第六話 合流(二回目)
(^_^)<ところでー☆
(^_^)<私が作業してるここって何処なんですかー?
(-_-)<『魔獣工房パンドラボックス』の中だ
(^_^)<なんですかその物騒な名前は
(-_-)<簡単に言うと俺が管理しているエリアの一つだ
(-_-)<そこであらゆる魔獣と
(-_-)<No.2達を作っている
(^_^)<へ〜私ってそんな危ないところで作業してたんですか
(^_^)<死んだらどうするんですか
(-_-)<そこを管理しているのはNo.1...つまり統率者の分体だ
(-_-)<俺らには劣るがそこら辺のスパコンより高性能だぞ
(-_-)<魔獣を逃すなんてミスするわけないだろ
(-_-)<お前じゃあるまいし
(^_^)<高性能なんですね〜☆
(^_^)<あれ?なんかさりげなく馬鹿にされた気がする
(-_-)<気のせいだろう
(-_-)<そんなことより第六話だ
(-_-)<今回は遅くなってすまない
(-_-)<作者が風邪ひいたから遅れてしまった
(-_-)<すまないがこれからは三一で投稿させてもらう
(^_^)<三一ってなんですか〜☆
(-_-)<三日に一回という意味だ
(-_-)<今後は三一で投稿してくので
(-_-)<気長に待っていてくれ
shiningたちが去っていったすぐあと、笑い声が響いた。
「あっはっは!何やってんの君たち!」
笑い声の発生元を見てみるとそこには大笑いしている鏡さんがいた。
「鏡さん。いたのなら声をかけてください」
「そうですよ」
俺と金剛がそういうと鏡さんは言い訳を始めた。
「ごめんごめん。実は少し前にチュートリアルは終わってたんだけど人が少なくてね。奥が騒がしかったから来てみたらなんか二人がよくわからん人達とPVPしてたから」
「理由になってない...いや?なってるのか?」
「まぁ、確かに集合場所にいなかったのは俺らだからな」
そんな感じで俺たちが話しているとナンパ知れていた女性たちがこちらに話しかけてきた。
「あ、あの」
「ん?どうしたんだ?」
「いえ、その。助けてくれてありがとうございます」
「あ、ありがとうございました 」
そういうと二人は頭を下げた。
「いやいや、別に俺らがしたいことをしただけだから」
「そうそう。別にお礼を言われるようなことはしてないから」
「そうそう、こいつらは約束をほっぽってやりたいことやっただけだから気にしなくていいよ」
俺らがそうやって説得すると二人は顔を上げた。
「あ、ありがとうございます」
「ありがとうございます」
二人はもう一回お礼を言うとこれからどうするかの相談を始めた。
「さて、俺らもパーティー組むか」
「そうだねー。あ、パーティー名の変更よろしくねー」
「そうだな。じゃあ『鏡と愉快な仲間達』で」
「なぐるよ?」
「冗談だ」
「じゃあ『魔王の尖兵』とかどうよ」
「思い切り悪役じゃないか」
「え~?いいと思ったんだがなー」
「うーん、じゃあこの際適当に決めよう」
「適当にっていうけどどうやって?」
「そのためには紙が必要だな」
「そうなの?じゃ、街入ろうか」
「了解」
「んじゃあ...「あ、あの!」...どうした?」
俺らを引き留めたのは先ほどの二人組だった。
「どうしたんだ?」
「いえ、あなた達はパーティーを組むんですよね?」
「ああ。一応この三人で組む予定だが」
「できれば私たちも入れてもらっていいですか?」
「ん?別にいいけど。理由を聞いてもいい?」
「はい。私たちは魔術師と神官なんですけど、前衛が居ないんですよ。だから誰かは必ず誘わないといけないんですけど...」
「ああ、さっきみたいな人が当たる可能性もある、か」
「はい。ですので、信頼できる人に頼みたかったんです」
「なるほど。だから俺たちのパーティーに入りたいのか」
「はい。駄目でしょうか?」
「まぁいいんじゃねぇの?お二人は?」
「いいぞ」
「ん?いいよー。ぶっちゃけ男二人女一人はさすがにあれだったからね」
「だそうだ。だからいいぞ」
「あ、ありがとうございます!」
「ありがとうー」
「これからよろしくお願いします」
「よろしくおねがいしまーす」
これで、二人追加で五人。
確か1パーティーの最大人数は六人。あと一人入れられるが...まぁしばらくいいかな。
「じゃ、パーティー名決めるために街に入って紙を買いに行くよ」
「なんでですか?」
「パーティー名を決めるためだといったよ」
「そうですけど、どうやって決めるのかがまだわからなくて...」
「まぁ後々説明するよ。さぁ、行こう」
「は、はぁ。わかりました」
「あ、その前に」
「?どうしました?」
「いや、まだ二人の名前聞いてなかったからね。一応聞いとこうかなと思って」
「あ、そういやそうだな。ってかまだお互いに自己紹介すらしてないな」
「じゃあ、ついでにやっとこうか」
「了解。じゃあ俺から。俺はゼロ。種族は人間で主職業が拳士で副職業が薬師だ」
「じゃ、次は俺だ。PNは金剛。種族は鉱人だ。主職業が剣士で副職業が鍛冶屋だ」
「次私ー。名前は鏡。種族は魔人で主職業は槍使い。副職業が木工師だよー」
「で、では。次は私です。私の名前はララ。種族は人間で主職業は魔術師、です。副職業は彫刻師です」
「最後は私ですね。名前はルルです。種族は人間。主職業は神官で、副職業は付与師です」
「じゃ、自己紹介が終わったところでいきますか」
「「了解」」
「わ、わかりました」
「わかりました」
俺たちは街の入り口に歩き出した。
街に入ってから少ししてから金剛が声をかけてきた。
「ところで紙を売ってるところは知ってるのか?」
「んなもん聞けばいいだろ」
「そりゃそうか」
と、いうことで近くの住人に話を聞く。
「あの、すみません」
声をかけると少し驚いたような表情をしたがすぐに笑顔になった。
「なにかな?」
「いえ、ちょっと聞きたいことがありまして。少し時間をもらってもいいですか?」
「ええ、いいですよ。それで?何を聞きたいんですか?」
「ここら辺に紙を売っているところはありませんか?」
「紙...ですか」
「はい」
「...ええ、ありますよ」
「本当ですか!」
「ええ、ですが...」
「?どうしたんですか?」
「いえ。紙というのは基本的に高価なも何ですが...買えますか?」
「それはちなみにいくらぐらいでしょうか?」
「市販されているものは一束大体2000ジルぐらいですかね」
「...2000ジル...ですか」
「はい。それでもよろしければ場所をお教えしますが」
「......はい。それで問題ないです。教えてください」
「...はい。ではついてきてください」
「え?案内していただけるのですか?」
「ええ、丁度その店に用事があったので」
「そういうことでしたら...よろしくお願いします」
「はい。ではついてきてください」
そういうと男性は歩き出した。
俺たちは黙った男性について行った。
「こちらが紙を販売しているお店です」
男性は手で案内しながらそういった。
店の名前は『レイク商会本店』。
レイク商会の本店らしい。
見た目はとても豪華で警備らしき人が入り口に二人ほどいる。
ついでだから鑑定してみるか。
ーーーーーーーー
CN:ジェーン 種族:人間 Lv:?5
性別:男 主職業:??? 副職業:???
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CN:ルイ 種族:人間 Lv:?4
性別:男 主職業:??? 副職業:???
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おおぅ。レベルが全部見えないし職業に至ってはどちらも見れない。
鑑定を妨害するスキルか道具でもあるのかもしくは二人がとても強いかのどれかかな。
喧嘩は売らないようにしよう。
そんなことを考えてるうちに男性が二人の警備員に近づいて行った。
「「おかえりなさい、オーナー」」
「ただいま。何か問題はあったかな?」
「いえ、何もありません」
「そうか。では、引き続き警備を頼むよ」
「「わかりました」」
警備員と男性が話してた内容で大体この人が誰かわかった。
男性は入り口で振り返った。
「ようこそ。私の店へ。私は『バードル・レイク・ウェイン』だ。よろしくね」
男性はなんとこの店のオーナーだった。
「...なんとお呼びしたら?」
「ああ、『レイク』が家名で名前は『バードル・ウェイン』だ。呼び方はなんでもいいよ」
「では、バードルさんで」
「うん、それでもいいよ」
「じゃあバードルさん。この店に紙が売ってあるんですよね?」
「もちろん。僕は騙しはするけど嘘はつかないよ」
「...それはそれで危ない気がするけど」
「まぁ、そんなことはどうでもいいじゃないか。早速中に入ろうよ」
「...そうですね。では案内をお願いします」
「わかった。じゃ、行こうか」
バードルさんはそういうと振り返り入り口の扉を開けた。
「さて、君たちが欲しいのは紙だったね。案内するからはぐれないでね」
そういうとバードルさんは歩き出した。
俺たちは店の中に入って、バードルさんを追いかけた。
追いかけてる途中に金剛が話しかけてきた。
「紙が手に入ればよかったがなんか大事になりそうだな」
「そうだなぁ。どうしようか?」
「まぁ、ついていくしかないだろう。他の三人も店内をきょろきょろ見渡してるし、帰れないだろ?」
「まぁ、そうだね。...はぁ、パーティー名を決めるだけだったのにどうしてこうなった」
「しらん。呪うなら自分のLUKを呪え」
「...俺そんなにLUK高くねぇよ」
そのような会話をしているうちにバードルさんに追いついた。
「こちらが紙を販売しているエリアです。値段は普通の紙で2000ジル。書簡などに使う紙は5000ジルとなっております」
「...聞いていた通りの値段ですね」
「それはもちろん。先ほども申し上げた通りに私は嘘はつきませんので」
「それが本当でよかったです。では、紙を買いたいのですが」
「わかりました。では、どちらを購入しますか?」
「普通の紙で」
「わかりました。お題は2000ジルです...と、言いたいところですが...」
「?なんですか?」
「いえ、あなた達転者は神々より5000ジルを受け取ると聞いていますが...」
「はい。そうですね。(転者?それが俺たちプレイヤーの位置づけか?)」
「ですよね。ですが2000ジルは約半分を失ってしまいます」
「...そう...です...ね」
「ですので、ここで提案です」
「提案、ですか?」
「ええ、実は近くの森で大きな猪が暴れていると報告を受けましてね」
「はぁ。それをどうにかしてほしいと?」
「いえいえ、そうではありません。その猪のLvは入り口の警備員より高いです」
「え!?まじで?」
「マジです。ですのであなた達ではおそらく勝てません」
「では、なにをすればいいんですか?」
「それはその猪が暴れている原因の調査です」
「...それ、戦えと言っているようなものでは?」
「いえいえ、違いますよ。見つからないように近づいて調査してくるだけですよ」
「...はぁ、まぁわかりました。それで?報酬はなんですか?」
「報酬は『レイク商会』でサービスを受けられるようにいたします。他にも割引や委託販売なども請け負います」
「...それって、商会ギルドの領分では?」
「そうですよ?私は商会ギルドのギルド長でもありますので」
「...それ、職権乱用では?」
「何のことかわかりませんね。それで?この依頼、受けていただけますか?」
「...すこし仲間と話し合っていいですか?」
「もちろんですとも。集団でたった一人の意見で方針が決まるような集団は信用できませんからね」
「...そうですね。じゃ、少し時間もらいますね」
「どうぞどうぞ」
「で、どうする?」
「んー?あーごめん。話聞いてなかった」
「殴っていいかな?」
「いやごめんって。冗談だよ冗談」
「まぁそれならいいけど。で、どうする?」
「うーん、俺的には受けてもいい気がするが...」
「私もいいと思うよー」
「私も特にデメリットはないと思います」
「私も」
「じゃ、受けるてことで」
「「「「異議なし」」」」
「ってことでその依頼、受けます」
「わかりました。では、冒険者ギルドに手続きをしに行きましょう」
「手続きっというと、指名依頼として処理するんですか?」
「ええ。それが一番楽なのでね」
「なるほど。では、行きましょう」
「ええ。ですが指名依頼をする前にあなた達のパーティー名を教えてもらってもいいですか?」
「え?パーティー名ですか?」
「はい。個人に対して指名もできますがパーティー単位で指名することもできますので、そちらのほうが楽なので」
「...え~っと、実はかくかくしかじかでして...」
「いや、かくかくしかじかで伝わるわけないでしょ」
「なるほど。パーティー名を決めるために紙を探していたと」
「伝わってるし」
「スキルの《読心術》です。これがあると商談などがやりやすいので持っているのですよ」
「そ、そういうことかー」
「はい。では、話を戻しますが」
「はい」
「仕方がないのでここで一枚お譲りしましょう」
「いいんですか!?」
「はい。一般の人でしたらお断りしていたところですが、あなた達は信頼できると判断いたしました。ですので。これくらいは問題ないと考えました」
「ありがとうございます」
「いえいえ。では、今紙を持ってこさせます。少々お待ちください」
そういうとバードルさんは指を鳴らした。するとすぐにメイド服を着た女性が来た。
「紙を一枚持ってきてくれ」
「かしこまりました」
短いやり取りをすると女性はすぐにどこかに行った。
しかし直ぐに女性は戻ってきた。
「どうぞ」
「あ、どうも」
「いえ、それでは」
女性は一礼すると何処かに歩いて行った。
女性が持ってきてくれた紙は縦横30cmぐらいの紙だった。
「じゃ、決めるとしようか」
「どうやって決めんだ?」
「まずは、この紙を...そうだな。10等分しようか」
「了解」
そういうと金剛は紙を摘んで投げると腰の剣を抜いて10等分した。
「こんなもん?」
「そんなもん。じゃ、一人二枚取ってね」
俺がそういうと四人は2枚づつ取って行った。
残った2枚を俺が取った。
「じゃ、それぞれ紙にパーティー名っぽい単語を書いてね」
四人はそれぞれ書き始めた。
俺はどうしようかな。
...『鏡と』『仲間達』かな。
「書いたー?」
「書いたぞ」
「こっちもー」
「「私達も書き終わったよ」」
「じゃこの机に裏返して置いて」
俺がそういうと四人は机の上に置いた。
「後は適当に混ぜて引く順番決めて引く」
「で、その引いたのがパーティー名になるわけだ」
「そういうこと。ちなみにやり直しは無しだからな。一発勝負だ」
「わかった。じゃあ適当に混ぜようか」
紙を適当に混ぜた。
「誰が引く?」
「「「「...」」」」
「...最初は」
「「「「グー!」」」」
「じゃんけん!」
「「「「「ポン!」」」」」
結果は...!?
俺がグー、金剛がチョキ、鏡さんがグー、ララがパー、ルルがグー。
「あいこで」
「「「「「しょ!」」」」」
最終的に金剛、ララ、俺の順になった。
「じゃあまず金剛から」
「うい」
「...何でた?」
「...『鏡と』」
「ちょっ!えっ!?」
「はい次ー。ララ、よろしく」
「ちょっとま「わかりました」...おい!」
「えーっと。『仲良く』ですね」
「今のところ『鏡と仲良く』だな」
「面白い。これでいいんじゃない?」
「良くないわ!」
「まぁまぁ。まだ俺が残ってるから」
「いやもうちょっとやり直さない?」
「ダメでーす。引きまーす」
「くそがー」
「えーっと...ブフッ!」
「ちょ、どうした!」
「いや...ちょっと...名前が...フフッ」
「名前?えーとなになに?...フックッ」
「え?え?どうしたの?」
「クッ...フフッ...『森羅万象』だってさ」
「...え?し、森羅万象?」
「え〜っと、つまり私たちのパーティー名は」
「『鏡と仲良く森羅万象』だね」
「これ名乗るの?」
「そうなるね」
「嫌なんだけど」
「...仕方がない。諦めよう」
「(´・ω・`) そんなー」
(-_-)<パーティー名『鏡と仲良く森羅万象』
(^_^)<これはひどい
(-_-)<見方によってはなんかの宗教だな
(^_^)<こんな宗教あってたまるか
(-_-)<まぁそうだな
(^_^)<もしかしてパーティー名これで固定ですか?
(-_-)<作者の気分次第で変わる機会があるかもな
(^_^)<流石に(鏡さんが)可哀想なので検討してあげてください
(-_-)<まぁ伝えておくよ
(-_-)<次回予告
(-_-)<次回は冒険者ギルド行ってから
(-_-)<フィールドに出るようだぞ
(-_-)<良ければ次回も見てってくれ