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愚者の楽園に転移したけどまったく問題ない  作者: 長城万里
2 永遠の混沌

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101 永遠の混沌

今日はパンティさんを迎えに行く日だ

嬉しく楽しい反面、緊張もしている


パンティさんはメイド好きのおっさんではなかった

ゲームではガチの美人メイドというキャラメイク

リアルまで美人だとは想定外だった


ベンケイさんとアオイくんも女子だし

まさか俺以外全員女子だとは想像もしてなかったよ

性格とかはゲームのときと変わらないので安心している

違っていたらきっと仲間には戻れなかっただろう


三人はそれぞれ女子だと気付いていたようだ

俺のことはキャラと同じ男だと思っていたそうだ

なんでみんな相手のことがわかるんだよ

俺はわかんないよ?


だけどそんなことはもうどうでもいい

やっと全員揃った、それだけで充分だ



白カブと緑カブを走らせ城へ行く

城門前に小さい四神と怪しい人物が待っていた


「えっと、サクラさんだよね?」


すす汚れたフード付きのコートの怪しい人物に聞いてみた


「はい、サクラです」

「なんでそんなの着てるの?」


この姿はギルドで目撃されていた格好だったよな


「だってこれから王都のギルドへ行くんでしょ?」

「うん」


「たくさん人がいるし、ジロジロ見られたくないんだもん」


逆に怪しいからジロジロ見られると思うよ


「パンティ、そんなもん取って堂々としろよ」

「ベンケイちゃん、サクラって呼んでよお~」


「サクラ殿、その格好だとわたしたち怪しい集団と思われます」

「そうですよね、サクラさんコートは脱ぎましょう」

「アオイちゃん、アンナちゃん、脱げだなんてエッチ♡」


コート脱ぐだけじゃん


「お姉ちゃん、アオイさん、やっておしまい!」


アンナが悪い三人組の女リーダーのように指示を出す


「「あらほらさっさ~♪」」


「え、ちょっ、待って!?」


二人にコートをはぎ取られるパンティさん


「うう、ひどい、、、」


いや、コート取っただけだからね?

そういや四神は止めなかったな


「レッド、あれいいのか?」

「いいのよ、わたしたちも脱げと言ったけど聞かなかったから」


四神もあの格好はやめてほしかったようだ


ようやく魔女装備の状態になったパンティさん

帽子と木の杖は収納庫に入れているそうだ


「サクラさんはスタイル良いから隠すのもったいないと思うよ」

「セクハラー! ケンタくん、セクハラー!」

「褒めたのに!?」


なんでもセクハラ扱いにしないで欲しいでござる!


「隠さないと男の人がジロジロ見てくるんだもん!」


胸を腕で隠しながら言うパンティさん

なるほど、それが嫌で隠したかったのか

そうだな、しかも美人だから余計見られるか


「ごめん、無神経だったよ」

「わ、わかればいいんです、もう!」


「はいはい、イチャつかないでねお二人さん」

「イ、イチャついてねえ!」

「し、してないもん!」


アンナよ、俺はともかくパンティさんに失礼だぞ?

俺なんかとイチャついてるなんて嫌に決まっている(断言)


ブルーよ、娘は嫁にやらんぞみたいな目で睨むな!


「そろそろ王都へ行くぞ!」


必殺、話題逸らし!(あまり逸らせていない)


「そういやパンティ「サクラよ!」うわっ!

 、、、サクラはどうやって移動するんだ?」


「それならこれよ」


パンティさんは箒を取り出す


「魔女ならではですね」

「そうよアンナちゃん、魔女と言えばホウキよ♪」


移動の問題はこれで解決だな



「それじゃ出発しようか」


俺たちは王都へ出発する

一応まっすぐ行かず迂回して行く


城から南へまっすぐ行くと王都に着く

だけどそれだと城から来たことに気付かれてしまう

なので他の方角から回り込んで王都へ向かった


王都東門が見えるところから徒歩で行く

カブは大丈夫だがホウキが目立ちそうだったから



東門から入るとき門番がカードを確認する

アンナがCランクなので二度見される

こんなお子様がCランクなので驚いているのだろう


パンティさんがカードを渡すときデレデレしていた

こういうのが嫌なんだろうな


カードを見た門番は一瞬固まりパンティさんを二度見する

この美人の名前がパンティだからだろう

気持ちはわかるが見ないでやってくれ



王都に入り先に昼食をする

やはり男性陣がパンティさんをチラチラ見る


そして俺も見られる、というか睨まれる

うん、こんな美人や女子ばかり連れている男は睨まれるよな

気持ちはわかるけど睨まないでください



食べ終わってギルドへ向かう

パンティさんの退去手続きだ


ギルドに入るといつものように視線を浴びる

視線は俺たち全体からパンティさん一択になる


(うお、胸でかいな)

(声掛けてみようかな)

(リア充爆発しろ!)


ごめんパンティさん、コート着てた方がよかったね

せめてナンパ野郎は俺がガードするよ

あと俺はリア充じゃないぞ?


「サクラさん、ごめんね」


アンナがパンティさんに小声で謝っている

コートをはいだ結果がこれなので反省しているようだ


「いいわよ、ずっとコート着るわけにもいかないし

 頑張って慣れるようにするから気にしないでね」


「はい、、、」


パンティさんは優しいな、レッドが言ってたとおりだ

強く優しく美しいと言っていた、俺もそう思うよ



フェルトさんの受付へ行く


「いらっしゃいませ、ご用件はなんでしょうか♪ って」


フェルトさんが俺たちを見て固まる


「こんにちはフェルトさん」

「失礼しました、こんにちはケンタさん」


チラリとパンティさんを見るフェルトさん


「もしかして、こちらの方は、、、」

「俺たちが捜していたパンティさんだ」 小声で言う


「たしかにフードから顔は見えていましたので覚えています

 美人だとは思っていましたがスタイルまで良かったとは」


女性から見てもパンティさんは美しいようだ


「あのときはあんな格好でごめんなさい」

「いえ、お姿を拝見して隠す理由がよくわかりました」

「それと名前は声に出さないでください」

「あ~、そうですよね、わかりました」


照れるパンティさんと苦笑いするフェルトさん


「わたしの名前はサクラと呼んでください」


「はい、今後はそう呼ばせていただきます

 それで本日のご用件はなんでしょう?

 お仲間が見つかったのなら調べる必要はもうないですよね」


「わたしの退去手続きです」

「ああ、お仲間の拠点に移るんですね」

「はい」

「わかりました」


フェルトさんが手続きをしてくれる

すぐに済みカードをパンティさんに返す


「みなさん、王都にもたまには来てくださいね♪」

「王都へは今後も何度も来ると思うよ」

「そのときはまたよろしくお願いします」


俺たちはギルドを立ち去る



王都東門から出て街道を少し外れたところまで行く


「それじゃ俺たちの拠点、オシリペンペン街へ帰りますか」

「おう♪」

「アオイさん、乗りましたか?」

「はい」


白カブと緑カブに乗る

パンティさんは箒を出して腰掛ける

箒が浮いて出発準備は完了だ


「わたしも大丈夫ですよ♪」


二台のカブと一本の箒が俺たちを運ぶ

俺たちの街、オシリペンペン街へ向かって出発進行!



街の西門が見えてきたのでここから徒歩で行く


王都と同じく門番に二度見されるパンティさん

アンナはもう知られているので見られない


街に入る俺たち


「懐かしいわね♪」


パンティさんも懐かしい街並みに上機嫌だ

さっきまでの視線とかの嫌な気分はなくなったようだ


「今日は宿屋でゆっくりして明日ギルドに行こう」

「ええ、その方がわたしも助かるわ」


やっぱり忙しないのは嫌なのだろう


「街や周辺はゆっくり見て回ろうねサクラさん」

「そうね、ここで活動するのだから慌てることはないわ♪」


これからいくらでも見て回れる、みんなで


「ちょっと早いけど宿屋で晩飯食べようぜ」

「そうだね、そうしよう」



パンティさんを宿屋へ連れて行く

宿屋に入ってそのまま部屋まで案内する


「わたしの追加はしなくていいの?」

「借りるときに人数に入れてるから必要ないよ」

「え、それじゃずっと一人分多く払ってるってこと?」

「そうなるね」

「そんなもったいない」

「いいんだよ、みんなで決めたことだから」


この件に関してはアンナも賛成してくれた

いつもなら節約しろって言うけどこれは文句言わなかった


「、、、みんな、ありがとう♪」


パンティさんが嬉しそうでなによりだ


そして夕食を食べる、雑談に花が咲く

風呂に入る、この宿屋は男女別だから問題ない

女子は女子部屋、俺はガイド精霊たちと男部屋だ

レッドだけは女子部屋だ、女子だからな


ちょっと早いがベッドに入って目を閉じる

緊張したり嬉しかったりで少し疲れたようだ


だけどやっと仲間が全員揃った

俺はここに至るまでを思い起こす


ブリダイコン山でアオイくんと再会した

お互いウジウジモジモジしてたなあ、ギャップあったからな

それでもアオイくんはゲーム時代と変わらず良い子だった

色々危なっかしいところもある

俺が、俺たちが支えてやらないとな


この街でベンケイさんと再会した

護衛依頼の移動中にニアミスしてたけど

ベンケイさんらしく拳と拳でわかりあった

ベンケイさんはすぐに気付いてくれたのにごめん

そんな俺を現実でも相棒と呼んでくれる

俺にとってもベンケイさんは最高で最強の相棒だぜ


元魔人城でパンティさんと再会した

リディア救出のときにアオイくんだけ知らずに会っていたんだよな

サクラさんと呼ぶけど脳内ではパンティさんと呼んでいる

それぐらいは許して欲しい、俺の中ではパンティさんなのだから

しかしあんな美人だとは思わなかった

でもノリや性格がゲームのときと同じだった


ここに辿り着くまで色々あったなあ

パンティさんにも話さないとな、これまでのこと

不安もあるけど俺はもう大丈夫だ

ベンケイさんの、仲間たちのおかげで前に進める


ベンケイさん、アオイくん、パンティさん

ゲームで俺の仲間になってくれてありがとう

現実のこの世界でも仲間になってくれてありがとう


アンナ、お前は俺たちの新しい仲間だ

アンナのおかげでこの世界のことを知れた

一番辛かったときに黙って横にいてくれてありがとう


俺たちは共に支え合い、助け合える仲間だ


どんなときもみんなでバカやってバカ笑いする


それが永遠の混沌(エターナル・カオス)、俺たちだ


俺はそのまま眠りにつく


明日からが楽しみだなあ・・・・・

第二章おしまい、次回から第三章です


次回、あの店から始めよう

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