第4話 ダンジョンに戻る
『ミカゲちゅわ~~ん♥️♥️』
『ぐ、ぐええェ………、くっつくなぁ……!』
物凄い力で御影を締め付けるイエローもといライカ。御影は一生懸命もがくがライカからの拘束からは逃げられない。
『や、やめろおおおおおお!!!」
寝汗をぐっしょりとかき、目が覚める御影。窓から差し込み光を見て、朝が近いことが分かる。
「ゆ、夢か…………、ん?」
自分の体がやけに重いことに気づく御影。自分の左右を見てみると………。
「むにゃむにゃ………。御影ちゃんいい匂い~」
リエナがいつの間にかに御影のベッドに潜り込み、御影に引っ付いていた。
「……………」
「にゃふーん。もちもち~」
リエナが頬擦りしてきたところで、御影の我慢の限界が来た。
「えーい! 離れーい!」
「あふん!?」
くっついていたリエナをベッドから蹴落とす御影。
「全く、ろくな夢を見んかったわ…………」
「いたたた………。はっ!? 私は何を………?」
「無意識かよ!?」
とりあえず、二人とも起きたということを身支度する2人。うーちゃんはリエナのベッドを独り占めをして、まだすやすやしている。
「御影ちゃ~ん。髪のセットをしてあげますよ~」
「すまんな、まだ分からないから頼むとしようかな」
「フフフ、おまかせあれ~♪」
といったやり取りをしつつ、朝は過ぎていく。
ちなみに、本日の御影の髪型は編み込みハーフアップである。
「おはようございます。どうでしたか、この宿は?」
「うむ。とても素晴らしかったぞ。しかし、あの宿は意外と儲かってそうじゃが………」
「それは良かったです。そうですね。あの宿はここに取引に来る商人や、ラグナ男爵に用があるお方とかが泊まりに来るので…………。この宿には食材や消耗品などを領地の皆さんに頑張って仕入れて貰ったりして、逆に支えて貰っていますね」
宿まで迎えに来たルーオに御影は感想と疑問を投げ掛け、それに答えるルーオ。
流石に朝だからか、人通りはちらほらとあるが、皆の顔は暗い。
「なるほど……そこまでか……。確かにダンジョンで稼げるようになったら変わるじゃろうな」
改めて、ここの現状が分かってきたところで組合の前に着く。
組合の扉を開けると、既に一階にラウが待ち構えていた。
「ふっ、来たか。こっちだ」
御影達の姿を見て、ラウは地下へと続く階段へと御影達を案内する。
「ここでやるぞ」と言って、ラウに案内されたのは訓練場であった。
「ほう、そこそこでかいの。だが…………」
そう言って、訓練場を見渡す御影。
「あまり使われていないようじゃの」
「若ぇのは王都とかその周辺に行っちまったからな…………」
「本当に不人気じゃなここ」
「そこで、ダンジョンだ! そして、そのダンジョンに行く為にも今からお前の実力を測らせてもらうぞ」
そう言って、ラウは虚空から棒を取り出す。
「ほう、棒術か」
「本業は槍だがな。だが、一応これは魔鉄から作られた棒だ。頑丈だぜ?」
「別に槍を使っても良いぞ?」
その言葉にラウはニヤリと笑う。
「おっ? そうか? なら…………」
棒を虚空にしまうと、再び虚空から今度は槍を取り出す。
「ら、ラウさん、その槍は………」
「組合長!?」
観覧席に座って見ていたルーオとミザリーが声を上げる。
一緒に座っているリエナとうーちゃんには分からないようで首をかしげている。
「ふむ」と呟き、さっきから発動させている【鑑定】スキルで槍の能力を見る。
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【黒竜の穿牙槍】等級:伝説級
ひときわ、凶暴な黒竜の一番長い牙を研いで
作られた槍。
とてつもなく硬く、魔法ですら貫くと言われ
ている。
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(魔法貫通系………。こちらの出方はある程度バレているってことか。まぁ、問題はないか)
「さてと、やろうぜ? 本気で来てもいいぜ? ルーオ! 合図を頼む!」
「分かりました!」
そう言って、槍を構えるラウ。
御影はあくまで腕を組んだまま、つっ立っている。
ルーオは席を立ち上がり、開始の合図を叫ぶ。
「始め!」
「御影ちゃーん! 頑張ってー!」
「キュイー!」
翻訳魔法を掛けておいてあるリエナとうーちゃんが御影を応援する。
「応援を貰ってる所、わりぃが!先手は取らせてもら…………」
その言葉と共に動こうとしたラウは動きが止まる。
「本気で来てもいいのぉ…………。おそらくじゃが………」
「この場所が耐えられないの」
その言葉と共に御影から吹き荒れる魔力。
御影から溢れ出る圧倒的な魔力に文字通り空気が揺れる。
そんな御影の魔力を直接叩きつけられるラウは動揺する。
「ツッ…………!! (オイオイオイ、想像の百倍はヤベェ奴じゃねぇか!)」
ただの魔力放出。されど魔力放出。濃すぎる魔力は物理的な圧力を持ってラウに襲いかかる。
「(体が動かん!!!)」
そんなラウにお構い無しに御影は次の行動に移す。右手をラウに向ける。
その瞬間、ラウは【未来予測】スキルで数秒後の未来がくっきりと見える。
「うおおおおオオォォォッ!!!」
自分に喝をいれるように声を張り上げ、その場から飛び退くラウ。
ラウが飛び退いた、その直後にラウが立っていた場所がざっくりと地面が切断される。
「ハァハァハァ…………、もう1秒遅かったら…………、真っ二つになってたぜ………」
「そうなる前に寸止めはするから安心せい。まぁ、真っ二つになってもくっ付けてやるぞ?」
御影の発言を聞き、乾いた笑いが出るラウ。
「ハハハハ………。もうお前の試験は大丈夫だわ…………。これ以上やったら俺の精神が死ぬ」
ラウはそう真顔で答え、立ち上がる。
「しかし、何で攻撃してきたんだ? 全く見えなかったが?」
「ん? あぁ、魔力で空気を固めて、それを高速で撃ち出しただけじゃよ。切断というより叩き切れてるって言った方が正しいの」
「魔法ですらないのかよ…………」
「こっちの方が楽じゃからな」
そんな種明かしをし、訓練場から出ようとする御影。
出ていく御影を見て、ラウは声をかける。
「ん? リエナの試験はどうすんだ?」
「あ………、忘れとったわ………。でもワシが守るし、今回は免除してくれないかのぉ? まだこの弟子、ちょっと鍛えている途中での」
「んー、普段は普通に駄目と答えるんだが…………。まぁ、うん。あの実力見せられたら駄目とは言えないわ。今回は特別だぞ?」
「わーい」
そんなラウの言葉に幼女みたいに喜ぶ御影。
まぁ、実際外見は幼女に近いのだが。
「さてと、一回組合長室に戻るとしよう。そこで詳しいダンジョンの位置を教えて貰って、こっちの想定範囲内にあったら、早速と俺とルーオとお前らで行くとしよう」
「というか、そんなにルーオを連れ回してええのか…………? そやつ門番じゃろ………?」
そんな御影の言葉にラウは。
「んー? 別にルーオが抜けても特に問題はねぇだろ。なんせ何も無いからな! ガハハハ、ハァ…………」
「自分で言って、自分で悲しんでるんじゃ、世話がないのじゃ」
そんなやり取りをしつつ、組合長室に向かう。
「うん、全然想定範囲内だ。ただ道がないというのは不便だがな………。ルーオ、準備してこい。俺の【保管庫】で夜営のブツとかそのへんは詰めておく。ミザリー、俺がいない時、頼んだぞ。まぁ、ミカゲがいるからおそらく余裕で帰ってこれると思うがな。それと、俺達が帰ってきてからでいいから御影の5級昇格手続きをしといてくれ」
「分かりました。取りに行ってきます。門のところで待ってればいいでしょうか?」
「おう。それでいいぞ」
「分かりました。やっておきましょう」
「すまん、頼む」
そう言って、テキパキと指示を出すラウ。それを見て、御影はリエナに【テレパシー】スキルでリエナに話しかける。
『リエナ』
『は、はい! なんでしょう!って何か変な感じに声が聞こえる……?』
『俺が今テレパシーを使って話しかけてる。声は出すな』
『わ、分かりました。こんな感じでしょうか?』
『あぁ、出来ている』
リエナが無事にテレパシーを使えていること確認し、本題を切り出す。
『リエナ。プレイヤーと確信できる相手以外に俺らのメニューは出すな』
『ほえ? 何故ですか?』
『おそらくだが、この世界の住人はメニューは使えないのかもしれない。地図があったり、ラウが言っていた【保管庫】とやらも、この世界の魔法かスキルのどちらかなはずだ。空間魔法に似たような魔法はあるが保管庫なんて名前じゃない』
『た、たしかにそうですね………。私達はメニューにアイテムボックスもマップもありますからね………』
『とりあえず、マップ関係は俺が【脳内マップ】っていうマップを開かなくてもマップ系の表示が視界の右上に出てくる便利スキル取っているから、それでどうにかする。アイテムボックスは【保管庫】を習得してます~って言っておけ』
『分かりました!』
そんな秘密の会議をしている間に、ラウの準備が終わったようでこちらに振り返る。
「よし、ラグナ男爵にも事情を話して、外に出ることを伝えたし、ルーオのとこに行くとしよう」
「男爵に?」
「おう、流石に俺自身が動くとなると男爵に言っておかないと有事の際に面倒なことになるからな」
「通信魔道具かの?」
「あぁ、一応こんなとこでも通信魔道具はあるからな」
「なるほど」
「ちなみに男爵は泣いて喜んでいたとだけ伝えておこう」
地味にプレッシャーになることを言ってくる。
「お主はワシらにプレッシャーでも掛けたいのか?」
「ハハ、すまんな。ところで、お前らは準備はいいのか?」
「ワシらは【保管庫】に元々物資は詰め込んでるし、大丈夫じゃ」
「そうか、なら行くとしよう!」
「「おー」」
「キューイ!」
ラウの掛け声に2人と1匹は応える。
城門へ行くと腰に剣を下げ、革鎧を着たルーオが立っていた。衛兵の格好から冒険者っぽい装備に変わったことによりルーオの全体像が露になる。兜を脱いだルーオは物凄く金髪イケメンであった。リエナはルーオの姿を見て、「イケメソ………」と呟いていた。
「ルーオ、待たせたな。変わってくれる人はいたか?」
「いえ、大丈夫ですよ。ナゴンの奴が快く交代してくれましたよ。帰ってきたら酒を奢らなくちゃいけなくなりましたがね」
そう言って、アハハと笑うルーオ。イケメンオーラが凄まじい。
「み、御影ちゃん!!」
「分かるぞ! リエナ! これがイケメンのオーラッッッ!!」
「何してんだ、お前ら………?」
ルーオの眩しさにリエナとふざけていると、ラウから突っ込みが入る。
「様式美という奴じゃよ……」
「ですね」
「よくわかんねぇな…………。御影、ここからお前が案内してくれるか?」
「良いぞ。さてと、お主ら…………、吐くなよ?」
その言葉と共にこの場にいる全員が宙に浮く。
「のわっ!?」
「うお!」
「はっ!? まずい!? 今度は男性がいる!?」
「キュイー!」
各々が宙に浮いた反応している最中、御影は脳内マップで場所を確認して、飛ぶ角度を調整する。
「今日は行き先が既に決まっている。そして場所も知っている。ならちんたらと行くのは面倒じゃろ?」
「ちょ、ま」
「行くぞ」
ラウの静止は悲しく御影は目的地へと飛び始めた。
「ドあああババばばババばばババ!?!?」
「くっ…………!」
「今度こそスカートおおおおおおおお!!」
「キュイー♪」
草原に数人の奇声が響き渡る。
風圧でラウがとんでもないことになっている。
致命的にならない程度には障壁魔法で風圧は防いでるが、御影は飛んでいる最中の風を切る感覚が好きなため、普通に飛行魔法を使う人よりは障壁魔法の効果を弱めている。
つまり、どういうことか言うと、御影の後ろにいる人達は安全バー無しでジェットコースターに鎖でくっ付けられた人みたいな感じになっている。
特に、こんな速度で移動したことない異世界人2人には地獄であろう。
御影がちらっと後ろを確認したとき、ラウは伸身ユルチェンコ3回半ひねりみたいな動きを決めていた。
2回目であるリエナは少し慣れてきていたのか、そんなラウを見て大爆笑していた。
確かに、めちゃくちゃダンディなおっさんが奇声を上げながら空中を大回転していたら自分も笑うだろうなと前へと視線を戻した御影は思った。
そして、数分後………………。
「オロロロロロ…………」
「ラウさん、大丈夫ですか……………?」
ラウの懇願でダンジョン近くに下りた場所で、ラウはルーオに介抱されていた。
「うっ、御影ちゃん、私も気分が…………。御影ちゃんがぎゅっーってしてくれたら治る気がします……………」
「お主はコイツで十分じゃ」
「キュイ!?」
そう言って、御影は地面で心配そうにラウを見ていたうーちゃんを浮かび上がらせ、リエナの顔面に貼り付かせる。
「ウオップ! うーちゃんの愛の………抱………擁………。確かな………満足………ガクッ」とうーちゃんが顔面に貼り付いたリエナはわざとらしく崩れ落ちる。
想像以上に元気そうである。
ラウの方に目を向けると、まだ少し酔いから回復しきってないようである。
「まぁ、若干済まないと思っとるから回復させるかの……【レストア】」
状態異常を回復させる魔法を唱え、ラウと一応ルーオにも掛ける。
すぐに効果が出たのか、ラウはすぐに立ち上がり御影に近付く。
「アホンダラァ!」
「あ、いたっ」
そんな言葉と共に御影をチョップするラウ。
「全く! ルート取りとかも色々確認する予定だったのに全部パァじゃねぇか!」
「えー、じゃって面倒くさかったんじゃもん………」
「じゃもんじゃない! じゃもんじゃ! 帰りは徒歩で帰るぞ!」
「あ~い」
担任に叱られた生徒みたいな図になるラウと御影。
「んで? だいぶここからダンジョンは近いんだろ? どこにある?」
「うむ。ここの若干緩やかなところを下れば……………、あっ……」
少し丘っぽいところを登り、下の方に指を差したところで固まる御影。
「おい、どうしたミカゲ? 何かいたのか?」
そう言って、丘を駆け上がりラウが坂の下を見ると。
そこには、まるで辺り一帯に隕石が落ちたように地面がボコボコになっており、完全に緑豊かであった森林は再生することなく焦土となっていた。
遠くを見ると高い岩山があり、その下の方には洞窟らしき黒い穴が見える。
「なんじゃこりゃ………。まるでドラゴンが暴れたあとみたいだぞ………」
「一体、ここで何が…………」
二人が辺りの惨状を見て驚いてる中、若干反応が違う奴等が2人と1匹いた。
「ジーーーーーー」
「……………」
「ジィーーーーーーー」
「…………………」
「ジイイイイイイイイイイ」
「キュイーー?」
「な、ナニガオキタンジャロナー? ワシワカランナー」
リエナからの視線からに逃げるようにそんなカタコトの言い訳を口にする御影。
「みーかーげーちゃーん?」
「わ、ワシはワルくないもん!」
めちゃくちゃワルである。
そんな様子がおかしい二人を見てラウはいぶかしく思い、リエナに質問をする。
「ここで何が起こったのか知っていそうだな? 聞かせてくれ。俺の悪い予感が当たらないことを願うが」
「えーと、ですねぇ………」
「わー! わー! わー!」
必死に大声を上げ、ラウとリエナの周りをピョンピョン跳ね回り抵抗する御影だが、すっと後ろに回った伏兵が御影を捕獲する。
「はい、静かにしましょうね? ミカゲさん?」
ルーオが御影を後ろから羽交い締めにする。イケメン、声が笑っていない。
ルーオから圧力を感じ、思わず黙る御影。
「さて、ここで何があった?」
「御影ちゃんがここに隕石を落として色々消し飛ばしました」
そんなやり取りが終わると、無言で御影の前にラウは立つ。
無表情のラウを見て、御影は…………。
「テヘっ」
その可愛い顔で渾身のテヘペロをかました。
「何してんだァァァァ、テメェェェェ!!!」
「イッタァァァァ!!」
御影の渾身のテヘペロは普通に無視され、ラウから怒号と共に拳骨を御影の頭に喰らった。しかも結構強めの拳骨を。
あまりの痛みに地面を転げ回る御影。物理防御力が55万を超えていても、ラウの怒りの拳は防げなかったようである。
ちなみに、種明かしをするとラウが持っている【手加減】というスキルでこういう結果が生まれている。【手加減】スキルは指定した対象の防御値貫通し、そこそこの痛みを与えるという完全にお仕置き用スキルなのである。
「隕石を落としただとォ!? どんな理由があれば隕石を落とすっていう発想になるんだ!!」
「だ、だって、出口見つけるのが面倒臭かったんだもん…………」
御影のしょーもない理由にラウは再び激昂する。
「そんな理由で落としてんじゃねェェェェ!!!」
「あ、いったァ!」
再び拳骨が御影に落ちる。
頭を抱えて、うずくまる御影。相当痛いようである。
「はぁ…………。まさか隕石でダンジョンが更地になるとはな………。たしか森型って言ってたよな?」
「そうですね……。これで木材関係は絶望的ですが、一応本命の方は無事見たいですね…………」
そう言って、焦土と化したダンジョンを見ながら分析する2人。
「ほら、御影ちゃん。隕石落とさない方が良かったじゃないですかー」
「ぐぐぐ………、だって再生すると思ったんじゃもん……」
そんな御影の発言にラウは振り返る。
「ダンジョンが再生? そんなダンジョンがあったらとっくに発見されている。再生するダンジョンは神が直接関わったダンジョンか、余程魔力を溜め込んだダンジョンしかしねぇ。こんな未探索ダンジョンが魔力を大量に溜め込んでる訳がねぇ。全く…………」
「神…………? 神様がダンジョンを作っておるのか…………?」
そんな御影の問いにラウは不思議な顔をして答える。
「あん? 知らないのか? 基本的にダンジョンは神が作るか、魔力を異常に溜め込んだ土地、構造物がダンジョン化するかのどっちかだ。化け物みたいに強いのにそんなことも知らないのか?」
「し、知らんかった………」
「正直かよ!」
「実際、ダンジョンの誕生の仕方なんぞ、どうでも良いからの。重要なのは何が獲れるかじゃ」
「まぁ、確かにそうだが………」
そんなもっともらしいことを言って、ラウからの追撃を逃れる。そういえば、そんなダンジョンに関する設定があったなと思い出し、御影は冷や汗をかく。
御影の言葉に納得したのか、ラウは目線を洞窟の方に向け、進み始める。
「とりあえず、洞窟に進むとするか。さてと、どんなもんが出てくるかなぁ~」
「いいものが出るといいですね」
こうして、一行は御影が最初にこの世界に落ちた洞窟へと足を進めるのであった。
本当にダンジョンに戻るところまでになってしまった。シライ2がどんな動きか気になる方はようつべで調べて見てください。あんな感じです。
次回も明日更新でガンバリマス。