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World Travel Online  作者: マサロキ
第一章
12/13

第八話 森に突入

(-_-)<第八話だ


(-_-)<今回はついに森の中に入るようだ


(-_-)<よかったら見て行ってくれ

 しばらくパーティーで犬や猫や兎を相手に狩りをした。


 その結果、俺のLvは2上がり、《拳術》と《体術》と《鑑定》のLvが上がった。


 ステ振りも終わって現在のステはこんな感じ


ーーーーーーーー

PN:ゼロ 種族:人間 Lv:4

性別:男 主職業:拳士 副職業:薬師

STP:0

HP:70/70

MP:50/50

空腹度:67

STR:14(13)【1】

AGI:11

VIT:13(7)【6】

DEX:10

MID:5

INT:5

LUK:7

スキル

《拳術》Lv4 《体術》Lv3 《調薬》Lv1 《採取》Lv1 《鑑定》Lv3

SP:20

名声Lv1

ーーーーーーーー


 SPが結構余ってるが、今はそんなに欲しいスキルはないからまだしばらくは貯蓄かな。

 《拳術》と《体術》のLvが3を超えた時に新しいアーツも入手した。


 《拳術》の方は“ストライク”。3分間打撃のダメージが増えるアーツ。

 《体術》の方は“体幹強化”。体幹が強化されるらしい。

“受け身”と同じで常に効果があるようだ。


「さて、そろそろ森はいる?」

「そうだね、もうそろそろいいかも?」

「俺はいいと思うぞ」

「私も」

「私もです」

「おーけー。じゃ、森に行こうか」

「「「「了解」」」」


 森の入り口付近まで近づいた。

道中で何匹か兎を狩ったがLvは上がらなかった。


「さて、じゃあ森の中入るけど、森入ってから隠密行動する?それとも入る前から隠密行動する?」

「どっちでもいいぞ。俺らのパーティーには盗賊が居ないから結構面倒になりそうだがな」

「それはしょうがないんじゃないー?」

「そうです」

「ですです」

「そだな。で?結局どうする?」

「入ってからでいいんじゃない?」

「それでいいと思う」

「私も」

「思う思う」

「了解。じゃ、行こうか」


 俺らは俺を先頭に森に入る。


 森の中は木がたくさんあって、戦いにくそうな地形になっていた。

まぁ予想はしてたけど。


「じゃ、どう行動する?手あたり次第に行くかばらけていくか」

「ばらけたほうが楽に見つかりそうだが、後衛組がきついかもな」

「そうだねー。ララちゃんとルルちゃんはともかく私はきついかもねー」

「職業槍使いだろあんた」

「何のことかさっぱりだねー」

「まぁいいけど」

「で?どうするの?」

「どう分ける?」

「...グッチョッパーで」

「「「「わかれま」」」」

「「「「「しょ!」」」」」


 結果は金剛、ルルペア。鏡、ララペア。俺


「ぼっちか」

「いいんじゃない?動き回るゼロにとって一人はやりやすいでしょ」

「まぁやりやすいっちゃやりやすいが」

「じゃあそれで。どのペアがどこ探す?」

「適当に三方向でいいだろ。北東、北、北西で別れればいいだろ」

「まずこの森って北なの?」

「...マップで見て北東、北、北西で別れればいいだろ」

「そうだね。じゃ、俺は北で」

「俺らは北東行くか」

「わかりました」

「じゃ、私たちは北西だねー」

「了解っと」

「じゃ、互いに何かあったときはコールかチャットでも飛ばしてね」

「「「「了解」」」」


 それぞれ探索する場所を決めると動き出した。


~金剛、ルルペア~


 さて、今のうちにSP使って索敵系のスキル取っておくか。

 どうせ余ってるんだ。使わないと損だろ。


ーーーーーーーー

《索敵》を習得しました

ーーーーーーーー


 アナウンスも流れてステのスキルの欄にものってるから問題ないな。

 アーツは無いのか。《鑑定》みたいなものか?


「"索敵"」


 スキルを使用してみると右上に丸いマップが映し出され、複数の点があった。

 点の色は青、赤、白、緑に分かれていた。

効果時間は10分間。しかし新たに出現した者には反応しないようだ。


「見た感じ青が味方かな。だとすると赤は敵かな。わからないのは白と緑だが...、まぁ後で確認しよう」

「さっきから独り言を言っていますがどうしたんですか?」

「なに、この時間でSPを使って《索敵》スキルを習得したんだ」

「そうだったんですか。すみません。探索を任せてしまって」

「いや、問題はない。どうせSPは余っていたしな」

「え?SPって余るものなんですか?」

「え?」

「え?」

「...ちょっと待ってくれ。ルル。今のLvは?」

「?3ですけど?」

「おーけー。で?SPは?」

「?2ですね」

「うーん?何に使った?」

「えーと、新しくスキルを習得するのに使いましたね」

「まぁ、それしかないよな」


 整理しよう。ルルは現在Lv3。SPは15貰っているはずだ。そして残りは2。

確かさっき習得した《索敵》のスキルは消費SPが5でとれる汎用スキルのはずだ。


 本当に何に使った?


「すまない。それで?なんのスキルをとったんだ?」

「えーと、《採取》と《採掘》、《鑑定》ですね」


 確か全部汎用スキル。《採取》は5、《採掘》は3、《鑑定》は5だったはず。

それなら計算は合うが...一応聞いてみるか。


「どれがどのくらいSP使ったか覚えているか?」

「覚えてますよ。確か《採取》と《採掘》が5で、《鑑定》が3ですね」

「なに?」

「ですから~」

「いや、聞こえなかったわけではない」


 消費SPが違う?考えられるのは種族による差か?

まぁ今は関係ないか。


「まぁいいや。じゃ、戦闘で回復は任せるよ?」

「はい。任せてください!」


~鏡、ララペア~


 さて、みんなと別れたけど~...どうしようかな。

まぁまずはララちゃんとスキルの確認してから方針を決めようかな。


「さて、ララちゃ~ん?」

「ちゃん付けはやめてもらっていいですか?」

「え~?かわいいじゃん」

「可愛くてもダメです。なんか子供っぽいのでやです」

「え~?じゃあしょうがないなぁ。で?ララちゃんはどんなスキル取った?」

「...(結局やめてないし)なんでスキル取ったってわかったんですか?」

「ん?なんかウィンドウ弄ってたから、かな」

「普通それだけではわかりませんよ。まぁ、スキル取りましたけど」

「じゃ、おしえてー。私も教えるから」

「えーっと。新しく取ったスキルは《魔力感知》です。消費SPは5でしたね」

「ふーん、なるほどね。私は《強化魔術》とったよー」

「なぜ?ルルも覚えてるのに」

「いやー今回みたく別行動するときにあれが無いと不便じゃん?」

「...まぁそうですね。けど、確か鏡さんって槍使いでしたよね?」

「そうだけど?」

「槍使いが魔術ばっかりとっていいんですか?」

「別にいいでしょー。それにどのスキルをとるかは当人次第だからあまり関与はしないほうがいいよー」

「...そうですね。すみません」

「いやいや、別に怒ってるわけじゃないからねー。ちょっと注意しただけだから」

「ありがとうございます」

「いやいや。で?新しく魔術とかアーツとか覚えた?」

「《魔力感知》で覚えたアーツは無いですね。《魔力増強》と同じようなかんじでしょうかね?」

「さぁねー?他には?」

「《火魔術》のLvが3になったときに火球(ファイアボール)を覚えましたね」

「おおー!新しい魔術だね!使えそう?」

「説明を読んでみた感じ文字通り火の球を前方に飛ばすようですね。火炎より火力はありますね」

「聞いた感じそうだねー。他には?」

「あとは無いですね。草原で狩りをしていた時は《火魔術》ばかり使っていたので他が育ていません」

「そうかー。確かにそうだね。なんで《火魔術》ばかり使ってたの?」

「行先が森の中だと聞いていたので。森の中では炎は厳禁でしょ?」

「たしかにそうだねー。このゲーム、すごい凝ってるから普通に燃え移りそう」

「ですから森の中では育てにくい《火魔術》をメインえ使ってました。ここからは《金魔術》か《土魔術》をメインにして使っていきます」

「了解っと」

「では、次は鏡さんの番ですよ。どんなアーツ覚えました?」

「んー?アーツは覚えてないよー?覚えたのは新しい魔術だよ」

「なんで槍使いが槍使ってないんですか!」

「なんとなくー。ってかまず槍使おうにも前衛二人が倒しちゃうから戦ってる暇ないんだよねー」

「...まぁそこには同意しますけど。ってかあの二人はなんなんですか?一人はアーツじゃない技使ってるし、もう一人はアーツは使ってますけど動きが最小限でなんかとても合理的に動いてるみたいで...」

「まぁ、そこらへんは本人たちにきいてみれば?」

「無理ですよ。リアルの情報を詮索するのはマナー違反ですよ」

「知ってるよー。けど、パーティーメンバーには教えてくれるかもね?」

「...それでも、さすがにリアルのことは聞けません」

「そっか。まぁネトゲってそんなもんだもんね。ごめんね。なんか無理やりやらせようとしちゃって」

「いえいえ。それで、話を戻しますけどどんな魔術を覚えたんですか?」

「ん?ああ、魔術ね。新しく覚えた魔術は《木魔術》の木球(ウッドボール)だよ」

「なんかここの運営魔術だけ手抜きしてません?」

「まだわからないよー?もしかしたらもっと後で強くなるかもしれない」

「そうですけど...ってかこのゲームのスキルって最大Lvとかあるんですか?」

「あるよー。確かホームページに書いてあった気がする。えーっと...通常スキルはLv50まで成長し、上位スキルはLv100まで成長するらしいよ」

「通常スキルと上位スキルの違いってなんですかね?」

「うーん。ホームページには載ってないみたい。けど、多分通常スキルが進化とか強化されたらなるんだよきっと」

「適当ですね。まぁ相当先の話なのでいいですけど」

「そうだねー。じゃ、そろそろお話も終わりにしようか」

「そうですね。そろそろ探索に集中しませんと...「違うよ」...え?」

「お客様だよー」


 私がそういうと同時に木々の中から猿らしきモンスターが出てきた。


「"鑑定"で見た感じ、そこそこ強そうだよ。Lvは5で、種族名はモンキー」

「Lv的には上ですね。それと毎回思うのですが運営モンスターの名前つけるの適当では?」

「まぁ、そこらへんは文句言っててもしょうがないでしょ。っ!くるよ!」

「はい!」


~ゼロ~


 さて、別れたは良いけどどういう風に探索しようかな。

俺探索系のスキル取ってないから探せないんだけど。


 まぁ最悪の場合に索敵系のスキル取れば良い話なんだけど。

 生物の気配とかは分かるけど植物とか鉱物とかは流石に分からないからなぁ。


「ん?なんかいるな」


 俺が探知できる範囲になんかの生物が入った。

結構近くだからすぐに接敵すると思うけど...


『ギギッ!』

「!?上か!」

『ギギギッ!』


 上から飛んできた物体を避けて後ろに下がる。


 飛んできた物体は針だった。


「森で針って嫌な予感しかしないんだが!?」

『ギギィッ!』


 上から降りて来たのはそこそこの大きさの蜂だった。


「だよねぇ!?」

『ギギッ!』


 蜂はまた針を飛ばして来たので急いで横に回避。

飛んできた針を避ける時に見てみたけどなんか液体が飛び散っていた。


「ご丁寧にも毒付きかよ!めんどくせぇ!」

『ギギッ!』


 蜂はこちらの事などお構いなしに針を連射してくる。


「面倒な!“鑑定”!」


 鑑定結果はLv5で種族名は働き蜂。

 鑑定のLvが上がったおかげで相手の職業を見れるようになった。

 職業は兵士。戦いが専門の蜂って事だろう。


「本っ当に面倒な相手だな!“気凱”、“インパクト”!」


 俺はそう言いながら地面を叩き砂埃を巻き上げた。

これで少しは目くらましできると願いながら前傾姿勢でダッシュし蜂に近づく。


 砂煙から抜けると目の前に蜂がいた。


「死ね!"ストライク"、"破砕"!」

『ギギィ!』


 直撃したがHPは三分の一ぐらいしか入らなかった。


「お前硬すぎだろ!Lvは1しか変わらないのによ!」

『ギギッ!』

「うおっ!」


 直撃したのにすぐに針で反撃してきた蜂。

ぎりぎりで避けられたが危なかった。

 毒消しなんて持ってないからな。当たりたくはない。


「にしても硬いなお前!さすが昆虫。このぐらいの大きさだとメッチャ硬いな!」

『ギギィ!』

「針飛ばす以外の返事の仕方はないのかねぇ!」


 避けて、避けて、側面を叩き潰して避ける。


 針の弾幕がすごくて近づけない。


 これはまた同じ方法でいくかと考えていると蜂の行動が変わった。


『ギギッギギィ!』


 蜂が叫ぶと黄色い体に紫色の筋が浮かび上がった。

なんか嫌な予感がするんだが。


『グギィ!』


 鳴き声を上げながら先ほどよりもはやい速度で突っ込んでくる。


「あっぶなぁ!はっやくね!」


 何とかぎりぎりで避けたが最初から構えてないとあれは無理だ。


「一体なんのスキルだ?ん?」


 なにやら何もしていないのに蜂のHPが減っている。

あれか、ステを大幅に強化する代わりに継続ダメを受ける感じのスキルか。

 そんなスキルって回復アイテムあったら無限にステ強化できそうだけど...さて。


「そのスキルはどっちだ?時間制限タイプか、回復不可能タイプか」


 まぁどちらでもやることは変わらないんだけどね。


「こいよ、蜂風情が。ぼこぼこにしっ!最後まで言わせろよ!」


 しゃべっている途中で突っ込んでくるなよ!

 一応構えてたから避けれたけどさ!


「本気でやってやる。"外堕"」


 あの速度で動く蜂相手にこちらから動くのはあまりよろしくない。

だからカウンターの"外堕"で止めて"盾砕"で仕留める!


『ギギィ!』

「そこだ!」


 動き出したタイミングで足を上げる。


「くらえやおらぁ!」

『グギャ!』


 見事に蜂の腹に命中。

そこで追撃をかける。


「死ねや!"盾砕"!」

『ギッ!』


 蜂の腹に拳を叩き込む。


 この一撃で蜂のHPはになった。


ーーーーーーーー

《拳術》のLvがあがりました。

Lvが上がりました。

《体術》のLvが上がりました。

ーーーーーーーー


 アナウンスも流れて無事勝利!


「さて、ちょっと休憩しながらアイテム確認して探索しようかな」


 俺はそういって振り返ると。


『ギギィ!』


 また蜂が居た。


「もしかして...お前らって...」

『ギギィ!』

「雑魚敵扱いかよ!」


 俺はそういって飛び上がった。


「今は疲れてんだ!やってられるか!"縮地"!」


 振り返りと同時に縮地で距離を離し離脱する。

もちろん蜂が後をついてくるが振り向かずに走る。


 トレインになろうがMPKになろうが知ったことか。

自分の(HP)が最優先!


 何とか森を抜けだすと蜂はそれ以上追ってはこなかった。


「ふーう。助かったぜ。さて、他の奴らは?」


 そういいながらウィンドウを操作してパーティーチャットを開いた。


ーーーーーーーー

ゼロ:今どんな感じ?

金剛:悪い

金剛:死に戻った

ルル:すみません

鏡:こっちもー

ララ:普通に死にました

ゼロ:...まじ?

ーーーーーーーー


「...まじ?」


 あの森危険すぎない?

(^_^)<金剛さんたち死んじゃいましたね~☆


(-_-)<そうだな


(^_^)<鏡さんたちはともかく


(^_^)<金剛さんたちは回復役がいたのに


(^_^)<なんで死んだんですか~☆


(-_-)<普通にMP不足とクールタイムで回復ができなかったからだな


(-_-)<《回復魔術》は初期の回復(ヒール)だけでも


(-_-)<そこそこのMPが必要だからな


(-_-)<人間じゃすぐに底が尽きる


(^_^)<なるほどねぇ


(-_-)<さて、雑談は終わりだ


(-_-)<さっさと仕事しろ


(^_^)<..."フラッシュ"!


(-_-)<!ぐわぁぁー


(-_-)<目がぁ!目がぁ!


(^_^)<フハハハハハ!


(^_^)<仕事なんてやってられるか!


(^_^)<私は逃げさせてもらうぜ!


(p^x^q)<捕獲


(p-x-q)<了解


(^_^)<ギャー!


(-_-)<はぁ


(-_-)<馬鹿め


(-_-)<次回予告


(-_-)<次回、合流(三回目)

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