第21話 ステータス確認
そろそろ古戦場ですね。走りたくないです。
「まずはリエナのステータスから見ておくかの」
そう言って御影は鑑定スキルでじっとリエナを見る。
「どれどれ」
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名前 リエナ Lv32
種族 人間 職業 軽戦士
HP 7225/8585 MP 1457/1852
物攻 2574 魔攻 2084
物防 2179 魔防 2154
敏捷 2272
スキル
【短剣術】Lv5 【長剣術】Lv5 【身体強化】Lv4
【逃走】Lv2 【火魔法】Lv2 【軽戦士】Lv5
【魔物調教】Lv1 【魔力操作】Lv1 【付与魔法】Lv2
【回復魔法】Lv1
称号
【中級短剣使い】【中級長剣使い】【中級軽戦士】
【逃走者】【初級魔物使い】
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「うーん、まぁって感じじゃなぁ。ステータス的にはもう少しでLv100って感じかの」
御影の中でリエナに有効な訓練メニューを組み立てる。そんな中、罠魔法を運が良いのか、悪いのか超えてきた骨人がステータス画面に集中している御影を横から襲いかかろうとする。
しかし……………。
「鬱陶しい」
御影のノールック裏拳が骨人を粉々に砕く。
その様子を一瞬だけ見た2人は……………。
「えぇ……………」
「見もしないで…………」
若干引いていた。
そんな2人の様子は露知らずに御影はルメリアのステータスを見始める。
「さてさて、きちんと異世界人のステータスを見るのは初めてじゃからどうなっとるか楽しみじゃ」
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名前 ルメリア・グリニアム Lv87
種族 人間 職業 格闘士
HP 8927/9742 MP 2074/2101
物攻 2974 魔攻 2442
物防 2340 魔防 2164
敏捷 2581
スキル
【格闘術】Lv5 【格闘士】Lv5 【身体強化】Lv6
【魔力操作】Lv3 【爆発魔法】Lv4 【火魔法】Lv3
【風魔法】Lv1 【逃走】Lv3 【気配遮断】Lv4
【障壁魔法】Lv1 【闘気法】Lv2 【回復魔法】Lv2
【?◼️ェ黒◼️!】L◼️!
称号
【中級格闘士】【王族】【お転婆】
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「なんじゃ、この称号は………。いや、それより気になるのは【格闘術】スキルと文字化けか」
御影は気になる称号を一旦置いといて、ゲームには無かったスキルをさらに鑑定して調べる。
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【格闘術】
無手で戦う為の術を覚えられるスキル。
これを極めれば剣はいらなくなるだろう。
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「なんかフワッとしとるの………。とりあえず地球の武術があるわけもないから、こうなっとるのかの? さて、もう一方は…………?」
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【?◼️ェ黒◼️!】
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繧?′縺ヲ縲∝、ァ縺阪↑轣ス縺?r鮨弱☆縺薙→縺ォ縺ェ繧九□繧阪≧縲
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「ぬおっ!? 完全に文字化けしとる…………。とりあえず、これは今は触らぬ方がいいな」
そう言って、御影はルメリアの鑑定画面を閉じた。
ステータスの確認を終えた御影は2人の方へと視線を戻す。
御影の罠魔法によって広間に魔物が数体しか来なかったため、2人は貴重な休憩時間だと思い、全力で休憩をしていた。具体的には汚れなど気にせずに地べたに寝っ転がっている。
「む、休憩時間になってしまったか。じゃあ休憩終了ということで」
そう言って、御影はゴーレムを召喚して2人にけしかける。ゴーレムで時間を稼いでいる間にまだ不発だった罠魔法を解除、さらに広範囲挑発スキルで階層でスポーンしていた魔物をあらかた呼び寄せる。呼び寄せた後、御影は気配遮断スキルで気配を消して、広間の壁に寄り掛かって2人を見る。
「さて、凌げよ?」
その言葉と共に通路から骨人やストーンエレメンタル、天然の土人形達がワラワラと広間に入ってくる。魔物達は広間の中心にいる2人へと群がっていく。ちなみに、スキルの影響で御影に向かってくる奴もちらほらいるが、向かって来た奴等全員がもれなく一瞬で死体に変わっている。
「さ、さっきより多い!?」
「き、キツい!」
2人は先程よりも激しい魔物達の攻撃に若干苦戦しているようだ。
リエナは出し惜しみしないで短剣にエンチャントを施して、敵を一撃で片付ける。ルメリアも出し惜しみはしないようで、拳に魔力を通して敵を砕いていく。
しかし、如何に魔力で拳を包んでガードしていようと、まだまだひよっこのルメリアは拳にダメージを通さないようにするのは難しく、戦闘が長引くにつれて次第に拳から血が滲んできていた。
まるで波状攻撃のように襲いかかってくる魔物達に2人は押され始めていた。
拳から少なくない血を流しなから、ルメリアは土人形を砕いて中央に戻る。反対方向でストーンエレメンタルを切り裂いてきたリエナも同じタイミングで中央に戻ってきた。
背中合わせになりながら、ルメリアが口を開く。
「くぅ、何なのコイツら! 回復魔法の隙がない!」
「なら、私が敵を散らすのでその隙にしちゃってください!」
「あ、ありがとう。え、えと、リエナさん…………」
「リエナで大丈夫! じゃあ行くよ! せーい!【ダガーウィップ】!」
「ありがと! 【キュア】!」
リエナが刃が付いた鞭のような魔力を短剣から生成し、それで辺り一帯を薙ぎ払う。
ちなみに、この技はゲーム内でもどこに短剣要素が?と不思議がられる武器技の一種だったりする。
短剣スキルLv5から覚えられる技なだけあって、2人を囲っていた魔物達が軒並み全滅する。リエナの範囲技によって出来た貴重な時間をルメリアは自分の生命線である拳の治癒に充てる。
その様子を見て、リエナも短剣を構えて辺りを警戒しながら1回だけ回復魔法を使う。
「今ならいけるかな?【キュア】」
「ありがとね、リエナ」
「ううん! 今は一緒に乗り越えよう!」
「ええ、そうね!」
そんな歴戦の戦友感を2人が出し始めたところで御影が壁から動き出した。
まだ通路から入ってこようとしていた魔物達が一瞬で灰となる。
その様子を見た2人は動きが固まる。
「まぁ、ここまでかの」
御影はそう言って、エスケープを唱えて2人を外に連れ出す。
「私達が持ってる力全てを出して、ようやく一撃で倒せるのを何もしない感じで灰に…………」
ダンジョンから出た後に、ルメリアは改めて御影の凄さを感じる。
「うん、凄いねって、うわぁ!? 何か建物が出来上がってる!?」
「おぉー、流石は魔法がある世界の建築。竣工が早いのぉ」
ダンジョンに潜ろうとした朝の時点で、自分達の家の周りにあった骨組み達が既に立派な建物へと変貌していた。
まだ昼が過ぎた頃なので朝からの数時間でここまでやったのである。
家へと向かうついでに、何の建物かと御影は確認すると組合とアイテム屋が出来上がったようである。
「むぅ。なんかうちの家に似てるのぉ…………」
それは、御影が出した家を参考に職人達が作ったからである。あの職人達は相当観察力が高いようだ。
そうして、家へと戻るとリビングのソファーにラウがぐったりと寝ていた。その様子を見て、思わず黙る3人。
「「「………………」」」
そんなソファーでぐったりと寝ているラウのお腹の上にはうーちゃんが丸まって寝ている。どうやらかなり仲良しになったようである。
すると、人の気配を感じ取ったのかうーちゃんが顔を上げる。
「きゅいー? キュイ!」
「グエッ!」
「ウェッ!」
御影達の顔を見たうーちゃんがラウのお腹から元気よくジャンプしてリエナの顔面に貼り付く。ジャンプ台とされたラウはお腹に突如として襲った衝撃により起きる。顔面に貼り付かれたリエナはそのまま床に転げる。ここにうーちゃんのジャンプによる被害者が2人爆誕したのであった。
「いてててて…………。おぉ、お前ら帰ってきたか…………」
「まぁ、分かれる際に一応と合鍵は渡したが普通に他人の家で寛いでおったの、お主………」
御影はのっそりと起き上がるラウに若干呆れながら口を開く。
「いやー、やっぱ居心地良すぎるからさ、ココ。そりゃあ出入り許されるならここに来るさ」
「全く。まぁ、お主だけならまぁ良いがの。で、何か用があるからここにおるのじゃろう?」
「あー、そうだな。まぁ、帰ってくる時に見えたと思うが、ようやく組合の建物が出来た。数日後には完全にここに支部を作る。俺も一応しばらくはこっちにいることになるだろう」
御影に言われ、ラウも思い出したかのように説明を始める。
「それと、御影。お前にラグナ男爵がどうしても礼を言いたいって言ってる。行ってやれ。お前が行っている間に俺がルメリアの冒険者カードの発行をしておく」
「あー、まぁ行くかぁ。カードは任せた」
ラウの言葉に若干嫌な顔をしながら、ラグナ男爵の元に行くことを決意する。
そんな御影の様子を見て、ラウは一応ラグナ男爵のことを説明する。
「あー、安心しろ。あの豚貴族みたいじゃあないから。俺と普通に付き合いがあるからそこら辺は信じてほしいぞ」
「前にも何か同じようなことを聞いたし、まぁ分かっておるが…………」
そう言って、御影はソファーに座る。
「普通に面倒」
「しばき倒すぞ」
御影の言葉にラウが突っ込む。
「じゃあ、とりあえずどうすれば良い?」
「あー、領地に行ったら門でルーオを呼び出してから案内してもらえ」
「ん、分かった」
そう言って、御影は転移して消えていった。
「アイツ、ほんと行動はえーな……………」
そんなラウの呟きがリビングに響いた。
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