やっと理解(?)
2話目書けた……よく続けようと思ったな。
村へ行くことを即決したケンジ。
森の中を少し歩くと大きな風車が木々の間から見えてくる。
「はぁ~ここが……」
「はい、私の住んでる村です。」
大きな風車がいくつかあり、その大きな羽を力いっぱい回している。
「すごいですか?あの風車。」
「へ? あぁでっかいなぁと思って……」
「この村の電力源ですからね。ここではーー」
「え!? この村電気通ってんの!?」
「し、失礼ですね! 電気くらい通ってて当たり前じゃないですか!」
“驚いた。てっきり窯のオーブンとか使ってるのかと……“
などという会話をしているうちに彼女の家に着いてしまった。
彼女に招かれるがままに、家に足を踏み入れると、
「あ、戻られましたか~。」
そこには鎧のようなものを身に纏った男がいた。
「そちらの男性は……客人ですか?」
「はい、そうです。ですがあなたは客ではありません。今すぐお引き取りを。」
女の子は冷たく言い放つ。
「いや~そう言われましてもね~。あなたを城に連れて行かねば王様にこっぴどく叱られてしまうのですよ~。」
「とにかく!! 今は帰ってください……」
部屋全体に険悪な雰囲気が広がる。KYなケンジは首を突っ込む。
「あ、あの~嫌がってますよ……?」
兵士と思わしき男はこちらを一睨みして言った。
「いやぁ失礼! それでは今日も引き上げるとしましょう……それでは……」
そう言って男は帰っていった。
イスに腰を降ろし一息つくと、女の子は口を開いた。
「見苦しいところをお見せして申し訳ありません。私はリリア・オルデインと言います。この村は、アッチノ国とコッチノ国のほぼ真ん中に位置する辺りにある村で、ここの風車技術を利用するために、技術者を連れて行こうとしてるのです。」
………と、彼女は言っているが、ケンジはまだ理解が出来ていなかった。
「こ、ここってヨーロッパのどこかの……国……?」
「ヨーロッパ?すいません。ちょっと存じ上げません……」
“……やっぱりぃぃぃ! マジでここどこだぁぁぁ? そういえばさっきも兵士見たいの居たけど、今時あんなの居ないよなぁぁぁ……”
笑顔の彼女に苦笑いが隠せないケンジであった。
次回、やっと戦います。