3/4
出会い
場面は変わり、とある空間で何かが落下している。
よく見ると一人の少女だった。
(・・・私、このまま死んじゃうのかな・・・・・。)
そして、少女の意識が飛んで行った。
地球に向かっている海賊船では、気持ちよく昼寝をしているクオンをルルが必死で起こしている。
「クオンっ起きてってばっ!!」
「もうちょっと寝る・・・・・。」
寝返りをうってちっとも起きようとはしない。
「用がなかったら起こそうとなんかしない!!」
「じゃあ、用って何?」
と聞き返してきたので少驚いたしたものの、言葉を続ける。
「えっとね、カイからで、結構上のほうから何かが落っこちてきてるってよ。」
それを聞いたクオンは、ガバッと起き
「早く言えよ!!」
「起きなかったのはクオンでしょ!?」
「それは・・・・・、そうだけど・・・・。」
と口ごもっていると
「そんなことより早くっ!!」
「うん!!」
と言って二人はカイがいる研究室に走って行った。