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ふゆのひのうた
冬の寒さが名を呼んで、
いくつものころもを身にまとい、
いくつものことばに火をともし、
光を得、
温もりを得た。
春の暖かさが名を呼んで、
ひとつのころもからさえ免れて、
ひとつのことばにこそ火がつけられて、
光が与えられ、温もりが与えられた。
失ったものは、暗闇。
失ったものは、冷たさ。
奪われたものは、暗闇。
奪われたものは、冷たさ。
着る人は、
着るものの暖かさを、
その人に聞くといい。
着る人に暖かいのならば、
その人も、暖かいだろう。
着る人の温もりが、
その人の温もりとなる。
親が、子に聞いている。
外の寒さのなか。
お入りなさい。
あったかい。




