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愚者の楽園に転移したけどまったく問題ない  作者: 長城万里
2 永遠の混沌

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72 シズカ対アンナ

ベルさんのために15分休憩を挟みます

シズカさんが話しかけてきました


「アンナ、私が敗けたらカード見せてやるよ」

「え、いいんですか?」

「その代わり私が勝ったらお願いを一つ聞いてもらうからな」

「わかりました」

「裏があるとか疑わないんだな」

「無茶な要求はしないでしょうし私に利のある条件ですから」

「しっかりしてるね」


ガイド精霊上位個体序列一位として当然です

ダメなお兄さんを導くためにしっかりしないといけません



休憩が終わり、祭りの再開です

私とシズカさんは少し離れて向かい合います


「それでは始めて下さい、はあ、、、」


ベルさんがどうでもよさげに合図を出します

まだお疲れのようです


私は全開でシズカさんの懐へ飛び込みます

そのまま左頬を撃ち抜きます


ゴキャッ! 「うごっ!」


かなり遠くまで転倒するシズカさん

昨日のストックさんとの戦いで頑丈なのはわかっています

このぐらいでは倒せないでしょう


すぐに転がっているシズカさんのところまで行きます

空高く蹴り上げます


ドゲシッ! 「うぐっ!」


落下地点に行きます

いつもならこのまま落ちてくるのを待って殴ります

でも相手はシズカさん、反撃の隙は与えません!


私は落ちてくるシズカさんへ向かって跳びます

首を掴まえて地面に頭から叩きつけます


ズゴンッ! 「ぐあっ!」


まだ立ち上がる可能性があります

一旦距離を取って魔法を放つ準備をします

立つ素振りがあれば躊躇なく撃ちます!


うつ伏せに倒れたまま動きません

ベルさんがゆっくりシズカさんを確認に行きます

気を失っていたら私の勝ちです

でもまだ油断はできません


手がピクリと動きました

私はベルさんを結界で囲みます

同時に<ストーンブラスト>を放ちます

爆発する無数の石つぶてがシズカさんを襲います


ドドド! ドカン! ドカン!


「やり過ぎだアンナ!」


お兄さんが甘いことを言っていますが無視です

やり過ぎ? シズカさん相手に何を言っているのやら

全力で躊躇なく容赦なくやらなければ勝てませんよ


爆発が終わり煙が立ち込めます

その中に人影が、シズカさんが立っています


ならばサンダーボールです!

大量の雷球をお見舞いします


「やるねえ♪」


薙刀の刃先を正面に向けて構えるシズカさん

雷球が吸い込まれるように消えていきます


「そんなバカな!」


シズカさんは見た感じはボロボロです

でもダメージはほとんど受けていないようです

あれだけやってもこの程度しかダメージが与えられないとは

どこがやり過ぎですか、全然やれていませんよお兄さん!


「ほんじゃ返すぜ」


薙刀を一振り

吸い込んだ雷球を私に飛ばしてきました

咄嗟に結界を張り防ぎます


やはり強いですシズカさん


「やっぱ上位個体序列一位は伊達じゃないってことか」

「私のことを知っていたのですか」


シズカさんはご自身のガイド精霊から情報を得ていたのでしょう


「そんじゃ反撃開始だ♪」


戦うことが好きなんでしょうね、楽しそうです

私としてはさっさと終わらせたいところです


まるで念でも送るかのように薙刀を強く握り締めています

固有スキルでしょうか?


「そりゃっ!」


薙刀の柄の方を向けて私に投げます

アオイさんから聞いていた吸い寄せられる感じはしません

固有スキルではないようですね


私は避けません、まだ結界を張ったままですから

薙刀は結界に防がれるでしょう


防いだらすぐに攻撃に転じます

この薙刀がなければサンダーボールも防げないでしょうから


薙刀が結界に届きます


ズゴン!


「いっっ、たぁぁぁっっ!!」


頭、額を押さえます、痛いです、すこぶる痛いです!

涙出てきた、、、


結界を突き破り私の額に薙刀の柄が当たりました


結界を突き破るなんて想定外です!


でも耐えてサンダーボールを放ちます

今なら薙刀は手元にありません


シズカさんが薙刀を持って雷球を吸い取っていました


「えええっ!?」


なんで薙刀が手元に戻っているの?

いけない、雷球がまたこっちに返されてきます


「フライ!」


飛んで回避します

結界だと雷球を防いでる間にまた薙刀が来るかも知れません


「残念、学習能力あるね♪」

「何度も同じ手は喰らいません」


「でもさアンナ、言いにくいんだけどさ」

「なんですか?」


少し恥ずかしそうにシズカさんが言います


「パンツ、見えてるぞ」

「え? んきゃあっ!」 真っ赤


スカートを押さえます


ズガンッ! 「んぎゃっ!」


薙刀の柄が私の顎にクリーンヒットです

鳥が撃ち落とされるように私は地面に墜落しました


「嘘だよ、見えてないよ♪」

「くっ、卑怯なっ!」 真っ赤


ん? なんだか観戦側の様子がおかしいことに気付きます

気になったので観戦側に目をやると私から顔を逸らす方々がいっぱい

もしかして・・・・・・・


「あ、大丈夫だから、見えていないから、、、」


その態度、お兄さん、見ましたね? 他の方々も見ましたね?


「やっぱり見えているじゃあないですか!」

「バレたか♪」


私は怒りと恥ずかしさでキレます


私は観戦側の壁に向けてストーンブラストを放ちます

観戦者さんたちが叫び逃げ惑います


続けてお兄さんに向けて100本のファイアランスを放ちます

お兄さんがかまくら状態のアイスシールドで頑張って防いでいます


「殺す気かあっ!」


「な・に・か・?」 ギロリ


「なんでもありません、、、」


お兄さんには後でじっくり罰を受けていただきます

今はシズカさんです、私の怒りは絶好調です


「シズカさん、覚悟して下さい」

「恐いなあ、ちょっとした事故じゃん」

「だまらっしゃいっ!」


私は一気に間合いを詰めて至近距離からフラッシュ


「うわ、まぶしいっ!」


視覚を奪い、殴り蹴り投げ飛ばします

飛ばされたシズカさんはなんとか着地します


そこへ一直線に飛び込みます

拳に硬質化させる魔法<ハードニング>を掛けます

身体強化最大による物理攻撃力と猛スピードに加えて硬質化した拳


「私の怒りを喰らいなさいっ!」


ズドォンッ!


シズカさんの額に拳が当たり、止まる


「な、そんなバカな!?」


でも額から血が流れているので効いてはいるようです


「つっかまえた♪」 ガシッ


額に撃ち込んだ右腕を掴まれました

シズカさんがニヤリと笑う


ブオン! ドサッ!


投げ落とされます

でもこんなものは全然ダメージになりません

私はすぐに立ち上がります


「その程度では倒せませんよ!」


魔法を放とうとすると


「アンナちゃん! 終わりよ、シズカさんの勝利です!」


ベルさんがシズカさんの勝利を宣告します


「ちょ、ベルさん、私はまだ」

「5分過ぎてるんだよアンナ!」


お兄さん? え? 5分、、、


そうでした、5分過ぎたら先に上半身が地面に着くと敗けでした


「時間を忘れていました」

「怒りで我を忘れていたからね」


シズカさんの言うとおりです

私としたことが冷静さを欠いていたようです


いえ、多分シズカさんに踊らされたのでしょう


「時間を忘れるように持っていきましたねシズカさん」

「お、気付いた? でももう遅かったね♪」


やはり強いですねこの人


「でもさ、時間制限が無ければ私が敗けていたよ

 あと殺していい場合も私が()られていただろうね」


たしかに殺していいなら私は躊躇なく超級魔法で仕留めにいきます

ですがこの戦いにはルールがあります

でもルールがあるから敗けたとは言いません

同じ条件で戦って敗けたのですから完全に私の敗けです

自分の力を過信して戦い方を見誤ったからです


「シズカさん、勉強になりました」 ペコリ

「こっちもだよ、ありがとうアンナ」


握手を求められたので握手します


「ところで今言っていいかなアンナ」

「何をですか?」

「私が勝ったらお願いを一つ聞いてもらうって言ってたろ」

「はい」

「それを今言うけどいい?」


まあ問題ないかな?


「どうぞ」

「ありがとう♪」


人前でお願いすることだからそんなに無茶なことではないでしょう


「私のことはシズカさんじゃなくてお姉ちゃんと呼んでくれ

 別にお姉様でも姉貴でもいいけどね♪」


んーと、何を言っているのですか?

私の脳の理解が追い付きません


「えーと、なぜ?」

「アンナみたいな妹欲しかったんだよね♪」


うん、わからない、思考停止しそうです


「いいじゃん! ケンタのことはお兄さんって呼んでるじゃん!

 私もお姉ちゃんとか呼ばれたいよう!」


「呼ばれたいよう、と言われましても」


「アンナわかりましたって最初に承諾したじゃん

 承諾したくせにいざとなったら断るとかそんな子だったのー?」


ああ、この人、絶対ベンケイさんだ、確信しました

だってお兄さんとアオイさんに変人っぷりが共通しています

あの二人の仲間だわって思えます、絶対同類です ※色々と失礼&偏見


「はぁ、わかりました」

「わーい、そんじゃ早速呼んでみそ♪」

「今ですか?」

「そだよー♪」


ああ、しばきたい

さっきたくさん殴る蹴るしましたがそれとは別にしばきたい


「ほらほら、はやくぅ~♪」 ワクワク


「お、、、」


お兄さんのときと違い言いづらいです


「おねえ、ちゃん、、、」

「うっ、わーーーい♪」


シズカさん大喜びです、私は恥ずかしいです

先程の罰に八つ当たりを含めてお兄さんにぶつけようと思います ※理不尽






おまけ > そりゃ見ちゃうよね?


アンナの猛攻、それでもシズカさんのダメージは少ないようだ


「フライ!」


アンナが飛ぶ


「パンツ、見えてるぞ」


シズカさんのその一言に観戦者のほとんどがアンナを見る

冒険者は男が多いので仕方がない、そう、仕方がないんだ!

俺もつい見てしまった、だって男の子だもん(おっさんだけど)!


アンナはすぐにスカートを押さえる

シズカさんはその隙を逃さず攻撃する

アンナが落下、そのときにもチラリと見える

野郎共の目は白い布に釘付けだ!


俺はそのときは見ないようにした

だってアオイくんとベルさんがジト目で俺を見てるんだもの


アンナがこっちを見る、見ていたことに気付かれた


キレて観戦側の壁にストーンブラストがたくさん撃ち込まれる

俺には100本のファイアランスを飛ばしてきた

俺は分厚いアイスシールドに籠城する


「殺す気かあっ!」


「な・に・か・?」 ギロリ


「なんでもありません、、、」


恐いので黙る俺


でも心の中で一言だけ


やっぱり白は最高だぜ!

次回、シズカ vs ケンタ

やっとケンタの出番です

でも戦う前に死にかけます

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パンチrは正義です。(真顔)
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