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愚者の楽園に転移したけどまったく問題ない  作者: 長城万里
2 永遠の混沌

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99 チェリー・ブロッサム

ふと、ブラックのモニタに目がいく

シールドが砕かれていた


「ええっ!?」


すぐに張り直すブラック

でもそれを貫いてブラックに傷を付ける


序列一位の子が倒れた、魔力切れのようね

と思っていたらブラックが弾き飛ばされて逆さまになる

ワンちゃんが大きくなってブラックを突き飛ばしたのだ


「あちゃあ」


ブラックのモニタを見ていたら横でホワイトが消えた

今度はホワイトに何が!?


ホワイトのモニタを見たら刀を刺されていた

やめて! 死んじゃうでしょ!


ホワイトの身体から黒い霧のようなものが出てる

それを刀が吸っている?

なんか見覚えがある、、、


というかあの子、あのときのクノイチの子じゃない!

あの子もプレイヤーだったのね


あ、また刺された、クノイチちゃん非情ね


「わりぃ姐さん」


今度はブラックの分体が消えた

どうなってるのよ!


ブラックのモニタを見たらでっかいハンマーで潰されていた

序列一位の子、容赦ないわね


ホワイトとブラックの分体はすぐに復活した


ホワイトは自然回復力が高いからだ

でも刺されて痛かったよね、ナデナデしてあげた

嬉しそうにしている、可愛い♡


ブラックも潰されたとはいえ甲羅のおかげで無傷

それなりに回復力があるので復活できた


レッド、ブラック、ホワイトは彼らを認めたそうだ

あとはブルーだけ、って全然ブルーを見ていなかった

ごめんなさいブルー、薄情な主でごめんなさいぃっ!


会話は終わっていて戦っていた


ブルーが起こしたであろう竜巻が映っている

相手の人が巻き込まれている


「ブルー、やり過ぎよ!」


ブルーは真面目で頼りになるけど加減をしない

このままじゃ相手の人を殺しちゃう、止めないと!


だけど竜巻が消えて相手の人はフライで飛んでいた

よかった、無事だったみたい


「すごいわねアレで無事だなんて」


すると相手の人がメテオバーストを放つ

上級魔法だわ、さすがトッププレイヤー


ブルーが雷撃で粉砕していく

そこにストーンステイクを落とす

光の咆哮で消滅させたけど


「ブルーは搦め手に弱いよね」


下からもう一本のストーンステイク

わたしも同じことする


上に集中させて下から攻撃、基本よね


でもブルーが怪我したのを見るのが辛い

すぐに回復するけどそういう問題じゃない


なによみんな、嘘ばっかり!

相手に怪我させないって、させてるじゃない!

みんなも怪我しないって、してるじゃない!


「みんなのバカッ!」

「チェリー様、怒らないでよ」


「怒るわよ、心配させないでよ!」

「すまねえ姐さん」


「むう、、、」

「主様、許してよう」 スリスリ


くぅっ、みんな可愛いからこれ以上怒れない!


「はあ、許してあげます、でもほんとに心配したんだからね」


「ごめんなさい」「申し訳御座いません」

「すんませんしたぁっ!」「ごめんね」


分体を撫でてあげます

あとで本体も撫でてあげよう



「御主人様、彼らを城へ迎え入れても宜しいでしょうか」


ブルーが伺いを立てる


男の人はともかく女の子2人はもしかしたら、、、


あの薙刀の能力、あの刀の攻撃

違うかも知れない、違わないかも知れない


みんなが頑張ってくれたんだ

わたしも前へ進まなきゃ


「いいわよ、応接室へ招待してあげて」

「承りました」


わたしは応接室へ向かう

レッド、ブラック、ホワイトの本体も一緒だ


みんなはぬいぐるみサイズまで小さくなれる

城の中に入るためにいつもはこのサイズになっている

わたしと一緒にいたいからですって、可愛い子たちだ♡


ブルーはプレイヤーの人たちを迎えに行った

どうか優しい人たちでありますように






俺たちは最初にいた南側に転移で集められていた

青龍がここで待つように言ったので待機している

魔女さんに報告へ行っているのだろう


これで魔女さんが拒否ったら今日も帰るしかない

まあ毎日来るけどな、ストーカーのように


少なくとも四神には受け入れられている

あとは魔女さん次第だ


しばらくすると青龍が戻ってきた


「って、ちっさ!」


青龍が小さいぬいぐるみのようになっていた


「城に出入りするため身体を小さくしておるのだ」

「そんなことまでできるのか」


「それで魔女には会えるのかよ」

「うむ、会って下さる」


拒否られなくてよかった


「では転移するからこの魔法陣に全員入れ」


金色の大きい魔法陣が展開される

俺たちはその中に入る


そして城の中へご招待



俺たちを包んでいた光が消える

どこかの部屋のようだ


「ここは?」

「城の応接室だ」


女性がソファに座っている

その傍らに小さくなった鳳凰、玄武、白虎がいた

ほんとにぬいぐるみのようだ


女性が立って俺たちの方を向く


「初めまして、チェリー・ブロッサムと言います

 その、今日は色々とごめんなさい」


ペコリと頭を下げる女性


アオイくんの推測どおりチェリーさんだった

アオイくんが言っていたように黒いロングドレス

部屋なので帽子と木の杖は装備していないようだ

でも椅子のそばに木の杖は置いてあった


アオイくんから聞いていたがたしかに美人だ

腰まで届くストレートの黒髪も綺麗だ

ちょっと見惚れてしまった


「えっと、クノイチのあなた、お久しぶりですね」

「はい、あのときはありがとうございました」

「そうだ、俺たちも助かりました、ありがとう」


リディアを助けに行ったが俺たちはザコ狩りしかしていない

チェリーさんがリディアを守り逃がしてくれた

あの一件は全部チェリーさんの功績だ


「立ち話もなんですのでどうぞお座り下さい」


物腰も柔らかく丁寧だ、とてもコミュ障とは思えない

鳳凰、会わせたくなくて嘘言ってたんじゃ?


チェリーさんが座り、俺たちも座ってようやく話ができる


「まずは改めまして、わたしはチェリー・ブロッサムです

 この子たちは四神のガイド精霊です」


「鳳凰のレッドよ」

「青龍のブルーと申します」

「白虎のホワイトだよ♪」

「玄武のブラックだ」


それぞれの色で名付けをしたのかチェリーさん

うん、この安直さ、FPOプレイヤーだ(人のことは言えない)


「なあ鳳凰、いやレッド、俺たちも名乗っていいのか?」

「あら、律儀にわたしの言ったこと守っていたのね」

「当たり前だろ、それが誠意ってもんだ」


(へえ、ちゃんとしてる人なんだ、恐そうな人じゃなくてよかった)


「わたしたちはあんたたちを認めたんだからいいわよ」

「そうか」


俺たちはやっと自己紹介をする

チェリーさんがパンティさんの可能性もある

俺たちのことがわかれば何かしらの反応があるはず


「俺はこのパーティーのリーダー、ケンタ・ウロスです」


チェリーさんは反応なし、違ったか?


「私はベンケイ・ムコウズネだ、よろしくなチェリー♪」

「わたしはアオイ・キリガクレです」


二人にも反応なし、残念ながら違うようだな


「私はガイド精霊序列一位のアンナ・イニンです」


アンナをジッと見つめるチェリーさん

俺たちじゃなくてアンナに反応するの?


「僕はポチャ♪」

「私はサスケと申します」

「私はヨシツネです」


この三人も見つめるチェリーさん

ガイド精霊にだけ反応するの?


「御主人様、見過ぎです」

「あ、ごめんなさい、可愛いんだもの♪」


カワイイに反応してただけかよ!


「そちらも色々と聞きたいと思いますがわたしからでいいですか?」

「はい、構いません」


会って話ができるところまでこれたのだから焦る必要はない

むしろ先にチェリーさんから話してくれる方が望ましい


「ベンケイちゃん、あんなに小さくなる前に薙刀抜いてください

 レッドが消滅したらどうしてくれるんですか!」


どんな話が出るかと思えばいきなりクレームがきた


「ご、ごめん! あれ? 私なんで怒られてるんだ?」


さすがのベンケイさんも困惑している

ていうかベンケイちゃん? ちゃん付け?


「アオイちゃんもホワイトに刀ブスブス刺すなんて酷いじゃない!」

「うええっ!?」


戦い方に文句を付けられるとは思っていなかっただろう

アオイくんも困惑している


アオイくんもちゃん付けか

この流れだと俺にはくん付けかも


「アンナちゃん、ブラック潰さないでよ! 可哀想じゃない!」

「ええっ!? でもあれは「言い訳しないっ!」 ひゃいっ!?」


アンナが叱られているのなんて初めて見た

チェリーさん、お母さんみたいだ


「姐さん、俺、可哀想じゃないぞ」

「あなたも倒れている女の子に攻撃しようとするんじゃありません!」

「す、すいませんしたぁっ!」


自分のガイド精霊にも容赦ない、やっぱおかんだ


「ヨシツネくん、いやらしいですよ!」

「なぜ私が!?」

「レッドに抱き着いていたでしょ! レッドは女の子なのよ!」


そうかも知れないが理不尽だ

ヨシツネがショックで固まって置物になっている


「サスケくんとポチャくんはまあいいわ」


許されてホッとする二人

そして俺の方を向くチェリーさん


何言われるんだろう ドキドキ


「ケンタくん、ブルーが酷いことしてごめんなさい」


クレームではなく謝罪された


「殺されるような攻撃ばかりされたのでしょう?

 みんなから聞いて驚いたわ、本当にごめんなさい

 ブルーは叱っておくから許してあげてね」


「えーと、うん、許すけど、俺には文句ないの?」


別に文句を言われたいわけではない


「どうして?」

「ほらストーンステイクで怪我させたでしょ」


「あれは正しい戦法よ? わたしも同じことをするわ

 ケンタくんの方がもっと酷い目に遭ったじゃない

 そんな人にクレームなんて付けないわよ」


やばい、超良い人だ

美人で良い人って女神かっ!(落ち着け俺)


それよりも、やっぱり俺をくん付けした

ベンケイさんとアオイくんをちゃん付けしていた

だから俺の推測が正しければくん付けすると思ったんだ


たまたまかも知れない、偶然同じなだけかも知れない

俺たちの名前に反応がなかったしな


でもベンケイさんのように上手く誤魔化しているのかも知れない


違っていたらそれはそれで仕方がない

違わなかったらどんなに嬉しいだろう


だから俺は意を決して確認する!

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