episode30.じしゃぐらい
日報受取人
これはある男の報告である。
現在、日が経つ事に真っ黒に染まっていく人物が複数現れている。黒く染る箇所は人それぞれであり、その人物達は他人から見て自身が黒く染まっていくことについて気がついていない。また、黒く染まる人物同士は互いが黒く染まっていることには気が付かない。
"じしゃぐらい"と言われる怪現象であり、発生原因は不明である。また、当該現象は該当の人物が完全に真っ黒に染まった場合、次の日には通常の人間の姿として視認ができており、怪現象はそれ以降起こることは無い。
ある研究機関が"じしゃぐらい"に該当する人物を観察するため依頼し、研究をした。
以降は、その研究機関の情報である。
被験者A、被験者B、被験者Cの3名を別の個室で生活させ、監視カメラで観察する。通常の生活を送ってもらい経過を観察した。
被験者全員が午前2時になると身体の一部が黒く染ることが確認された。
以降は同じく、1日事に身体の一部が黒く染っていく。経過186日目に被験者Aが、経過245日目にして、被験者Bが、経過365日目にして被験者Cが完全に身体が真っ黒に染った。
次の日には被験者の全てが元の姿に戻っていた。
また、当該現象の被験者3名は同様に身体が黒く染まっていた時期の記憶を無くしていたが得に戸惑う様子もなく全員がそれを受け入れた。また、被験者は皆が早く普通の生活に戻りたいと懇願していたため、やむなく研究は中止となった。被験者達は全員が知人では無いが研究が終わった際は知人のように話をしていたと研究者は語っている。
"じしゃぐらい"と名付けられた理由は現在も不明である。
以上
2024年9月1日着




