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ネカマ君、異世界に落ちる。  作者: 舞茸 シメジ
19/29

第18話 豚

遅れてすみませええええええん!!!!

明日も頑張って更新する所存んんんん!!

あと、累計PV5000突破!ありがとおおおおおお


 「別にボコボコにしても構わんのだろう?」


 御影が男達の前へと立つと、男達は一斉に御影に向かって魔法を放つ。

 

 「豪炎の嵐よ、我が敵を燃やし尽くせ!【ファイアーストーム】!」

 「魔氷の棺よ、我が敵を閉じ込めよ!【アイスコフィン】!」

 「轟雷の槍よ、我が敵を貫け!【サンダーランス】!」


 しかし、それらの魔法が御影に届くことは無かった。

 

 「【ファイアショット】」


 御影は3つの炎弾で全ての魔法を相殺する。

 その様子を見て、男達は動揺する。


 「ば、馬鹿な!? 初級魔法で中級魔法を相殺だと!?」

 「あり得ない!」 


 そんな男達の様子に御影は笑いながら、既に次の行動を起こしていた。


 「何、簡単な話じゃよ。それぐらいお主らとの実力差があるというだけじゃ。【アイスコフィン】」

 「なっ…………!?」


 男達は1人だけ残され、全員氷漬けにされる。その1人も下半身が氷に包まれているが。

 残った1人の元に御影はゆっくりと近付きながら、問い掛けた。


 「さて、お主を残したのは言うまでもない。誰がここに来させた?」

 「ぐっ…………、何のことだ…………、ぐあああああ!?!?」

 

 惚けた男に、御影は軽い電撃で威嚇をする。


 「ほれ、早く言わないと丸焦げになるぞ? 3………2………」

 

 指先に雷を纏わせ、激しい音を鳴らしながら男に近付ける。


 「わ、分かった! 言う! ポピッツ男爵だ! ポピッツ男爵に依頼されてここに来た!! だから………」


 あっさりと自白する男に御影は…………。


 「なるほど、ありがとう。では、じゃあの」

 「なっ………! ばk」

 

 他の男達と同様に氷漬けにされた。

 

 「さてと、依頼主も分かったし、とりあえずパーシタル公爵に【テレパシー】飛ばしとくか」


 周りに10数体の氷像に囲まれている中、御影はパーシタル公爵へとテレパシーを飛ばす。


 『おーい、聞こえとるかー?』  

 『ぬ? これは、ミカゲ嬢の声か?』

 『そうじゃ。それより屋敷に襲撃をかけた首謀者の名前が分かったぞ』

 『なんて名前だ?』

 『ポピッツ男爵じゃ』

 『あの豚か。ふむ、なら今奴は貴族街の別邸にいる可能性が高いな』

 『そいつの居場所はワシでも分かるかの?』

 『うむ、分かるとも。玄関が全体を金で装飾しているところがポピッツ男爵の屋敷だ』

 『なるほど。それは分かりやすいの。では行ってくるのじゃ』

 『なら、事が終わりそうなところで私の兵を突入させよう。安心して暴れたまえ』

 『了解じゃ』

 

 そう言って、御影はテレパシーを切って移動し始めた。




 


 とある貴族街にある屋敷の中で、肥え太った男が周りにいる男達に指示を出していた。


 「どうやら、あ奴らは使えなかったようだな。よし、お前ら。あの小娘を陛下の前に連れていく前にワシの前に連れてこい………」


 そう言いながら、下卑た笑いをする豚のような男。周りの男達が動き出そうとした瞬間に、凄まじい轟音が屋敷中に鳴り響く。


 「な、なんだ!? お前ら見てこい!」


 豚がわめき声を上げながら、男達に指示を出す。しかし、男達が音の原因を探ろうとする前に壁をぶち破ってソレは現れた。


 「お~、確かに豚じゃのう」


 長い白髪を揺らす幼い少女が穴の開いた壁からひょっこりと顔を出す。


 「き、貴様は! 屋敷を覆っていた結界はどうしたんじゃ!」

 「あぁ、アレ? 壊したが?」


 平然と結界を壊した少女に豚の頭に血が上る。


 「お前達! 何、ぼさっとしとるんだ! 奴を捕らえよ!」


 平然とする少女の姿を見た豚が声を上げ男達にわめき散らす。

 王城の中庭で陛下をタコ殴りにして、平然と逃げおおせた大罪者。その上にこの少女を匿うパーシタル公爵も同罪である、と豚は勝手に思い込んでいた。

 豚はこの目の前にいる可憐な少女に罪人と称して好き勝手する光景を思い浮かべて顔をにやけさせる。


 しかし、豚がそろそろ捕まえた頃かと少女の方へと視線を向けると、捕まえるどころか少女に向かっていった男達は全員が床に倒れていた。

 

 「だらしないのぉ。威圧にすら耐えられないとは」

 

 そう言った少女の視線が男達から豚へと移る。その瞬間に豚へとてつもないプレッシャーが襲い掛かる。まるで、竜/龍(ドラゴン)が目の前にいるかのような。

 それほどのプレッシャーが豚へと浴びせられる中、少女はじわりと豚へと近付いていく。

 

 「あ、あがが……………」

 「…………」


 少女は無言で近付いていく。

 そうして、少女に手を伸ばせば触れられる距離まで近付いて来たが、豚はプレッシャーに耐えきれずに口から泡を吹いて失神した。


 「まぁ、こんなものかの」

 

 そう少女が呟いた瞬間に、玄関の方角から何人もの怒声が聞こえてくる。


 『全員、そこから動くな! ポピッツ男爵は法を破るような事をしているのが判明した!』

 『今からこの屋敷を封鎖させてもらう!』


 

 「グッドタイミングじゃの。とりあえず豚を鎖で縛って連れていくとするか」


 そう言って、少女は豚を空中から取り出した黒い鎖でぐるぐる巻きにしてから、虚空へと消えていった。



  


 「ギュウエェ!?」


 突如として、パーシタル公爵の私室に肉塊が空中から落ちてきたような音が響き、後ろを振り返るラウ達。

 すると、そこには噂のポピッツ男爵が黒い鎖です巻きにされた状態で床に転がっていた。

 その腹の上に容赦なく立っている人影が1つ。


 「無事に帰ったぞい」


 御影である。

 その様子にパーシタル公爵は一瞬驚き、そして豚に視線を向けながら御影に指示を出す。


 「あー、ミカゲ嬢。ソレは持ってこなくていい。鎖は巻いたままでいい。返してきなさい」

 「はーい」


 そう返事した御影は豚を連れて一瞬で姿を消し、そして今度は1人で現れた。


 「依頼完了じゃな」

 「意外と早くてびっくりしたよ」

 「ナハハハ、誉めても何も出んぞー?」


 意外と満更なさそうな御影。


 「ミカゲ嬢、あとは私に任せとけば、あの豚はこちらで処分しておこう」

 「うむ。視線がちょっとアレじゃったし、ずんばらりとやっておくれ」

 「ずんばらり?」

 「いや、なんでもない」


 御影はそっと視線を違う方向へと向ける。

 視線の先にリエナがいて、目をウルウルさせながら御影を見つめていた。

 そんなリエナを見て、御影は両手を広げてこう言った。


 「ただいまじゃ」

 「御影ちゃーん!!!」


 リエナは御影の胸に飛び込んでいく。


 「うわぁーん! 御影ちゃんが貴族に負けて、あんなことやこんなことされちゃうのかとドキドキしたよー!」

 「お主、ワシでなんという想像を!?」

 

 御影、思わず突っ込む。しかし、御影のことを思ってくれていたのは違いないので、御影は優しい表情になる。

 こうして、御影は貴族からの初依頼を無事に完遂したのであった。



 




   ☆







 「ライカちゃん。そろそろ街に着くよ」

 「あ、はい」


 長い長い草原を歩いていたライカ達はようやく草原近くの街へと到着しようとしていた。


 「この草原、凄く広かったですね…………」

 「まぁ、このラステル聖王国の中でも屈指の広さを持つ大平原だからな」

 「ラステル聖王国………」


 ライカはギルの言葉の中に出てきた単語を聞いて、やはり自分が知らない場所にいると確信する。


 「ん? ラステル聖王国に来るのは初めてか?」

 「あ、はい」

 「俺達の拠点はラステル聖王国の王都ラステルにあるんだ。今回、このドラム大平原に来てたのも王都にいる貴族からの依頼でな。ここの竜の骨があったら取ってきてほしいなんてなぁ」

 「聖王国ということは、何か国教でもあるんですか?」

 

 ライカはそんな推測をしてギルに質問する。

 

 「あー、そりゃあるさ。五大神教。大いなる五大神サマを崇める宗教さ」

 「五大神教…………」

 「さてと、もう街に入る。久々にゆっくりできそうだ」


 そんな気の抜けたギルの言葉にライカも気を抜こうとした瞬間に、前方から大きな叫び声がする。


 「大変だーー! 風翼竜(ウィンドワイバーン)が来るぞー!」

 

 その言葉を聞いた瞬間に、ギルは空を見上げる。ライカも真似して空を見上げると。


 大きな緑色の翼を広げて、滑空している翼竜(ワイバーン)がこちらを見下ろしていた。



 「チッ! ようやく休めそうなときに出てきやがって! お前ら各自戦闘態勢に移れ! 盾役! 魔法使いの詠唱まで守ったあとは荷物持ちの所に! 近接持ちは魔法使いが地面に降ろしたら、すぐに攻撃出来るようにしとけ!」

 「「「はい!」」」


 ギルがスラスラと指示を飛ばす。

 そんな中、ライカは自分の魔力を練り上げて翼竜をじっと見つめていた。


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