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愚者の楽園に転移したけどまったく問題ない  作者: 長城万里
4 俺たちの戦いはこれからだ

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165/180

165 この世界を巡る冒険の始まり

新しい朝が来た

天気は快晴

いい日旅立ちだ


「とりあえずここにするわね」


サクラさんが屋敷の門に手をあてて記録する

これで門前にいつでも戻って来れる


「おじさんたち、ちゃんと帰って来てね?」

「大丈夫だって」


ベッキーはまだ不安なのだろう


「トム、ハック、留守を頼んだぞ」

「らじゃー!」

「ぶらじゃー!」


この返事にも叱れないでいる

まあ何度か無事に戻れば不安もなくなるだろう


「あんたたち、しっかり三人を守りなさいよね」


最初はレッドがサクラさんに同行する

四神は屋敷へ戻るたびに交代することになっている


「それじゃ行ってくる」

「行ってきます」

「行くでござる」

「行ってくるぜ!」

「行ってきまーす♪」


「「「いってらっしゃい」」」


俺たちの冒険が始まった




街の東門を出てカブを走らせる

サクラさんはホウキだけどな


このまままっすぐ東へ進む

最初の目的地はサイショノ村だ


なぜまたサイショノ村なのか

そんなに何度も同じところへ行くなよ

せっかくの冒険なんだから違うところ行けよ

と思うところだがサクラさんのご指名なのだ


「サイショノ村を記録させたいの」


野良ガイド精霊を保護したらすぐに連れて行けるようにしたいからだ

サイショノ村は神域でデリートシステムは入れない

だから保護するには最適な場所なのだ


前回ヒマワリを連れて行くのに苦労したからな

イレイとマネキン軍団の襲撃が大変だった(遠い目)


記録しておけば一瞬で行けるので便利

そんなわけでサイショノ村へ向かっている


前回は屋敷の書類に捺印と署名をしてもらうためにも急いでいた

今回は冒険を楽しむためなので特に急いでいない

なのでスピードは無駄に上げずのんびり走らせている


「カタコリ村が見えてきたな」

「そうだね、どうする?」


前回は急いでいたからスルーして横の平原を走り抜けた


「小さい村だしまだ明るいからこのまま進みましょうお兄さん」

「わかった、このまま行こう」


小さく宿も一つで特に遊べそうなところでもないから素通りする

横のだだっ広い平原地帯を今回も走る


「ここでヒマワリと出会ってイレイに狙われたんだよなあ」

「お兄さん、そういうこと言わないでくれない?」

「そうね、フラグっぽいわよケンタくん」

「ごめん」


たしかにフラグっぽかった

何事も起きませんようにと祈っとく


「あの、ケンタ殿」

「なんだいアオイくん」

「ミズムシ街は寄ってくれますか?」

「そうだな、今夜はミズムシ街で泊まるか」

「ありがとうでござる」


ああ、ケイトさんに会いたいんだな

俺もイレイのときのお礼をしたいから丁度いい


このままミズムシ街へ俺たちは向かった




夕刻、ミズムシ街へ到着


冒険者ギルドへ向かう途中にある宿屋で宿泊手続きを済ます

それからギルドへ向かった


ギルドに入る、いつものように冒険者たちがこちらを確認する


「よお久しぶり」

「無事だったようだな」


どうやら俺たちのことを覚えてくれていたようだ

あのときのことを心配してくれていたらしい


「なんだ今日は頭に花咲かせてねえのかよ♪」

「うっせぇっ!」


ヒマワリを頭に乗せていたことは忘れてくれ

みんな覚えていて笑っていやがる

でも悪い感じではない、これがここのギルドの良いところだ

陽気で同じ冒険者としての仲間意識が強い


「おやケンタさん、みなさん元気そうですね」

「ネミロフさん、お久しぶりです」


ネミロフ・デリカットさん、ここのギルマスだ


「無事だったようですね」

「ケイトさんも久しぶりです」


ケイトさんもやって来た


「ケイトさんご無沙汰しています」

「アオイさんも元気そうでなにより」


アオイくんはケイトさんと楽しそうに話している

ケイトさんのことを師匠のように思っているからなアオイくん


「ネミロフさん、その節はお世話になりました」

「同じ冒険者が困っていたら助け合うのがうちの流儀だからね」

「今日はお礼を言いに寄りました」

「礼ならみんなにも言ってあげて下さい」

「そうですね、他の冒険者のみんなも戦ってくれましたし」


俺は冒険者たちの方を向く


「みんな、あのときは助けてくれてありがとう!」


「いいってことよ!」

「ここではみんな仲間だぜ♪」

「頭の花はどこやったんだよ?」

「わはははは♪」

「それは忘れろ! 笑うな!」


俺の礼なんか不要だと言わんばかりに笑い飛ばす冒険者たち

まったく、ここの連中はいい奴らばかりだぜ

まあまれに天ぷらトリオみたいな奴もいるみたいだけど


天ぷらトリオとはアオイくんに絡んで瞬殺された三人組のことである

そういやあれ以来見ていないな


「アオイくんに絡んだ三人組ってどうしたんですか?」

「あの三人ならケイトが制裁したから今は大人しくなっているよ」


ケイトさんの制裁、恐そうだよな


「ようケンタ、礼なら酒おごれ♪」

「そーだそーだ♪」

「わたしはお肉食べたーい♪」

「おまいら・・・」


まったく、ここの連中は・・・


「ようしいいだろう! 今夜は俺の奢りだ、好きなだけ飲み食いしやがれ!」


大歓声が湧き起こる

なぜかベンケイさんとサクラさんも連中に混じって歓声を上げていた


「私たちにも奢れよケンタ♪」

「ゴチになるわよケンタくーん♪」

「はいはい、好きにしてくれ」

「では私もご相伴に」


アンナまで乗っかってきた

いいぜ、俺の財力はこれぐらいでは揺るがないところを見せてやる!


ギルド内はどんちゃん騒ぎ


食いまくるベンケイさんとアンナとサクラさん

サクラさんはお酒も飲んでいる


アオイくんはジュース片手に慎ましく食べている

もっと食べていいんだぞ?


ネミロフさんとケイトさんも遠慮なしに高そうな酒を飲んでいた

ギルマスとサブマスだろあんたら、少しは遠慮しろ


奢ってばかりでは面白くないので俺も飲んで食べまくる

自腹だけどこのどんちゃん騒ぎが楽しくて酒が進む


こんなに楽しいのは久しぶりだった

この冒険の旅は始まったばかりだがきっと楽しくなりそうだ♪

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