第25話 第2次チャレンジダンジョン攻略 その3
すみません。少々体がダウンしておりました。明日からはなんとか更新出来ると思います。
少々言い回しが気になるところと誤字があったので修正しました
床の魔法陣から出てきたのは………………。
「こ、コイツは…………………!」
出てきたのモノを見て、御影が若干慄く。
ソイツはまるで人のようであった。しかし、じっくりと見ると明らかに人外のそれで、体は赤く燃え上がっており、さらに体の表面は明らかに金属のように見える。この目の前にいる存在のことを簡単に言うと人型ロボットである。
「ミカゲェ…………。コイツは何なんだ…………。明らかに」
ラウは目の前にいる物体を注意深く観察しながら、御影に目の前にいるモノの正体が何なのかを聞く。
「ヤバい奴に見えるじゃろ? あ奴は究極戦闘人形じゃが、パッと見るとそれのマグマバージョンと言った感じかの…………。設定は確か神に作られたあらゆる戦闘に特化したゴーレムだったはずじゃ。しかしまさか、そんな運営がふざけて作った存在がいるとは…………」
「なんなら、神が作ったとか本当に合ってそうだしな…………。んで、強さは………?」
「ステータス的には骨皇帝龍よりは弱い」
「比較がおかしい」
御影が出した比較が全く比較になってないと文句を言うラウ。
「とにかく、ワシが直接殴り合いをする。ワシがヤバそうに見えたら、一瞬だけ奴の気を逸らしてくれ。その隙にワシが立て直しをしてから復帰する」
「お、おう…………。一撃は………無理そうか…………?」
「ぶっちゃけると無理じゃな。だから数撃で済ませる」
「大して変わらねぇじゃねぇか!」
「数撃と言っても、きちんとあ奴の装甲を抜くだけの火力を持った数撃じゃ。それを撃ち込ませてくれるかという問題があるのぉ」
御影はそう言って構えを取る。御影が戦闘態勢に入ったのを見て究極戦闘人形も構えを取った。
「ゆくぞ」
御影がそう呟いた瞬間に、御影の姿が消える。
「【爆拳】」
凄まじいスピードで究極戦闘人形の元へと詰めていた御影が爆発魔法を込めた右ストレートで殴り付け、究極戦闘人形は轟音と共に爆発に包み込まれる。
しかし、爆発の煙の中から五体満足な究極戦闘人形が歩み出て、御影へと迫る。
迫ってくる究極戦闘人形に対して、御影はすぐに奴の足元にへこみを生成して隙を強制的に作らせる。
「【衝閃脚】」
衝撃波を纏った細く白い足が究極戦闘人形に突き刺さる。くの字に曲がった究極戦闘人形が奥へと吹き飛ぶ。
「や、ヤ○ザキック…………」
御影が放った蹴り技を見てリエナがお腹の辺りをさする。
ルメリアはリエナが呟いた言葉の意味が分からないので、とりあえず無視をして御影の戦う姿をじっと見つめる。自分の戦闘スタイルの完成形を思い浮かべながら。
「チッ、やっぱ硬いの。それにきちんと魔力でガードしとらんとこっちの手が溶けそうじゃ」
平然と何も無かったように起き上がった究極戦闘人形の姿を見て御影は呟く。
「(今の一撃一撃の魔力量見てたが、平然と並のダンジョンのボスが一撃で消し飛ぶ魔力量だ……………。本当にミカゲ…………、コイツはどこまで強いんだ…………?)」
2回の攻撃の魔力量を見たラウが内心で呟く。御影が今の2回の攻撃で使った魔力の量は常人なら1日の戦闘で使う量である。それをたった2回の攻撃で消費する。その光景を見てラウは冷や汗が止まらなかった。そして、その攻撃に耐えている究極戦闘人形にも同じことが言えた。
起き上がった究極戦闘人形が動き出す。
「!!」
先程のまでの光景と鏡合わせかのように、究極戦闘人形は御影の前に立っていた。
そして、これまた同じように御影へとストレートパンチが放たれる。それに御影は同じストレートで迎え撃つ。
拳撃がぶつかりあった音とは聞こえない鋭音が辺りに響き渡る。
その衝撃を反動に空中へと上がった究極戦闘人形は【空歩】で勢いをつけてから御影へと踵落としを繰り出す。御影は飛び上がって空中へと退避をする。
御影が避けた瞬間に床へと着弾した踵落としによって床が爆ぜた。
「うおっ!?」
「うわっ!?」
「きゃ!」
余りの高火力に御影以外は驚く。
1人驚かなかった御影は既に次の行動へと移っていた。
「消し飛べ。【なんか凄くぶっとい魔力ビーム】」
かめ○め波のようなポーズで御影は究極戦闘人形へと魔力ビームを撃つ。
究極戦闘人形もまずいと思ったのか避ける素振りを一瞬見せたが、文字通りの極太のビームが瞬時に究極戦闘人形を包み込んだ。
ビームが床に着弾した瞬間に辺りに大爆発が起こる。さらっとラウを巻き込まないように障壁魔法を展開する御影。長年のパーティープレイの賜物である。
「やったか!?」
究極戦闘人形が立っていた位置に煙が立ち込める中、ラウがそんなことを口走る。
「ちょ、お主! それを言ったら!!」
そんな空中で待機していた御影の言葉と共に煙の中から究極戦闘人形が飛び出してくる。しかし、勢いのわりに奴の体はそこら中が焦げ付いており、なんなら左腕は半分融解していた。
ボロボロの姿を見て、御影は瞬時に残りHPを予測してこう結論付けた。
「生きておったが、HPはかなり削っているといったところかの、なら………」
そう分御影は右腕を掲げて言い放った。
「【黒影千剣】」
御影の体から溢れだした黒い魔力が剣へと形作られていく。御影を中心に廻る剣の数、1000本。
手を掲げていた御影が口を開く。
「ワシが手を下すまでないな。死ね」
その言葉と共に腕を振り下ろす。その瞬間に剣が究極戦闘人形の元へと殺到する。
究極戦闘人形は必死に御影へと空歩を駆使して向かおうとするが、最初の1本でまず左腕が切断。その次の2本が右肘から先と左足を切断。その次の5本で残った足が切断され、他全てが胴体へと突き刺さる。そして、まだ殺到する何本もの剣によって完全に地面へと撃墜される。
そして、地面へと縫い付けられた究極戦闘人形を見て、御影は究極戦闘人形へと手を向けて、口を開く。
「これが魔力を操作するということじゃ。【魔力爆発】」
その言葉と共に指を鳴らす御影。すると、剣全てが発光、そして爆発を起こした。
「なっ……………!」
「ひえっ!?」
「!?!?」
圧倒的な破壊を見た3人は声も出ない。
これが御影がギルド戦の締めによく使っていた攻撃で、この攻撃を受けた相手ギルドが人型決戦兵器と言ったことが、汎用姫型決戦兵器と言われるようになった所以である。
御影の圧倒的魔力量に物を言わせた魔力で生成させた剣を敵陣へと降らせ、さらにその剣の雨を生き残った敵を追い討ちの魔力爆発で消し飛ばすという完全にマップ兵器である。ちなみに、名前にもある通りに影属性も混ぜており、それもまた曲者扱いされている。
「……………」
【対象の撃破を確認。試練を達成しました。指定階層を解放します】
「うむ、死んだか」
「死体も何も残らないぐらい消し飛ばしたな……………」
地面へと降りた御影に近付きながら、ラウがぼやく。
「ぶっちゃけると、アイツ普通に素材目的で倒そうとするともっと面倒じゃからな。二度とやらんわ」
「やったことあるのかよ!?!?」
「奴の魔核が欲しくての……………」
そう言って、遠い目をする御影。その態度だけで相当の地獄だっただろうなと察するラウ。
御影は頭を切り替えてこれからの予定を話し始める。
「とにかく、1回戻ってまた明日にでも12層まで降りるするかの」
「そうだな。あんまり戦闘はしてないと言ってもやっぱ疲れるな…………」
「なんかいるだけでレベル上がった……………」
「私も……………」
割と少なくない経験値を貰ったリエナとルメリアは無事にレベルが上がったようであった。
「パーティー組んでると共有経験値があるからの。それでお主らを連れてきたという訳じゃ。さて、帰るぞ。【エスケープ】」
そう言って、御影は脱出魔法を唱えた。
御影の黒影千剣はネ○まのフ○イトの千刃黒曜剣とF○Oの鈴○御前の天鬼雨がモデルです。
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