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開始のアラーム音
20分後、校内放送が流れた。
「これより、第1学年課題1をはじめます」
ピーーーーー。
開始のアラームが鳴り響いた。
「みなさーん！今日は演技のテスト日です！
皆さんの演技力がどの位成長したのかもう先生楽しみです！」
．．．なに、あれ、姿形は東雲幸なのに、まるで別人だ．．．
東雲幸よりも初々しくて、若くて、優しそうで、笑顔がキレイで。
これが、世界を虜にした人なのか。
いや、もはや人間業なんかじゃない。
場ごと空気を飲み込んでいる。．．．違う。飲み込まれていく。
ヤバい．．．私もやらなきゃ。
「はーい！先生！レイカもはやくやりたーい！」
その一声で飲み込まれていた他の生徒も我に返る。
「そうね！じゃあまずは君から。
金ヶ崎林子さん。」
