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愚者の楽園に転移したけどまったく問題ない  作者: 長城万里
1 愚者の楽園

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37 情報交換

「多分、手を繋いでいたからだと思います」

「どういうことだ?」

「ゲーム終了まで手を繋いでいたのです私たち」

「なるほど、触れている者同士だとまとめて飛ばされるのですね」


それなら俺たちも繋いでおけばよかった!

アオイくんも同じ思いのようで悔しそうだ


「でもおかげで期待が持てました」

「何の期待?」

「私たちにはもう一人仲間がいるのです」

「その子もここに来ているという期待です」


ああ、俺と同じように大事な仲間がいるんだな


「俺とアオイくんにも大事な仲間がいて探しているんだ」

「お互い見つかるといいですね」

「ああ、見つけよう」


「そうだわ、その人たちの名前や特徴などを教えて下さいますか

 どこかで会ったらケンタさんたちのことを伝えられますから」


「そうだな、それはいい、二人の仲間のことも教えてくれ

 俺たちも会えたら伝えておく」


俺たちは互いの仲間のことを伝え合うことにした


「俺たちの仲間の名前はアダ、現実の姿は当然わかりません

 名前だけが頼りなのが口惜しいですね」


「でも多分10代前半だと思います、あと職業は魔法剣士です

 プレイ歴が2年ですが私たちの師匠です」


「は? 2年で師匠? というか魔法剣士?」


魔法剣士になるにはレベル700以上でないとなれない

それに魔導士を上級、剣士を超級まで上げないとダメだ

さらに言えば魔導士は魔法使いを超級にしないとなれない


「たった2年で職業条件をクリアしたのか?」


「いえ多分1年足らずでクリアしたと思います

 俺たちと出会ったときにはもうなっていましたから」


オリハとミスは最初の1年はソロでやっていた

それから出会って組んでプレイしていた

2年過ぎた頃にアダと出会ったそうだ

そのときのアダのプレイ歴はたったの1年

だけどすでに魔法剣士になっていた

それって天才プレイヤーじゃないか?


オリハとミスだってプレイ歴3年程度だ、それであのゴブリン戦だ

短歴プレイヤーにこんなすごいのが何人もいたとは驚きだ

いや転移条件をクリアしているのだからすごいのは当たり前か


「ところでその子とか師匠とかどういうこと?」


アダのキャラメイクは老齢の流れ者剣士風なのだそうだ

だけど言動とかが子供っぽいらしい

それで二人は中身が10代前半と判断している

更に風貌に似合わず女の子のようなしゃべり方をするそうだ

だから二人は妹のように思っているとのこと


二人はアダと出会うまではあまり強くなかった

しかしアダと出会い色々教えてもらったそうだ

だから師匠と呼んでいるのだと


10代前半の天才女子プレイヤー、って漫画かっ!


「そんな感じの子なんだな、わかった覚えておく

 まあ名前で判断できるから大丈夫だろう」


「でも同じ名前の人もいますから特徴は大事ですよお兄さん」

「あ、そうか同名もいるよな」


フルネームは違うけど俺と同じケンタという名前のプレイヤーもいた

名前以外の情報もたしかに重要だな


それにキャラ名じゃなくて真名で活動する人もいるだろう

ほら、パンティさんなんかそうしそうだし

さすがに現実の姿であの名前は名乗れない


「ではケンタさんとアオイちゃんの仲間のことを教えて下さい」


「ああ、まずはベンケイさん、キャラメイクは武蔵坊弁慶そのまんまだ

 リアルは知らないが性格は男前で多分リアルは陽キャだと思う

 誰にでも物怖じしないし我が道を行く人だ」


俺とアオイくんとパンティさんは陰キャだから眩しかったぜベンケイさん


「もう一人は、その、名前で引くなよ?」

「そんな失礼な反応はしませんよ」

「そうですよ、私たちは引きません」


「名前はパンティさんだ」

「ケンタさん、ふざけないで下さい」

「ケンタさんに引きます、セクハラです」


キミたち、俺はふざけていないしセクハラのつもりもない

でもそういう反応になるよな、恨めしやパンティさん


「あの、お兄さんはふざけていません」


「本当にパンティ殿という名前なのです

 わたしも仲間なので嘘ではないです」


「え、マジでそんな名前なの?」

「その人、なぜそんな名前に」


そうだよね、何でその名前にしたのか不思議だよね

俺たちも理由を知らないし、教えてもくれなかった


「えっと、ケンタさん、すみませんでした」 ペコリ

「私もセクハラと言ってごめんなさい」 ペコリ


「うん、わかってくれればいいよ、、、」


パンティさんのキャラメイクはメイドさんである

だが中身はわからないが多分メイド好きのおっさんだと思う

性格も今一つ掴みどころがないので特徴が難しい


「それは見つけるのが難しそうな人ですね」

「多分名前もリアルネームで活動するでしょうし」

「そうだよね、まあもしもそれっぽい人がいたらよろしく」


「「はい」」



情報交換を終わってゴブリンどもの死体も処理が完了する


「それにしてもガイド精霊かあ」

「私たちも探しましょミス」

「そうだね、小動物タイプがいいよね♪」

「そうよね、可愛いのがいいわ♪」


イチャイチャすんじゃねえ


オリハとミスも一緒に俺たちと街に戻る

ギルドで換金して別れた


「すごい人たちでしたね」

「ああいうのをバカップルって言うんだよな」

「でも悪い人たちではないので憎めません」


アオイくんの言うとおりだけど爆発しろと言いたい


「結局もみくちゃにされてしまった、、、」


サスケがげっそりしている


「僕は楽しかったよー♪」


ポチャはすごいなー




「アオイくんもDランクになった、討伐も楽しんだ」

「そうですね」

「それなりに稼ぐこともできた、街も見て回った」

「ではケンタ殿、そろそろですか?」

「ああ、行こう、オシリペンペン街へ!」


遂に目的の地、オシリペンペン街へ行くときが来た


「あの場所でゲームのFPOは終わった

 この世界での人生はそこから始めるべきだ

 俺はそう思っている」


「わたしもケンタ殿に同意です

 それにあそこなら二人も来ると思います」


ベンケイさんとパンティさんはきっと来る

アオイくんも俺と同じ気持ちだ


「ではいつこの街を出ますか?

 オシリペンペン街へは馬車で3日ほど掛かります」


「明日の昼ぐらいがいいんじゃないか

 今日は出発の準備に充てよう」


「わかりました、馬車の手配をしておきますね」

「ああ頼むアンナ」



アンナは馬車の手配のついでに買い物をする


アオイくんは武器屋とギルドに寄る

ケイトさんに挨拶したようだ


サスケはアオイくんの頭の上だ


ポチャは俺と遊ぶ

ああ、癒される

次回、ようやくあの街へ辿り着く

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