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episode21.うずら人形
日報受取人
これはある男の報告である。
日本のある地域ではうずら人形と呼ばれるお土産が人気となっている。
うずら人形はうずらの卵程の大きさの人形である。とても精巧に作られており、一つ一つ手作業で作製されている可愛い顔をした人形である。
購入する際に店の店員に割れ物ですのでと必ず注意するように伝えられ、購入の際は木箱に入れられる。
うずら人形の起源は江戸時代に遡るが人形師、池田喜三郎が作製したことがきっかけと言われている。
うずら人形は子供の性別によって飾る人形が異なり、子供と同一の性別の人形を飾ることが望まれている。また、自らの子供のように丁寧に扱わなければならないとされている。
その地域の人間はうずら人形を誤って割った場合速やかに土に埋めている。埋める理由は昔からそういう教えのためとのこと。
この人形は飾っている時間が長ければ長いほど縁起が良いとされており、縁起物として購入する若い夫婦が多い。
子供の町として知られるこの地域に移住する人間も多く、子供向けの補助に取り組む自治体としても知られている。
また、この地域では家の敷地内、神社、ショッピングモール跡地、病院などの場所から子供の遺体が何人も埋まっていたことが後に明らかとなっている。
以上。
2024年8月23日着




