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愚者の楽園に転移したけどまったく問題ない  作者: 長城万里
3 ただいま

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147 アンナ対ゲシュ

お兄さんと別れて動いている点の一つへ向かいます

その点は敵との距離を取りながら移動しています

トムとハックのどっちだろう?

どちらにせよ行くまで耐えて下さい


爆発音が聞こえる

ハックがストーンブラストをぶつけられていた


結界が壊れる気配を感じた

羽根を隠さずそのまま全速力で飛びます


「低火力のファイアボールで軽く足を焼いてやろう」


させませんよ


「なんだ!?」


ハックを背に敵の前へ立ちます

驚いている敵の顔面に全力の正拳を撃ち込む

面白いように飛んで行きました


「ア、アンナ姉ちゃん!」

「遅れてごめんなさいハック」


結界のおかげで無傷ですが恐かったことでしょう


「なんだお前は? くそ、顔が痛い」


「ここからは私が相手ですよ魔導士さん

 容赦はしませんから覚悟しなさい!」


「俺の楽しみを邪魔しやがって、お前こそ覚悟しろ!」

「子供をいじめて楽しむ大人って最悪ですね」

「うるさい! ファイアボール!」


ハックを抱えて飛んで避けます


「なんだその羽根は? お前人間じゃないのか?」

「一応精霊ですけど何か?」


精霊といっても一般的な精霊ではありませんけどね


「それじゃ少し離脱しますね」

「待てこら!」


敵がなにか叫んでいますが無視して遠くへ飛びます

廃屋の一つに入ります


「ハック、ここで待ってて」

「アンナ姉ちゃん、あいつ捕まえないの?」

「捕まえますがハックを守りながらだと全力が出せませんから」

「ごめん、足手まといだよね僕」


しょんぼりするハック


「違いますよ、全力を出したらハックまで攻撃してしまうからです」

「それはイヤだな」


「だからここで待ってて下さいね」

「うん、待ってる」


ハックをここに隠して私は敵のもとへ戻ります


「お前、戻って来たのか」

「そうですよ、あなたを捕まえないといけませんからね」


「バカが、Cランクで女のガキが俺に勝てるとでも思っているのか」

「ぷっ♪」


「なにが可笑しい?」

「すみません、やられ役っぽいセリフだったので笑ってしまいました♪」


「ぐぬぬ・・・ いや、そんな安い挑発には乗らないぞ!」

「今乗ってたじゃないですか」

「黙れ! ストーンブラスト!」


数発乱れ撃ちしてきますがヒラリヒラリと飛んでかわします


「くそ、厄介な羽根だな」


(しかし精霊か、高く売れそうだな)


なにやら値踏みするように見られています


「ジロジロ見ないで下さい、キモいです」

「勘違いするな、俺は女のガキに興味はない」

「あら、男色家でしたか」

「俺は10歳以下の少年にしか興味はない」


・・・・・ドン引きです

ハック、よく無事でしたね、間に合って良かった


「お前を捕まえてマニーさんに引き渡してやる

 その褒美にさっきの子をいただくとしよう」


「うへぇ・・・」


思わず変な声が出てしまいました


「これまでもあなたの毒牙にかかった少年たちがいるのですね」

「毒牙言うな! 俺は優しく可愛がってやっているだけだ!」

「あなたはそうでも少年たちは耐えがたかったでしょうね、可哀想に」

「もういい話は終わりだ、トルネード!」


飛んだら巻き込まれるので廃屋の陰に隠れます

トルネードがぶつかり廃屋が破壊されました


「これなら飛んで逃げにくいだろ」

「そうですね、では飛ばずに戦うとしましょう」


「魔法で応戦するつもりか? ああ、精霊なら魔法も得意か

 だが俺の魔法の方が上だと思うぞ♪」


「魔法? 使いませんよ」

「おいおい、物理攻撃だけで俺の攻撃魔法に対抗できるわけないだろ」


使わないというより使えないのです

固有スキル<祝福の接吻(ブレッシングキス)>の影響で今は魔法が使えないのです


ガイド精霊の身体能力の基本値はとても高いです

とはいえたしかに物理対魔法では少々不利なのも事実


だからお兄さんが私に武器を渡してくれました

コレならば対魔法戦で充分戦えます


私はその武器を手にします


「なんだそれは!?」

「あなたを叩き潰す道具です」


私の身体ぐらいの大きさの槌

柄も太く、長さも1メートルちょっとあります


「この武器の名は、<黄金色の槌(ゴルディオンハンマー)>!」


お兄さんが使うときは「発動、承認!」と叫べと言っていました

言いませんよ?


「いやそれ鉄の塊だろ、全然金色じゃないじゃないか」

「そうですね、でもすぐに意味はわかりますよ」


「というかそんな重たいもの使えないだろ」

「大したことはありません」


私はブンブン片手で振り回してみせます

すると敵はああなるほどといった顔をしました


「なんだ、見せかけだけの張りぼてか、軽いんだろそれ」


私のような少女が鉄の塊を片手で振り回せるはずないということですね

だからこれは軽い張りぼてだと思ったようです


「よいしょっと」 ドガン! ガラガラガラ・・・


私はハンマーで廃屋をぶち壊します

さすがに敵も目を見開いています


「お前、どんだけ馬鹿力なんだよ・・・」


化け物を見るような目で見ないで下さい、失礼ですよ


「ふん、まあいい、どちらにせよ俺の魔法には敵わないんだからな」

「試してみますか?」


「口の減らないガキだ、アイスアロー!」


氷の矢を十数本放ってくる

それをハンマーの一振りだけですべて砕く


「ちっ、でかいから一回で砕いたか、ならサンダーストーム!」


雷の嵐が迫ってくる


「アイスアローのように形がないから砕いたりできんぞ!」


勝ち誇っていますが構わずハンマーを一振り

サンダーストームが消滅します


「はあ!?」

「どうしました、自慢の魔法はもう打ち止めですか?」


「くっ!」


それから次々と攻撃魔法を放ってきます

すべて一振りで消滅させていきます


「バ、バカな・・・ っておい、なんだそれは!?」

黄金色の槌(ゴルディオンハンマー)ですからね、そりゃ金色に輝きますよ」


そう、黄金色の槌(ゴルディオンハンマー)がその名のとおり金色に光り輝いているのです



黄金色の槌(ゴルディオンハンマー)、FPOの神レア武器の一つ

通常時は普通に鉄の塊のハンマー、重さは10トン

魔法を叩くと消滅させる対魔法特化の武器

もちろん普通にハンマーとしての物理攻撃もかなりのもの

消滅させた魔法の魔力を吸い取り物理攻撃力をアップさせる

吸い取った魔力量によって輝きが増していく

だから黄金色の槌なのです



「あなたの魔法を潰すごとにこちらは攻撃力が上がっていきます

 これだけ輝いていますから叩くとこうなります」


近くの廃屋を叩きます


ド、バシュッ!


廃屋が壊れるというより砂のように霧散します

瓦礫や破片などの形が残りません


「・・・・・」


顔面蒼白になる敵、どうやら理解したようです


「これであなたを叩いたらどうなるかわかりますよね?」

「ちょ、やめろ、殺す気か!」


魔法はすべて消滅させられる

そして叩かれれば無事では済まない

敵は理解し戦意喪失しました


「ほ、ほら、もう抵抗しないから、捕まえるだけにしてくれえっ!」

「潔いですね、でも」


私は振りかぶる


「あなたに酷い目にあわされた子たちへの償いをしてもらいます

 もう死ぬしかないですよね♪」


満面の笑みでハンマーを振り下ろす


「ひぎゃああぁっっ!!」 ドゴン!


敵の足元を叩きます、地面が陥没して敵はその穴に落ちて気絶

いえ、振り下ろした時点で意識を失ったようです


「お兄さんから殺さないように言われてますしね

 お兄さんに感謝しなさい変態さん」

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