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(二)-4
彼女は黙ったままテーブルの上を見つめていた。
その後、刑事が部屋の状況を色々教えてくれた。
遺体は腐敗が進んでおり、原型を留めていないという。悪臭が発生し、その匂いに気づいた隣の人、刑事は名前を出さなかったが、隣の部屋の高木守のことだろう、の通報で警察が駆けつけた。その後、大家に来てもらい鍵を開けてもらって突入して、遺体を発見したという。
そして通報者の高木氏は、美幸がそこに住んでいたことを知っていた。ただ、最近姿をみない、などといったことを警察に話したのだろう。
(続く)




