヌ・ロドリゲスと一緒に鍾乳洞に来ていたのだ。金曜日の夜からおばあちゃんの家に泊まり、土曜の朝早くから、鍾乳洞に来ていた。


 3人で、鍾乳洞の奥にいる『ぷーもちゃん』に会いに行くのだ。




「よし、じゃあ、行こうか」


 宮村まんごを先頭にして、3人は鍾乳洞の中を、ゆっくりと奥へと進んでゆく。


 今回は、宮村まんごは、ちゃっかりと懐中電灯を準備してきていたが、宮村まんごとドリアは、スマホのライトを明かりに使っている。




    ちゃぽん


 ぽちゃん


  ちゃぽん



    ちゃぽん


 ちゃぽん


    ぽちゃん



   ぽちゃん


 ちゃぽん


  ちゃぽん



 天井から(したた)り落ちる(しずく)の音だけが、鍾乳洞の中に静かに響いていた。


 しばらく歩くと、3人は行き止まりについた。



「ここよっ! このクマムシの横に、隙間があるからね。ここを通れば『プーモちゃん』がいるの。私たちが『桃源郷』と呼んでいるダンジョンに入るには、まずは『プーモちゃん』に会わないとねぇ」


 宮村まんごは、2人に説明をする。



「あっ、ほんとですわ。クマムシでございますわ!」


 ドリアがスマホの明かりで壁を照らすと、そこには岩壁の代わりに、巨大なクマムシが道を塞いでいた。



「そうだよ。この間、まんごちゃんたちが殺しちゃったから、新しいやつを置いたんだよ。今回は、殺さずに行くよっ」



「あっ、はい……。」

「はい、でございますわ……。」


 高村まんごとドリアは、申し訳なさそうに、顔を俯けた。



「別に、怒ってないから、大丈夫よ。ほら、ここに隙間があるから、ここを通って行くよ」


 宮村まんごが明かりを当てたところには、隙間があった。巨大なクマムシと岩壁の間に、人が一人通れるかどうかくらいの細い隙間だ。



 小学生の高村まんごとドリアはまだ体も小さいため、余裕で通ることができそうだ。


 一方で、問題なのは、高校2年生の宮村まんごだ。彼女は痩せ型ではあるが、この隙間に適さない唯一の弱点を抱えていた。


 それは、マンゴーほどの大きさをした、ふくよかなオパイだ!



「あっ、じゃあ、私から行くね」


 宮村まんごは、豊満なオパイを震わせながら、横向きに隙間に入ってゆく。



「あっ……、結構きついかなぁ……。」


 案の定、宮村まんごのオパイが、岩壁に擦れ、ポヨヨンと震える。




 ドン!


 おっと! ダンナ! 続きは、次回のお楽しみでっせ!




===============================




 私、高村まんご。小学3年生。


 マンゴスチン・ハートに出会って、魔法少女『フルプリマンゴスチン』に変身できるようになっちゃったの。 ……って、マンゴスチン・ハートは、今は、ね……だけどね。



 予定よりもだいぶ押したけど、ついにダンジョンの目の前に到着したね。



 やっぱり、(くり)(まめ)ご飯とシールで遊んだのがいけなかったかぁ〜。寄り道しすぎたよね。


 うん、面子(メンコ)もだね。




 え? ちまきをレロレロしてるやつもいた?


 シーーーー


 それ、言わないでって言ったじゃない!


 しかも、それは番外編だからね、話数にカウントしてないからっ!



 もちろん、お汁粉(おしるこ)の回もカウントしてないからね!


 無問題(もうまんたい)




 次は、第40話だから、予定よりも10話遅れってことになるよね。明らかに計算ミスってるね。最初から40話を指定しておけば、完璧な伏線回収だったのに……。



 まんご、うっかり。


 まんごすかなぴー





 あっ……。


 今、いいことを思いついたよっ!



 嬉しい時は、『まんごすうれぴー』

 悲しい時は、『まんごすかなぴー』


 って言うのはどうかな?


 今からでも流行語大賞ねらえるかなぁ?




 え?

 何かに満足した時は……?



 おっと、そうはいかないよっ!




 『まんごすまんぞくぴー』


 よっ!


 省略はさせないわっ!



 まぁ、別にどっちでもいいけど。



 はいはい。 ……ってことで、


 次回からダンジョンでーす。




 ……って言いたいんだけどね。


 まだ遊ぶのよ……。



 だって、隙間を通らないといけないんだもん……。


 隙間は大変なのよ……。



 でも、ステータスオープンは出てくるから!


 ダンジョンっぽいでしょ?



 え?


 早く進めろって?



 え? じゃあ、まんごさんのオパイの描写、いらないの?



 いるでしょ?


 でしょ?




 ほら! じゃあ、次回をお楽しみにっ! じゃねー!




 次回!


 魔法少女 マンゴ☆スチン A’s

 『第40話 ええっ?こんなところまで?魅惑のステータスオープン!だまんごー』


 だよっ!



 絶対に読んでねっ!


 マンゴスチン! カジュー! ヒャクパーセントー!


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i488219
秋の桜子さまよりいただきました。
リンク先は『マンゴスチンから生まれたマンゴスチン太郎』です。
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こちらもどうぞ!完結しました!
― 新着の感想 ―
[良い点] まぺかちゃんの撫で方については、もう何も言うまい……。
[一言] マンゴスチン! カジュー! ヒャクパーセントー! >食事中の亀の頭をマッサージしたまんごにも非があったのかもしれない。 それはマズいよまんごちゃん( ˘ω˘ ) そりゃカ○ピスも出ちゃうよ…
[一言] >まぺかちゃん! もう八面六臂の大活躍ですね (*´▽`*) 貢献率がすごいw 次回がオパイでオパイ (/ω\※)楽しみ~♪ (……ドリアちゃんキボンヌw)
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