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1つの始まりと2つの終わり

何気なく歩き出した。

まだ夜明け前の、ひとけのない丘の上。


何でここにきたんだっけ


峠を越えて

人里に出た所だった。


まだ3日だったけど、足が疲れた気がする。


背中から声が聞こえた。


(まだまだだよ)


(...わかってる)


そう告げて、少し疲れた足を前へ運ぶ。


[宿の扉を開ける]


「...1人、宿泊。」


「2階の角部屋なら空いてる。前金は50ギニー、追加で発生した分や破損があった場合は都度頂くよ。」


少し頷き、階段を上る。


(...やったね、今日はうまくいきそう!)


(部屋まで静かにして)


2階の角部屋のドアノブの掛かる手は、

少し手汗が滲んでいた。


__________________________________________


[部屋に入り、閉じる扉]


ふぅ....やっとだ。

3日間、野の魔物から怯えてやっとここまで来れた...


(もういい?)


カーテンを閉め、部屋を明るくする。


(...さわぐなよ)


夕焼けの様な肌と、極彩色の翼をもつそれは、なんとも鮮やかできめ細やかな鱗粉をも撒き散らす。


「ここまでしないと、いけないもんなのか?」


「そうだよ。私たちは貴重なの。」


「もし私が悪い奴だったら?」


「でもあなた、私の価値をしらないでしょ?」


(まぁ確かに、知らないし、興味もない。)


「それとね...これはほんのお礼なんだけど。明日、朝起きたら上着のポケットをご欄なさい。」


そう言うと、極彩色の何かは塵も残さず消えた。


何処に行ったのか、気にはなったが、

たかが少しの間の連れだったし。


3日も歩き回ったし疲れたし、お腹も空いた。

久しぶりのベッドには抗えなかった。

__________________________________________



次の日の朝


カーテンから射し込む光が眩しい..


起きると、そこは知らない天井にベッドの縁。

足を下ろすと知らない硬さの軋む板。

なぜここに居る?

私は確か、藁の上で昼寝して...


とりあえず、丁寧に掛けてある上着を手に取る。


扉の外をそっと、出る。

本当に、ここはどこなんだ?見た感じは宿だが...



「キャーーーーーーーーーー!!!!!!」


宿中につんざく悲鳴。

あまりの唐突に思わず腰が抜けてしまった。


動けずに部屋から出るか迷っていたが、次第に人混みの会話から状況が読み取れた。


階段下にある厨房から、血を流して倒れた男が居ると。

男はどうやら、ここで働いていた料理人らしい。

事故ではなく、腹部を刺されている。


意識があるのか無いのか、生きているのか居ないのか

まだそこまでは分からない。


焦るまま、徐々に足腰が立つようになってきた。

とりあえず、ここを出なきゃ。お金、持ってたっけ...




「...ぇ?」


ポケットの中には、血にまみれたナイフが入っていた



「は?え?なにこれ....」

呆然とする中、頭の中から声が聞こえた。



(ぁ〜あ、やっちゃったぁ....)




その瞬間、一目散に足って宿から抜け出した。

何が何だか分からない。

ただ、ひたすらに走った。

肺が痛い。手足が傷だらけになっていて痛む。

信じたくない。

何が起こった?


――――――――――――――――


数日後、この町には殺人容疑者として

私によく似た似顔絵が張り出されている。

誰が話してるのか、効果音、風景に関する描写は最低限にしています。想像しながら読み進めてみてください。

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