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スタートライン  作者: 高坂 美月
3/6

第3話

 葉月が仲良くもない佑と一緒にいたこと。目があったのに無視されたこと。これらに腹が立った私は号泣してしまった。泣きすぎて呼吸が荒くなる。

「どうしたの?」

「大丈夫? 何があったの?」

そんな私の様子を見かねたのか、同じクラスの友達数人が声をかけてくれた。中にはビニール袋をくれた人もいる。その際に葉月は何も言わなかった。私が落ち着いてから葉月と一緒に帰ったけれど、帰りも会話はしなかったのだ。

 帰宅後、葉月から「大丈夫?」とLINEが来ていた。「あのときなんで無視したの?」と私は葉月に聞いてみる。直接聞く勇気はなかったのでLINEした。すると、

「あんたのとこに行ったら都が1人になるから」

と返信が来る。続いて「どうせあれって演技なんでしょ? 本当はみんなに心配してほしかっただけなんじゃない?」とも送られた。あれとは、私が自転車置き場で号泣して過呼吸になったことだ。葉月のLINEには優しさや思いやりが感じられず、親友の言うことかと思っていた。

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