まぁ、いいよね?女の子に助けられても( 笑 )
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「ハァハァハァ…ストップ!」
「なにかな?」
女の子は俺の質問に対し真顔で顔を傾ける。
「いやいやいや、まず緋の槍とかなに!?魔法?!何が起こったの!?」
「えっとね…あ、でも君も*能力*を使ったよね?じゃあ説明はいらないんじゃ…」
「ん…?俺、能力とか使ってないんだけど。」
「えっ?だってさっき"瞬間移動"してきたよね?」
…は?俺は一瞬何言ってんだこいつ。頭が逝きかけてるんじゃないのか?と思った。
だが、当時の状況を思い出すとなんかそれらしきものを使った記憶があるような無いような…。
「いや、俺は実際能力とか分かんないし、緋の槍とか魔法とか全部 I don't knowだ。」
「じゃあ説明するね……」
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「なるほど、わからん。」
さっき聞いた説明だとなんか能力者はこの世の中に沢山出るらしいが、
その多くが莫大な魔力がなんやかんやで蒸発的な感じで消えてしまい残るのが極一部の人間しかいないらしい。
で、こいつの能力は《魔法系統を操れる》能力らしい。
ちなみに俺は多分《霊体移動》という能力らしい。
目標となる場所に視認できない俺を置き、自分の好きなタイミングで移動するという設置型ワープ的なものだ。
悪い点を言えばどこぞの七つの玉を集めるところの瞬間移動とは違い視界の範囲内だけしか移動出来ないことだ。
他にも色々言っていたが、
さっぱりわからん。
「ところでさ、君ここの生徒だよね?一応助けてくれた?うーむ。助けてもらってはないがお礼はしたい。」
確かに助けてないし、むしろ俺が突っ込んで勝手に助けられたな。
「そうだ!名前を教えてくれないかな?」
「俺は雨宮 奏。 よろしくね」
「ほぅほぅ。私は泉 瑠奈だよ。よろしく」
瑠奈…ルナ…るな…ん?聞いたことあるぞ。
待てどこで聞いた………。
そうだ!俺の隣じゃねぇか!!てことは、ズ、ズル休みか?畜生!羨ましい!!
「あー俺の隣の奴かお前。」
「え?あっ、そうなのか?今日はある事情で来れなくて申し訳ない。」
「あ、いいよいいよ!全然大丈夫だよ!」
まぁ日直はすべて俺ひとり担当だったがな。
でもよくよく見るとこの子俺と同級生だよな?まぁまぁ…てかむしろ凄いいい顔立ちに珍しい銀髪、小柄なスタイル。どれをとってもいい方だ。
ついじっと見てしまうほどの良さだ…
「ん?どうした?私の顔になにか付いてる?」
「えっ!いや、なにも?」
しまった、ほんとについ見すぎた…。
「ならいいや。じゃあ明日学校で!またね〜」
「あぁ、じゃあなー」
やばい、絶対こういうの普通だったら反対だろ!俺が助けて、地味にイケメンで、そこであいつが惚れるシーンだろ。これ。
「うわぁ…だせぇな俺。てかあいつかなり可愛かったな…///」
この時、読者はこう思った。「お前能力使えたこと驚きがなくなってるだろ!」…と。
いやぁ見てくれてる人有難うございます!!(多分いないけど)
まだまだ続いていきます〜
評価など付けてくだされば幸いです。