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箱庭の梟

孤独な梟

作者: アウル



緩やかな滅びとそう彼は言った



外界との軋轢

裏切り 嫉妬

絶望に震える


息をするのは何て辛いことなのか

これ程の痛みがあるのだろうか

死を吐き出さずにはいられない


ようやく辿り着いた庭に

見つけた小さな窓

嵐で冷たくなった体を引き摺り

瞳を閉じる



幾日かの静寂の後

頬を撫でる風に揺り起こされたとき

歪んだ記憶は私の形を成してはいなかった



微かな光に浮かぶ木立の奥から

ガラスが涼やかに響きあうような

凛とした調べを聞く


風を待つ私は空に舞うソレに目を奪われた

透明な氷のように透き通った氷晶の瞳

ソレは問う


コノセカイハ ナニデ デキテイル?

低く響く笑い声



黒と赤の鳥達の群れ

空は奇妙な形で裂け

雷鳴が走る

荒ぶる風に耳を塞ぎ逃げ惑う雛達




ソレを追い庭の外に出た私が見たのは

かつての日常だった









コノセカイハ ナニデ デキテイル?






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