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第1話
私と秋本葉月は中学1年生の頃からの親友だ。クラスは違うものの、所属している部活と通っている塾が同じで一緒に登下校することが多い。葉月は可愛くて、同級生の男子からすごく人気があった。
そんな私には丸山佑という中学1年生から好きな男子がいる。佑には私から何度か告白したことがあるけれど、見事に振られてしまった。それでも佑は変わらず私と仲良くしてくれ、佑から私にLINEを送ってくれることもある。私は嫉妬深く、佑が他の女子と話すのを見ると涙が出てきてしまう。こんな性格は直さなければならないというのは承知の上だけれど。
ある日、葉月に彼氏ができた。相手は葉月がずっと好きだった雨宮くんだ。私は葉月と雨宮くんが相思相愛になり、心の底から嬉しかった。ずっと仲良しでいてほしいとも思っていたのだ。葉月と雨宮くんには幸せになってもらいたい。そう思っていた。それなのに、私の気持ちはいとも簡単に砕かれることになる。