第91話 高村甜瓜の剃毛
「T字のカミソリ 気持ち良すぎだろ 気持ち良すぎだろ〜!
T字のカミソリ 気持ち良すぎだろ 気持ち良すぎだろ〜!
T字のカミソリ 気持ち良すぎだろ 気持ち良すぎだろ〜!
気持ち良すぎだろ〜〜〜!」
ご機嫌で鼻歌を歌いながら、高村甜瓜は、T字のカミソリで、足のムダ毛を処理していた。
しかし、サッと勢いよく滑りだしたカミソリは、数センチ進んだところで、その切れ味を失くした。
36年間の間、全く処理をすることなく育て上げられた体毛だ。それは、おろしたてのカミソリを一瞬にして、不能にさせた。
「あぁ……。やっぱり、ガムテープにしておけばよかったか……。」
そんな後悔は、もう遅い。高村甜瓜は、親指の腹で、刃の間に詰まった毛を取り除きながら、カミソリを洗う。
とある日曜日の昼下がり、高村甜瓜は、浴室にいた。
家族みんなで昼ご飯を食べ、和気藹々とした時間を過ごした後、彼は一人、浴室に入った。
もちろん彼は、いや、彼女は全裸である。
甜瓜は、タイ王国に行き、性転換の手術を受けた。そして、股間のブツを摘出したのである。それ故、彼はもはや、彼ではなく彼女なのだ。
甜瓜は、2児の父親であり、もうすぐ3人目の子どもも生まれる。父親として、これからも、父の威厳を持って、子どもたちを育てていくべき存在である。だが、自分の手で子どもたちを守るという強い意志の元、甜瓜は、女になったのであった。そう、魔法少女になるために。
「ふぅ……。」
彼女は、もう一度、小さなため息をついた。
そんな彼女は、男性用の髭剃り用のT字カミソリとシェービングクリームを手に、身体中のムダ毛を剃毛中なのだ。
ため息をつく彼女の視線の先にあるのは、手足、脇、そして、胸にも、びっしりと生えてたムダ毛だ。先日の手術の際に、例のブツの周りの毛は、スッキリさっぱりと剃られてしまったので、その辺りに関しては、トゥルトゥルである。少しばかり生え始めてはいたものの、依然としてトゥルトゥルだ。そして、36年間の間共に過ごした、息子の存在もなくなり、まさに言葉通り、その周辺はトゥルトゥルであった。
少しばかり見晴らしのよくなった自分の股間を見て、彼女は大きく息を吐く。
「さてと……。」
少し剃り、そして、カミソリを洗い、また少し剃る。地道に、少しづつであったが、彼女は、剃毛を続けた。
彼女は、これまでの人生では、男であったため、体毛は全く気にならなかった。他人よりも濃いな、と思ったことはあったが、別に悩むほどのことではなかった。しかし、女性になって、いや、魔法少女に変身するようになってから、大きな問題が生じた。
甜瓜が持つ果物型変身装置は、『メロン・ファイブ』であり、彼女が変身する魔法少女『フルプリメロン』の衣装は、あろうことか、緑色のスクール水着であった。しかもネコミミまでついていたのだ。
先日は、急ぎだったため、ムダ毛の処理をしないで戦場に赴いてしまった。しかし、娘や、娘の友人から、白い目で見られたことを、彼女はすごく気にしていた。
「よし……。」
毛だらけになって切れなくなったカミソリを何度も洗いながら、ようやく右足の毛を剃り終えた。
依然として、ボボボ ボーボーボー ボボボ状態の左足とは、別人のような足になった。これまで、ふかふかの分厚い毛に守られていた肌は、白く綺麗だった。
「ちょっ……。これは……。」
甜瓜が、排水溝の方に視線を向けると、水の流れが明らかに悪くなっていた。
あろうことか、排水口も詰まりかけたのだ。
「しくじった……。浴室でやるべきではなかったか……。テンカ一生の不覚……。」
そして、彼女は、排水溝から毛を取り除き、掃除をした。
T字剃刀、そして排水溝の詰まりをこまめに取り除きながら、彼女は剃毛する。少しずつ。しかし、着実に。
まだ、もう少し、甜瓜の剃毛は続く……。
ドン!!!!!
次回に続く! (作者注:あっ、剃毛が続くわけじゃないですからね〜。)
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ヤッホー! 私、高村まんご。小学3年生。
魔法少女だよ。うん。まぁ、今日の話には全く関係ないけどね。うん。いつものこと。
えっ? なんで、36歳のおっさんの剃毛シーンを見せつけられないといけないのか、って?
ちっ! ちっ! ちっ! 甘いねっ!
よ〜〜〜く考えてねっ! パパは、パパだけど。もう女性だからねー。うん。
やったーねー! 熟女の剃毛シーンだよー。うわー、むねあつー。
しかも、人妻!
あれ? パパは熟女だけど、人妻ではないのかなぁ〜? ママが妻だからねぇ〜。う〜ん。難しいなぁ〜。
まっ、いいか。
ん……? ははは……。
あれ? ごめん。 だよね……。やっぱ、ダメだよね?
しかも、尺が足りないのよね……。
そう! みんなが、そう言うと思って、これを持って来たんだよ。
ドサッ
えっ? これが何かって?
『十露盤板』っていう名前らしいよ。
ネトウ……ゲフンゲフン。ネットに詳しいみんななら、これをどうやって使うか知ってるよねー?
だよねー??
ってことで、遥さん呼んできたから。うん。
さて、コホン。コホン……。
土下座しろ〜!! はるかぁあああ〜〜!!
グググッ (十露盤板の上で正座する音)
遥:「うぅっ……。ぐぐぐっ……。見苦しいものを見せてしまい、本当に申し訳ございません。どうか、ブクマを剥がすのだけは、勘弁してください。この通りです……。」
ガッ
ゴリゴリッ (頭を地面に擦り付ける音)
わぁ〜、やりおおしたね〜。
うん。
さすがだねー。うん。
ということで、今回のことは水に流してね〜。あっ、ちゃんと、排水溝に詰まらないように流してねっ! 詰まったら困るからね。
うん? 大丈夫だよ。パパはちゃんと排水溝を掃除しておいてくれたから、お風呂には問題なく入れたからね。
でっ? なに? 次回はなんなの?
なんか、すっごい不穏な空気が漂ってるよね……。私、まんごちゃんの危機なのか? そうなのか?
なんでいきなりこんな展開になっとんじゃい!
まぁ、女主人公のくせに、これまでステータスを秘密にしてきたのがバレちゃったのかなぁ? 秘密だったのにぃ〜〜。
恥ずかしいけど……ね……。仕方がないから、見せてあげちゃう……よ?
私 の、 ひ み つ !
うふふっ。 じゃあ、次回もお楽しみに〜!
次回!
魔法少女 マンゴ☆スチン Tropical Fruits
『第92話 ヒロイン、ご開帳!今度は嘘じゃないです!だまんごー!』
だよっ!
絶対に読んでねっ!
マンゴスチン! カジュー! ヒャクパーセントー!




