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最初の寮イベント5

「やっほー牛原は?また遅刻?」


「みたいだね。」


ここはゲーム内。男子寮の浴室前。手を振り現れた原野セツエイに先に来ていた野崎エッジが答える。


「今度はお前の看板なのな。」


浴室前に置かれている等身大、野崎エッジ看板をチョンチョンとつつく。


「うん。まだみんな揃ってないから、僕が触っても消えないよ。ホラ。」


そう言って野崎エッジは看板を揺らす。


「ま。向こうだって揃っているかわかんないし。」


そう言いながら、原野セツエイは廊下の壁を背に、どっか!と座る。


「そうだよね。」


野崎エッジも隣に、よっ!と座る。

と。そこへチャットが入る。


「そっちはどう?こっちはアイラちゃんが『水やり』終わったら来る。って言ってたよーーーー」


ソラさんからのチャット。


「そっかぁーーこっちは牛原待ちーー」


原野セツエイが答える。


「そうなんだね。こっちでちょっと情報聞いてね。ひょっとしたら犯人は『闇の姫フィン』を裏門に呼び出す為にメモを貼ったのかも知れないよーー」


「「えっ⁈フィン⁈」」


驚く2人。


「なんの為に?」


と、原野セツエイ


「わかんない。話しをする為か、裏門を超えさせて退学にする為かーー」


「うーーん……」


「でも『メモ』って、かなり確率低い方法だよね?」


野崎エッジが呟く。


「だから、ホラ。犯人、男子でしょ?男子寮で『謎の声』表示だったから、だから、直接には女子寮に来れないんじゃない?」


「「あ!」」


納得する男子2人。

と。

そこへ……


「ごめん。ごめんーーーー」


と。牛原こと、ウシくんがケット・シーと共にやって来た。


ーーーーーーーフッ‼︎ーーーーーーーー


と、その瞬間。野崎エッジの等身大看板が消え

『イベント再開』の文字が出る。


ーーーーーードッカーーーーン‼︎‼︎ーーーーーー


そして、爆発音が聞こえた。






「今度はどこだ⁈」


飛び出す原野セツエイとウシくん。

階段を降りる途中で窓から見えた女子寮のバルコニー。

そこにはフィンが居て……


『何すんのよ、あんた‼︎』


一部焦げたバルコニーから下に向かって叫ぶ、フィンの姿があった。


『僕の計画を台無しにしやがって……』


バルコニーの下に黒いフードで顔を隠した全身黒づくめの男が立っている。

声は加工しているのか、電子音にも聞こえる。


『なんだ、なんだ?』

『どうしたの?』


バラバラとNPCノンプレキャラが男女問わず集まり始め、黒づくめの男を取り囲んだ状態になったところで、男はおもむろに両手を上に……


『魔法封印!ジ・サラエ‼︎』


と、唱えた。


ーーーーーーファン‼︎ーーーーーー


と、音が鳴り。まるで水の波紋のように透明な魔法が空を覆い。広範囲魔法が発動される。


ーーーーーーキュウウウゥーーインーーーーーー


と、今度は違う音が鳴り響き、イベント画面に切り変わる。途端、戦闘音楽が鳴り。表示が現れる。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ーーーーーージョーカーを倒せーーーーーー


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



「いきなり戦闘?」

「願ってもないけどな!」


ウシくんと原野セツエイが飛び出す。


「いっけえぇぇーーーー‼︎‼︎」


魔法は封印されているが剣に付与した魔法は自動発動。

紅い火の粉をチラチラとこぼしながら一筋の線を描く。


ーーーーーーキイイィィィーーン‼︎ーーーーーー


だが、ウシくんはジョーカーの張ったシールドに跳ね返される。


「バカッ‼︎」


戦士である原野セツエイはウシくんを庇って盾で攻撃を防ぐ。


「ごめん!」


そう言いながらウシくんは後ろに飛び、体勢を整える。






「遅くなって、ごめーーんーー」


ソラさん達が駆けつける。


「ティアさん!アイラちゃん!魔法が!」


野崎エッジが叫ぶ。


「知ってるーーーー!表示してたーーーー!」


ティアが叫ぶ。走りながら剣士の姿になり、光の剣を携える。

ソラさんは急いで、原野セツエイの元へと走り寄る。


「バカッ!死ぬぞ!」


と。


「大丈夫‼︎」


そう言ってソラさんは、シュン‼︎と瞬時に『戦士の鎧』を身に纏う。


「遅くなって、ホントごめんね。」

「お、おう。」


何故か戸惑う原野セツエイ


「この鎧は私が造った物だから、こんな事も出来る。ハアアアァ………」


ーーーーーードゴッ‼︎‼︎ーーーーーー


そう言うと、ソラさんは左拳を地面に思いっきり撃ち立てた。

グラグラグラッと大地が揺れ。撃ち立てた拳からひび割れがミシミシと大地を這うように広がってゆく。


「最強じゃん。」

「てへ♡」


原野セツエイの言葉に、ソラさんは楽しそうに答える。





「お姉ちゃん!エッジさん!受け取って!」


小さな学者のアイラちゃん。小さな両手を真っ直ぐ上にあげ、光でプレゼントとして、ティアと野崎エッジに紫色のポーションを贈る。


「そのポーションを飲んで下さい!3分後に魔法封印の広範囲魔法の全部……えっと……解除されます!」


「「えっ、すごい‼︎」」


2人の声がハモった。


「ありがとう、アイラちゃん!」

「ありがとう‼︎」


2人はポーションの『飲む』を選択した。


「それから…お兄ちゃん達にも……」


続けてアイラちゃんはウィンドウのアイテムチェックを始める。


と。


「危ないっ‼︎」


ジョーカーの魔法攻撃から守るべく、ウシくんがアイラちゃんの前に立ち塞がったのだった。










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