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小短編

ちょっとした英雄の話

作者: 瀧音 静香

まずは練習ということで短編にもならないものをぽつぽつ書いていくことにします。

いつかはまとまった文章を書いて賞に投稿したいですね。

 「ごはんですよ」


 自分の母親のそんな一言で目が覚める。


 まだ、布団の中にいたい。

 本能の欲求である。


 だが、学校がある。

 こちらは理性だ。

 高校生になったのだから、それなりの理性が私にはあった。


 どっちの選択を選ぶべきか悩んでいるとしびれを切らした母親の声が近づいてくる。


 これはまずい。


 本能が警告を始める。

 最悪の場合、朝ごはんがなくなる可能性があるのだ。


 私は急いで布団をはねのけた。


――――――――――

――――


 「おはよう」

 「おはー」


 いつも通りの通学風景。

 学校へと歩いている学生たちの中から、私は友達を探すのだ。

 見つかればラッキー、な感覚なのでそこまで熱をあげてさがしてはいない。

 気が付かないとあとで文句を言われるからだ。

 

「おはよう、田中」

 

 肩をたたかれ、ふと後ろを見ると探しているとお目当ての人物がいた。


 「おはよう、佐藤」

 

 私の返事に満足したようである。

 にかっと歯を出してやつは笑った。

―――――――――――


 「さようなら」


 学生たちが学び舎から続々と出てくる。

 その中には、帰宅部の私も当然いるのだが。


 佐藤は元気がとりえのやつなので、バスケットボール部で汗を流しているだろう。

 

 以前佐藤からは、一緒にバスケットボール部に入ろうと誘われたが、私は断った。

 私には、走り回って体を酷使し、けがをする危険をはらんだ行為の何が楽しいのか正直よくわからない。

 それに運動神経はあまりいいほうではない。

 中学生の時の成績は常に「2」だったからだ。


 帰り道はいつも通り本屋によろう。


 いつも通りのいつもの生活。

 

 この日は少しだけ違った。


 目の前の踏切内で血を流しながら倒れている人がいたからだ。


 踏切は降りている。


 あまり時間があるわけではなさそうだ。


 自分の周りの大人たちも気が付いたようであるが、誰も動く気配がない。


 周りの大人たちを当てにするのはやめよう。


 このとき自分はそう思ったのかもしれない。

 かもしれない、は、後になって振り返ってみると自分でもこのときどうしてこういう行動に出たのか思い出せなかった。


 気が付いたら、倒れている人に駆け寄って、踏切内からだそうとしていたからである。


 人間無我夢中になると周りが見えないものなのだな、と思う。

 電車が来るかもしれない、とかも考えなかった。

 

 今思えば背筋に冷たいものが走る。

 もしかしたら自分は電車に惹かれていたかもしれないのだから。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーー


 体に背負っていたけが人の重さが少し軽くなった。


 「ありがとうございました」


 隣から聞こえる声に気が付いて視線をそちらに投げると、

 鉄道会社の制服に身を包んだ駅員がいた。


 どうやら誰かが呼んだようだ。

 

 彼と共同で線路から外に出すと、もう一度お礼を言われた。

 

 ほっとして周りを見てみるといつの間にか人だかりができていた。


 これはまずい。


 人々の注目が自分に集まっているのがわかる。

 じわじわと熱が顔に集中するのがわかる。


 恥ずかしい。


 そう思った瞬間に私は呼び止める駅員を無視してその場を走り去ってしまった。


 当分、この通学路は使えない!


 心の中でそう叫んだのは言うまでもない。


 数日後、地方紙の小さな記事に今回の救助の話が載ることになる。

 そんなことになるなんて、このときの私は知らなかった。

 


 


プロットも用意せず、思ったことをつらつら書いている。

結構めちゃくちゃな書き方をしましたが、案の定、めちゃくちゃ。

もしかしたら修正が入るかもしれませんが、まずは練習と思っているので、

これはこれで残してもいいかもしれません。

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