学園イベント4
「とりあえずアイツを捕まえる‼︎」
気合いを入れ直し拳をつくるウシくん。
「このまま違うサーバーなのはイヤだし……」
すると……イベント用表示画面が現れ、変化が現れた。
最初に『謎の声』と表示されていた文字が、ジジジ…という音と共に歪み。
Kと表示が変わったのだった。
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K:…………。
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地図画面の赤いフォントマークは現在、屋上で止まっている。
いま『仮の鍵』で扉を開け、屋上に向かっても、Kはすぐに移動するのかも知れない。
けれど……
「行くしか無いもんな。」
原野は呟く。
「うん。」
ウシくんはうなづき。扉を鍵で開ける。ガチャッ!という音と共に鍵はウシくんの手の中で、サラサラ……と消えていった。
『ホントに鬱陶しいよね、ゾロゾロと集団で。』
そこには小さく座った、Kが居た。頭の上には小さな女の子のホログラム。フワフワと宙に浮いて揺れている。
『なんなの、あんたら、集団じゃなければ、なんにも出来ないの?』
Kの言葉に誰も答えない。
『ま。いいか。全部バレちゃったし……』
小さく呟く。
『どこで間違っちゃったんだろう……』
そう言って、ゆっくりとウシくん達を見回す。
「どうして、アイラちゃん達を撃たせた?」
ウシくんの問い掛け。眉間にシワを寄せ、怒りを抑えている。
『ワケなんか、わかんない。でも、アイツ(エフリア)がその場に居るだけでムカついた。腹が立った。許せなかった。とっとと死ねばいい。と思った。
そう、言葉を口にすると気持ちが少し軽くなった。だから、私の心のままに思い付く限りの手をつくした。』
「それで?」
『それで?って何?』
「それで気は済んだのか?」
『そんなワケ、ないじゃない!』
髪を振り乱し、涙をこぼし叫ぶ、K。
ここで戦闘準備画面に切り替わり、戦闘音楽が鳴り響く。
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ーーーーーーK・Kを倒せーーーーーー
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「魔法封印サラエ‼︎」
野崎が魔法を飛ばす。が、ホログラムの女の子が庇って魔法を散らし、Kに届かない。
ウシくんが飛び出して剣を振るうが、その度ホログラムの姿は飛散して、また元に戻る。
「ゴースト?」
ティアが呟く。
「いや、ゴースト系なら『サラエ』が効くはず。」
野崎が答える。
「それなら!」
ティアは右手を上げる。
「フロスト!」
氷の妖精をカードから呼び出した。途端ホログラムの女の子はピシピシと足元から凍り付き始める。
そこへ、ウシくんの剣が赤い火の粉を纏いながら振り降ろされる。
ーーーーーーーーザンッ‼︎ーーーーーーーー
ーーーーーーパリイィィィ……ン‼︎‼︎ーーーーーー
宙に浮いたホログラムの女の子は粉々に砕け、そしてキラキラと光を纏いながら消えていった。
ーーーーーーーーダンッ‼︎‼︎ーーーーーーーー
そうして、ウシくんは、Kの前に足を立てる。小さく座っている、Kは……
『ふん。こんな弱い女の子を殺そうというの?やれるもんなら、やってみなさいよ!その代わりアイツらは一生あのままよ‼︎』
少し薄ら笑いを浮かべながら、Kはウシくんを睨む。ウシくんは剣を頭の上に構えたまま止まる。
ーーーーーーーー少しの時間ーーーーーーーー
「大地の波動‼︎‼︎」
ソラさんが剣を突き刺し屋上の床が揺れる。Kもウシくんも体制を崩す。
「風刃‼︎」
原野が放った三日月の形の刃が、K目掛けて飛んでくる。
ハッ!と気付いた彼女は、パッとそれを避けた。
『むかつく。』
と、呟いた。
『むかつく!むかつく!むかつく‼︎』
徐々に力を入れ叫ぶ。と、同時に彼女の体は歪み、ホログラムへと変化し、どんどん巨大になってゆく。
「ホログラムはKの怒りの具現化なのね……」
ソラさんが呟く。
そして、まるで鬼のような姿の巨大ホログラムに変貌してゆく。
みるみる巨大化し、屋上の床からはみ出し、学園のほぼ3倍くらいの姿になったところで、総攻撃が始まった。
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「フロスト!」
ティアが叫ぶ。足元から凍りつくホログラム。
「いっけえぇぇ‼︎」
剣を振るうウシくん。
大剣を振り回す、原野。
ーーーーーーパリイィィィ…ンーーーーーー
粉々に飛び散る、氷の破片。そして元に戻ってゆく。
「ターミ○イターの銀ちゃん、どうやって倒していたっけ?」
野崎が回復魔法を飛ばしながら、みんなに尋ねる。
「えっ?何?」
と、原野。
「熔鉱炉だよ。」
と、ウシくん。
「金属溶かす熔鉱炉。」
「それって……」
「でも、女の子にそんな手は使いたくない。」
「じゃあ……」
「とりあえず、この透明お化け(ホログラム)を叩っ斬る‼︎‼︎」
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『女の子……』
ホログラムの中の、Kの意識が呟く。
『誰だろう……何か……その言葉を言われたような覚えがある……』
ーーーーーー『なんでもかんでも『死ねばいいのに』って言うもんじゃないよ。一応、Kは女の子なんだろ?』ーーーーーー
あれは………
ヤンチャ坊主……Gの言葉………




