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ハロウィンイベント(風&雷)

ーーーーーー次の日 木曜日ーーーーーー


先日、水の申し子アクワ様とのボス戦を前に

「ご飯の時間」に負けて、セーブをした、ウシくん。

本日、改めてログインをするーーーーーー


ーーーーーーキュウウゥゥゥ……ンーーーーーー


起動音が鳴り、ステータスが表示される。そうしてウシくんがログインした場所は……


「あれっ?」


ボス戦の前のスタジアムではなく、西の町の丸い噴水の前。


「わあっ……」


ゲームの中はオレンジ色のカボチャがあちこちに積み上げられ、天井からはオレンジと黒のテープでハロウィン調に飾りつけられて、まるでお祭りモード。

可愛いコウモリや白いオバケが飛び交い、色とりどりの紙吹雪を振り撒いている。


と、ポーンと時報が鳴る。


「あ、3時だ!とりあえず『水』のボスは後回しだ‼︎」


急いで港へと向かう。すると、ポツンと海の上にオレンジのテントを発見。3つ連なった桟橋を渡って、テントに触れると、とたん宇宙空間。

広い広い夜空の中へと飛び込んで行った。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


『ようこそ。私は風の申し子ウェンティ。貴方が来るのを待っていましたよ。』


3人の弟子を倒し、ウシくんはレベル20になり『ロックオン・オーガ』スキル獲得をした。

※1対1で発動するスキル。相手がスピードが上だと自動で避ける。下だったらロックオンしたまま先制攻撃が出来る。


風のボス。ウェンティ。後ろで1つに編み上げた長い髪。大きな翼をつけた真っ白な大天使の姿。宇宙空間のスタジアムに映えている。


ーーーーーー『始め!』ーーーーーー


両側の審判の声が響く。


花片ピンクダンシング‼︎』


ウェンティの体の周りにピンクの花びらが大きく渦を作るように丸く集まり、ウシくんに向かって、一斉に攻撃をしてくる。


炎玉ファイヤーボム‼︎」


ウシくんは花びらをなぎ倒すように斜めに剣を振る。

ピンクの花びらは一瞬で赤く燃え、消え去ってゆく。


『グリーングラス・クラッシャー‼︎』


続いて、ウェンティの攻撃。今度は緑の葉っぱが、ウェンティの周りを囲む。


炎玉ファイヤーボム‼︎」


今度は半数が燃え尽きず、ウシくんはかなりのダメージを受ける。


『ふふふっ。』

ウェンティは楽しそうに笑う。


『では、最後の大技行きますわよ『薔薇ローズダンシング‼︎』


とたん、スタジアム全体が紅く染まり、ウェンティから光がキラキラと飛び散り、クルクルと回り大輪の薔薇を形どってゆく。


回転斬スピンソード‼︎」


ウシくんの攻撃。レベルが上がって威力が増した焔の剣。風も纏ってウシくんの周りの大輪の薔薇を、焔の渦が火花を纏って焼き尽くしてゆく。

双方の紅と緋が光と合わさり幻想的な世界を創り出している。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


『勝者、挑戦者ウシくん!』


審判の声が響く。


「はぁ…」

思わず大きく息を吐くウシくん。


『おめでとうございます。あなたに風のスタンプを授けましょう。』

そう言って審判の方が用紙にスタンプを押してくれる。

「ありがとうございましたっ!」

元気良く挨拶するウシくん。


『お疲れ様でした。焔の全体攻撃、凄かったですね。はい。では、イベントプレゼント『天使』と『悪魔』あなたはどっちの着ぐるみが良いですか?』


「え?」

ウェンティの言葉にウシくんはキョトンとする。

「別にどっちでもいいけど……」

考えるウシくん。


『では、お勧めの『天使』の着ぐるみをプレゼントでいいですか?』

ウェンティはニッコリと微笑む。


「はい。では、それで。」

ウシくんは、はいっ!と手を上げる。それからコインと風の宝石。透き通ったエメラルドグリーンのスキルキャンディをもらった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「えっと…これで『風』ゲット。『大地』と『焔』。『水』の途中…あっ!てか、まだ50分じゃん!行けるかも!」


そう言って、ウシくんは北の塔へとワープをした。

ワープには少しだけどお金がかかる。魔法使い系なら少しのMPマジックポイントでワープが出来るのだけど、ウシくんのように剣士系だと基本的には魔法は使えない事となっている。


「おぉーー」


北の塔の隣。木にハシゴがかかって、その上に挟まったようにテントが立っている。

テントに触れると…

ーーーーーージャジャジャジャーーン‼︎ーーーーーー

けたたましいギターの音が鳴り響いた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


『がっはっはっ‼︎よく、ここまで辿り着いたな、褒めてつかわそう。俺様が雷の申し子フルメン様だーー‼︎』


ドンガラガッシャーーーーン‼︎


ドラムを叩く、その姿は黒の衣装に鎖や角。見るからにハードロックで、おまけに顔には白いペイントが。

まるで歌舞伎のようだった。

ウシくんは3人の弟子を倒し、いま雷のボス、フルメンの前に立っているのだった。


「ハードロック…カッコイイんだけどなぁーー…」


ウシくんはつぶやく。


『用意はいいかぁーーーー‼︎ノッテるかーーーー⁈レッツ!ショータイム‼︎』


ーーーーーー『始め‼︎』ーーーーーー


審判の声と重なる。


『いでよ!シェン○ン‼︎』


フルメンが、ピシッ‼︎と上げた右手に白くゆっくりと円を描いて雲が集まる。

そうして集まった雲の中から出て来たのは、大きな龍神。透き通った金色のシェン○ン。

トグロを巻いて空に浮かんでいる。短いVブイが終わって、ようやくウシくんは動けるように。


「マジか…」

そう小さく呟くと

火炎斬ブラスト‼︎」

炎の塊が斜めに走る。

回転斬スピンソード‼︎」

続けて横斬り。


「…ホントなら、ゆっくり『db』の世界を…」


床にシェン○ンの攻撃範囲が丸く映し出される。

「やべっ‼︎」

ウシくんは慌てて円から抜ける。


ーーーーーーピシャーーーーン…‼︎‼︎ーーーーーー


無数の雷が白く金色に輝きながら床に突き刺さる。

同時にフルメンはドラムを叩き、床からの波動攻撃を発動する。


火炎斬ブラスト‼︎」

回転斬スピンソード‼︎」

ウシくんは続けて攻撃。時々回復アイテムを使いながら、長い長い戦いを続けていた。


「うーーっーーホントに時間が無いのにーーっーー」


ウシくんは唸る。3時55分頃から始まった『雷』の攻略イベントは、すでに1時間半を経過し、5時半になろうとしていた。








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