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愚者の楽園に転移したけどまったく問題ない  作者: 長城万里
3 ただいま

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121/179

121 サイショノ村再訪

ブルーとレッドに乗ってケンタくんたちのところへ急ぎます


ヒマワリは現在わたしの頭の上にいます

ベンケイちゃん笑い過ぎ


ブルーの真下の地中に潜って隠れていました

ブルーが動かなかったのはヒマワリを隠していたからです

ケンタくんがブルーに頼んだそうです


上にブルーがいるからヒマワリは探索に引っ掛かりません

ブルーはパートナーがいるから排除対象外です

デリート避けになっていたのです


「あそこに誰か倒れてるぞ」


ベンケイちゃんが誰か見つけたようです

倒れてるって、、、


ケンタくんとアンナちゃんとポチャくんです

三人とも地面に横たわっていました


もしかしてイレイにやられたの?

急いで駆け寄ります


「・・・・・これ、寝てるだけね」

「そうですね、寝てますね」

「気持ち良さそうに寝てやがる」


よかった、無事だったことに安堵しました


「この分だとイレイは倒せたようね」

「そうだな」


「どうします? 起こしますか?」

「寝かせといてあげましょアオイちゃん」


戦って疲れてるはず、ゆっくり休ませてあげましょう

わたしたちも少し仮眠をとることにしました

わたしが結界を張ったので魔物も襲えません


ケンタくん、みんな、お疲れ様






陽の光が瞼越しに射し込む


「あのまま寝ちまったようだ」


身体を起こして辺りを見るとみんながいた


「ケンタ起きたか、おはよう♪」

「おはようベンケイさん」


「ケンタくんおはよう♪」

「サクラさんおはよう、、、 って頭!?」


パンティさんの頭の上にヒマワリがいた


「笑ったら平手打ちよ?」


手をヒラヒラ振りながら言うパンティさん


「いや笑わないよ、やめて」

「私は笑ったから平手くらったぜ、死ぬかと思った」


死ぬほどの平手なの? やばくない?


「おはようございますケンタ殿」

「おはようアオイくん」


みんな無事でよかった


「いつ合流したのさ」

「3時頃かな、気持ち良さそうに寝てたから起こさなかったの」


おかげで身体が休められたよ、ありがとう


「イレイは倒せたんだよな?」

「ああ、倒したよ」


イレイとの戦いをみんなに話す


「それでアンナはいまだに眠ったままなんだな」

「おかげで俺は死なずに済んだよ」


「そろそろヒマワリを下ろすわね」


頭のヒマワリを取って地面に置く

ヒマワリが元の大きさに戻る


「みなさん、ありがとうございます

 私のために申し訳ありません」


小さくなってるときはしゃべれないそうだ

だけど意識はあるから俺たちの行動は見えていた


「もうすぐサイショノ村に着くから安心してくれ」

「はい、本当にありがとうございます」


ポチャも起きてきて朝食を食べる

そしてサイショノ村へ再出発する

俺たちの移動速度ならあと1時間もあれば着く距離だ


パンティさんが結界のカプセルを作ってくれた

その中にアンナが入っていて白カブに固定してくれた


ヒマワリはポチャの頭の上だ

誰も笑わない、むしろ可愛いと大評判だ

最初からポチャに付けときゃよかった


「・・・・・んん?」


村が見えてきたところでアンナが目覚めた


「起きたか、身体の調子はどうだ?」

「えっと、はい、悪くはありません」


アンナはキョロキョロして状況を確認する


「どうやらイレイは倒せたようですね」

「ああ、アンナのおかげで倒せたよ、ありがとう」


無敵状態にしてもらえてなかったら倒せなかった

本当にアンナのおかげだ


「それでこの結界は?」

「パンティさんの結界だ」

「こんな結界も作れるなんてすごいですね」

「そうだな、っと、着いたぞ」


村のすぐ近くに着いたのでここからは徒歩で行く

アンナの結界を解除してくれる


久しぶりのサイショノ村

オシリペンペン街とはまた違った懐かしさを感じる


街と違って門兵とかいないから自由に出入りできる


「やっぱリアルだからゲームとは違うな」

「そうですね」


ベンケイさんとアオイくんがキョロキョロしていた



もうすぐお昼なので先に宿屋へ行く

部屋の確保と昼食だ


「久しぶり」

「えっと、どちらさま?」


看板娘に忘れ去られていた、悲しい


「数ヶ月前だから忘れてるよな」

「えーと、、、 あ、若ぶってたお客さん!」

「言い方っ!」


思い出してもらえただけでもいいか


「宿泊するから手続きしてくれ」

「はーい、お客さん一名っと」


「待て、一人じゃない、勝手に一人にするな」

「え? 前回も一人だったじゃないですか」


「も、ってなんだ、今回は仲間がいるんだよ」

「どこに?」


看板娘がキョロキョロ見渡す

アンナたちを見る


「・・・・・お客さん、嘘はいけませんよ?」

「おい、どう判断したのか言ってみろ」


「そこの美人さんや可愛い子たちが仲間?

 願望と欲望を現実だと錯覚してるんでしょ

 そこの女性パーティーは別のお客さんですよね

 お姉さんたちから先に宿泊手続きしますからどうぞー♪」


ひどい、まったくの無関係と思われている


「あの、わたしたちケンタくんの仲間なんだけど」

「・・・・・お姉さんたちが? 本当に? え? 本当!?」


パンティさんが苦笑いしながら仲間であると言ってくれた

看板娘は混乱している、そんなに不思議がらないでくれ


「どうしたミキ?」

「お父さん」


親父さんが出てきた

看板娘の名前、ミキって言うのか


「お久しぶりです」

「ん? おお、久しぶり、元気そうだな」


親父さんは覚えていてくれたようだ


「なにしてるんだ、一人客の手続きぐらいすぐだろ?」

「えっとそれが・・・・・」


「親父さん、今回は俺の仲間もいるんです」

「そうか、パーティー組んだのか?」

「はい」


「それでそっちの人たちが仲間か?」

「そうだけど、疑わないの?」


「なんで客をいちいち疑わないといけないんだよ

 そっちの人たち、この男の仲間なんだろ?」


「「「はい」」」「おう」


「だったらなにも問題ないだろ あ、まさかお前」

「う、だって、、、」


親父さんに叱られる看板娘改めミキっぺ

親父さん、プロだわ


ようやく手続きを終えて昼食にありついた


「ケンタくん、疑われやすいの?」

「そうかも、、、」

「私を攫ったとか奴隷にしてるとか疑われたことも」

「ひでえな、ケンタ良い奴なのに」

「そうですよ、あの子失礼です!」


美人や美少女が俺の近くにいるから疑われたのだろう

俺がこんなメンバーに囲まれるわけがないと

うん、俺でも疑うな


「メシ食ったらどうすんだ?」

「村長のところへ行くんでしょ?」

「いや村長は明日にする」

「では何を?」

「ヒマワリを置く場所を探す」


そこらに歩き回るヒマワリを置いておけない

村がパニックになるし魔物と思われて討伐される

ひっそりと住める場所を探してやらないと


「ケンタ殿、アレほっといて大丈夫ですか?」

「なにが?」


アオイくんが指差す方向に目を向ける


「可愛い~♪ なにこの頭のヒマワリ♪」


ミキがポチャを撫でまわしていた

ポチャは少し困ったような顔をしている


「おーい、うちの子いじめんなよ」

「失礼ですね、いじめてませんよ」


まあどちらかというと可愛がっているだけだしな


「大丈夫だよアオイくん」

「それならいいのですが」


「抜けるかな? えいっ!」 スポン!


頭のヒマワリを引っこ抜いた

なにしてんの!?


「あはっ、抜けちゃった♪」


抜けちゃった♪ じゃねえぇぇっっ!!

俺たちは驚きのあまり固まった


「花瓶どこかにあったはず」


ヒマワリを台の上に置いて花瓶を探し出すミキ

そしてヒマワリが元の大きさに戻っていく

ミキがそれを見て呆然とする

やべえ、魔物と思われて騒がれる!


「え、なにこのヒマワリ、こんな急成長するの?

 じゃ花瓶じゃ駄目よね、どうしよう」


この子、バカなの? 普通驚くよね?

普通に受け入れてるし


「おとーさーん」

「なんだ、騒がしい」


ミキは親父さんを呼んだ

親父さんが現れた

さすがに魔物と思われる!


「なんでこんなところにヒマワリがあるんだ?」

「この子の頭から抜いたら大きくなったの」


ミキが説明をする、おいやめれ


「なるほど急成長するやつか」


なんで納得すんの? 親父さんもバカなの?


「この犬に付いてたってことはこのヒマワリはあんたのか?」

「俺のものってわけじゃないけど一応運んだのは俺たちだ」


「このヒマワリ、商店にでも売るつもりなのか?」

「いや、良い場所があれば植えてやりたいと思っている」


「それじゃうちの裏庭はどうだ?」

「え、いいの?」


大丈夫だろうか? しゃべるし動くしサイズ変えれるし

ヒマワリもわかってるから大人しくするだろうけど心配だ


「ミキが裏庭に色々植えているから構わない」

「お客さん、わたしにこのヒマワリくれませんか?」


(どうしようか?)

(ちょっと待ってね・・・・・)


みんなにこそこそ相談したらパンティさんが待てと言う

だから俺は椅子に座って(おすわりして)待つ


(お兄さん、なにかうまいこと言ったような顔をしないで)

(アンナよ、思考を読むのはやめろ)


(ヒマワリはOKだそうよ)

(なんでわかるの?)

(念話でヒマワリに聞いたのよ)


そういやパンティさん念話できたんだったな

ヒマワリ自身がいいならいいか


「わかった、ヒマワリはあげるから大事にしてくれよ」

「ありがとうお客さん♪」

「すまんな」



俺たちは裏庭へヒマワリを運ぶ

キレイに花壇が並んでいた

ちゃんと世話してるのがよくわかる

これなら大事にしてくれるだろう


「ここに植えます、ここだと陽がよく当たるから」


ミキが指定した場所に植えてやる


「植えるのまでやってくれてありがとうお客さん」

「惚れるなよ」 キリッ

「大丈夫、絶対にそれはないですから」 キッパリノー


冗談で言っただけなのにガチで断られた、泣くぞ?

次回、やっと村長と屋敷の交渉です

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