episode26.自年薯
日報受取人
これはある男の報告である。
ポストに自年薯を掘りませんか?というチラシが入っていた場合、すぐに捨てた方が良い。
自年薯は自然薯とは全く異なる作物である。
東北地方のある場所にて栽培されている作物であり、その場所でしか食すことが出来ないため市場に出回ることはない。
オカルトルポライターの人見秀一氏は実際にこの村で自年薯掘り体験を行い取材している。
その村は小さい村ではあるが村人は全員が若い男女で構成されている。
村を歩いたが、村の家屋の玄関前には星型の石が積まれていた。家屋ごとに石の積まれている数は異なっていた。
また、人見秀一氏は村に入る際に人間お断りという看板が村付近の茂みに大量に廃棄されているのを目にしている。
村人は全員若い男女であったが、話す口調が高齢者のように感じたとのこと。
何かあると確信した人見秀一氏は実際に"自年薯"体験をする際に村の村長の住む家に招かれ、自年薯の実物を見た瞬間、逃げた。
この村はあらゆる都道府県に属していない。
自年薯は一年に一度だけ収穫が可能である。
人見秀一氏曰く、実際にこの作物を食したと言う話をしている人間は全員が又聞きまたは噂話であり、実際に食した人間とは会ったことがない。噂が噂を呼ぶためこの話は禁忌である。広げてはならない噂は実在する。今回の件は特に話ことが出来ない内容であると語っている。
人間というのは無限の可能性がある。それは良くも悪くも。だからこの話はもういいだろう。
人見秀一氏はそう告げて去っていった。
この村の近くでは神隠しが起こると言われている心霊スポットがあるが毎年若い男女が訪れては行方不明になっている。
以上。
8月28日着




