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異世界なんかに絶対行かない!  作者: あまてら
1/5

面接なんかに絶対負けない!

「君のような専門家が不足していてね。ぜひ来てもらいたいがどうかな?」


正直に言えば救われるような思いだったね。

これで【どうしようもないこと】にだけはならなさそうだ。

これからも俺は世間様のために働いていくことができるし

親兄弟と別れることはしなくて済む。


「是非お役に立てればと思います」


焦るな、まだだ、まだ確定したわけではないんだからな。

「内定」こいつを手に入れるためにどれだけの奴が苦労しているんだろうか?

学校卒業したての人間が必ず通るようなこのイベント。

何の因果なのか、もう一度味わえるとは俺は確実に呪われている。


そう、お察しの通り。

現在、最終面接の真っ最中。

先方の評価は悪くないらしく手頃だとも感じてくれたんだろうか。

かなり好印象を与えることができたらしい。

部署役員という恰幅のいいおっさんと軽く握手を交わすと

人事担当者に促され、一礼して退出した。


人事担当者からテンプレ台詞で、後日連絡すると伝えられ

6月も近くなってきて、ずいぶん暑くなってきたビルの外に出た。

コンクリートばかりの東京で、慣れない背広を着ていると普段以上に暑く感じる。


「はぁ~、全くでっかいビルだな」


都内駅前一等地で回りの建物より頭一つはでかいだろう。

でも、ここで働いていくというなら悪い気はしない。

これから働くのであれば周りにもしっかりやっていると思われたいもんだ。

このビルを見れば十分にしっかりした会社で働いていることになるし

家族や周りも悪くは思わないだろう。


「・・・でも、IT系が俺を雇いたいとはな~」


実際、面接に来るまで一体なんで俺に興味を持ったのかがわからなかった。

ただ、何かしら理由はあるんだろうと思って興味本位で応募したのだ。

数回の面接で話を聞くうちに事業内容にも興味を感じた。

それに、俺のような判別不能の経歴でも魅力を感じてくれるんだ。

ありがたいことじゃないか。


「とりあえず、さっさと帰って転職活動が無事に終わることを祈るか」


正直、東京は何度か住んだが苦手だった。

どうにも、人も建物も多すぎる。

慣れない電車を乗り継いでさっさと家に帰ろう。


随分と慣れてしまった ー海軍の街ー 横須賀に





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さて、いきなり転職活動している俺の自己紹介でもしよう。 

「武内 真人」

30過ぎで独り身のどうしようもない奴だよ。

職業はちょっと面白いかもしれない。

船乗りやってるんだ。

しかも、ミサイルや大砲積んでいるような船だよ。護衛艦てやつだね。

つまり海上自衛官てわけだ。

一応、艦内の電気や機械が専門なんだ。


そんな奴がなんで転職するのかって?

事情ってのがあるんだよ。といっても悪いことしたわけじゃないからな。

ちょっと込み入った事情でね。

とある場所で、トラブルに巻き込まれたんだ


海上自衛隊って世界のあちこち行ってるだろ?

俺も行ってきたよ。ソマリア近くのアデン湾ってとこ。

大変だったけど結構楽しくもあったかな。


他の艦のやつらは「海外でヤルときは病気に気をつけろよ」

とかなんとか言って笑って見送ってくれたな。

実際なんか病気もらっちまった奴とか居るとか、信憑性の乏しい噂で聞いてたから

取り返しのつかないことになっても困るし、俺も結構気を付けてたんだけどね。

全然違うのもらっちまったんだ。



俺さ

そのとき、ちょっと呪われちゃったみたいなんだよ。







はじめまして!あまてらです


少しづつ書いていくのでよろしくお願いします(・ω・)



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