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心の隅で

イズ、あいつは姉と父の仇。そして母の仇です。

どうか、この手紙を読んでいるのなら。

あの忌まわしき一族を根絶やしにして下さい。

キャシー・二ルズ・ブロムダール

__________________________________________


こんなの、ほんとにあるんだなぁ。


焼け焦げた木と、微かに香る春の花の風を感じながら

僕は墓石を見下ろしていた。


もう、15年も前の事らしい。

寮母さんは、父が働いていた宿の娘さん。

母が亡くなり、姉が失踪し身寄りのない僕を育ててくれた。


当時、僕は3歳で

目の見えない姉と、その姉を介抱しながら働く母さんと3人で暮らしていた。


あんまり記憶は無いけど。

母さん最期のあの言葉通り、父さんの墓石の裏に埋められてたんだ。

この手紙。


あの一族って何?仇?意味が全く分からない。


けど、これが母さんの最期の遺したもの。

僕には姉が居たけど、いつだったかな。買い物に行くって言って、それ以来帰ってきてない。

元々会話なんて無かったし、寂しいとかは無かった。あったものが、なくなっただけ。


母さんだってそう。勝手に出ていって、僕に言い残したんだ。目の前でこの木に火をつけて、飛び込んだ。


ぼくは、だれからも、あいされてなかったんだ。

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