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超短編

夏のある日に歩く。

作者: ミーケん

【Twitter企画8作目】

「あちぃー」

 自然と口からその言葉が漏れる。それほどまでに今日は暑かった。しかしそう言えば余計暑くなってくるのがお決まりで。

 スマホをつければそこには『34℃』と表示されている。

「あがってる、、、」

 前に確認したときよりも2℃気温が上がっていた。

 おそらくこの町の住民が全員「暑い」と言ってしまったのが原因だろう。そうに違いない。

「ねぇ、あと何分ー?」

 私は一緒に歩いているちぃに聞いた。

「もぅ、何回もそれ聞かれたんだけど、、、」

 そう言いながらもスマホで調べてくれるちぃはやっぱり優しい。

「えーと、ぐーちゃん先生に聞いたらあと15分だって」

 それを聞いて私の精神に限界が来た。

「えー、もーやだー。かーえーりーたーいー」

 歩道で小さくうずくまる。

 それを見てちぃはやれやれといったような動きをした。

「ほら!あと半分しかないんだから!」

「もう、私は頑張ったよー!ちゃんと30分以上歩いたんだよー?なのにいつまでもつかないし、、、」

 最初にぐーちゃん先生で調べたらそこから目的地までは徒歩30分だった。なのに、この炎天下の中でそんなに長く同じペースで歩けるはずもなく、こうして通常の倍の時間をかけてここまで来たのだ。

「はぁ、もう、どうして、、、」

 ちぃが小さく呟いた。

 私はちぃには先に行かせようと言った。

「ちぃ、ここは私に任せて先に行け!」

 ちぃは私の言葉に目を丸くしたと思ったらいきなり

「それじゃあ死亡フラグだよ!余計先に行きづらいよ!」

 と怒って(?)しまった。はぁ、やさすぃー。

 と、そんなことをやっている私たちの隣にコンビニがあることに気づいた。

「おぉ!神の救いが訪れたぞ!!さっそくコーヒー牛乳を買おうじゃないか!!」

 私が言うとちぃも気づいたらしく。

「あ、確かに飲み物でも買っていこうか」

 よく考えれば私はコンビニの駐車場の前でうずくまってたことになる。地味に危なかった感がすごい。


 コンビニの中は外とは比べものにならないほどに涼しかった。

 もう、最高すぎる。

「はぁーー。もうコンビニにすみたいー」

 当然私はそう思った。

「なに言ってるのさ。ほら飲み物コーナーでグダグダしてないでさっさとコーヒー牛乳買いなよ」

 片手に紅茶を持って、ちぃが言った。

「えー。だってここ最高すぎるよー。もういいよー。あんなところ行かなくてもー。だってこのコンビニがもうすでに私を出すまいとこうやって誘惑してくるんだもーん」

 ちぃは無言で私をつかんでコーヒー牛乳をとってレジへと足を進めた。

「ちぃやめてよ!あぁ!私のオアシスが、、、」

 レジで、店員さんが私たちの持ってきた紅茶とコーヒー牛乳を受けとる。

 あ、店員さんが私を見てすこし引いた!ひどい!

「あ、店員さん何円ですか?」

 ちぃが私を無視して店員さんと話をしはじめた。

「ひどーい!ちぃは私よりコンビニの店員さんの方がいいってことなんだね!ふん!」

 ちぃはため息をしながら私をつかんでコンビニから出た。


「はぁーー。おいしーー!!」

 私は外に出てすぐにちぃから袋を奪い取ってコーヒー牛乳を飲んだ。やっぱりコーヒー牛乳が飲み物の頂点を極めるべきだね!

 隣ではちぃが私にとられる前に取っていた紅茶を飲んでいた。しかし、私とは違い、

「ふぅ」

 と言うだけだ。まったくそんな食レポじゃあテレビの前の視聴者に全然伝わらないよ!

 数秒後、ちぃが言った。

「ほら、もう行くよ」

 私はそれに従うことにした。コーヒー牛乳で完全復活だ。

 私たちの向かう先にはもうすでに大きな建物が見えてきていた。それが私たちの目的地である。もう、こんなに大きく見えるのにまだ15分も掛かるとは、、、。世界は残酷だ。

「ねぇ、」

 ちぃがすこし不安そうな声で言ってきた。

「なーにー?」

 私はまた若干疲れてきたナーとか思いながら答えた。

「大丈夫かな?」

「んー?」

 あぁ、そういうこと。

「ちぃなら大丈夫だよ!絶対うまくやっていけるよー」

 ちぃはまだ不安らしく、

「そうかなー。」

 と、すこし俯いて言った。

 まったく。ちぃは心配性だなー。ふっふっふっ。しかし私にはとっておきの魔法があるのだー!

「私がこれまで生きていけてるのが証拠だよ。私みたいなおバカさんがこれまで生きてこれたのはちぃのお陰なんだから。そんなすごいちぃならなんでもできるよ!」

 これが私にできる最大の励ましだ。

 ちぃはそれを聞いて笑った。

「そうだね」


 数分後、巨大な塀と巨大な門が現れた。

 門の前にはふたりの逞しい門番がいた。もうここから先は自由にはさせてくれないのか。しょうがない。

 私はちぃの方を向いた。ちぃも私を見た。

「じゃあねちぃ」

 私は最後にお別れをする。

 ちぃも同じく言った。

「じゃあねお姉ちゃん」

 ちぃは門の方へと進んでいった。

 門番が門を開く。

 一度ちぃが振り返ることになるかもしれない。

 ちぃはああ見えてとても臆病だ。

 しかし、その目線の先に私がいてはいけない。

 私はすぐに門から離れていった。

 あとはちぃからの連絡を待とう。

 ちぃの外でのたのしい生活の連絡だけを頼りに中での苦行に耐えるんだ。

 そのうち外へ出れるのを夢見て。

ミーケんです!

なんか最初はいいんですけど最後に行くにつれて僕の中で「バッドエンドにした方がいいんじゃないか?」という考えが浮かんでしまいます。泣

はい。そんなわけで本日2こめの短編小説です!

どうでしたか?いえいえ言わなくても結構です。みなさんの思っていることはお見通しなのです。

「またかよ」ってところですかね。笑

すみません毎回なんか最後に付け足したくなるんですよ。

何ででしょう?まったくわかりません。

では!毎回本編は短いのに後書きが長いと苦情が来るかもなのでこれで後書きは終わります!

では、また会えると信じて。

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