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神葬の代行者  作者: カオスベイダー
『序刻』
6/29

第四刻『祈祷開始』

 『神と永刻を頒つ者(ディヴィディオン)』、フェルゲルト・セドナグは何の前触れもなく何者かに身を激しく打たれ、砂利道の向かい側まで投げ出された。

「――――ぐっ……貴様……! 何者……!?」

 砂埃のなか、立ち上がりざまに視線を飛ばすと、道の向かいに立つ一人の人物が目に入る。自身が纏う装束と酷似した白い美装を凛と纏う長身。目深に被るフードに素顔は包まれているも、フェルゲルトは一目でそれを敵――すなわち〝同族〟と看破する。

 唐突な自然現象のように現れた人物は、フェルゲルトの問いに耳を傾ける事なく草むらへと向かい、そこに倒れる少年と少女の容態を確認し始めた。

「貴様! 我輩は訊いている、名乗れ! 貴様はどこの〝組織〟の人間だ!?」

 フェルゲルトは業腹に震える手で転がった剣を拾い上げ、その切先を現れた未知に向け威嚇の意を示す。すると長身の人物は容態の確認が済んだのか、すらりと立ち上がり、丸腰のままフェルゲルトに向って緩慢な動作で歩み寄る。

「『神を葬する者(ディヴェリオン)』――ウァーレ・ユースティマ。私は『神と永刻を頒つ者(ディヴィディオン)』ではない」

 激昂に滾る者すら即座に落ち着かせる、鼓膜に深く静的な余響を残す男声。一切の焦りが窺えないその声にフェルゲルトは眉間を狭め、顎鬚に指を絡ませる。それでも剣の切先だけはウァーレの喉元に狙いを定めたまま頑なに動かさない。

 威嚇の構えになんら臆する事なく徐々に徒歩で距離を縮める男――ウァーレに対し、フェルゲルトの足は自然と一歩退く。瞳が見えない限りは、相手がどのような腹積もりでいるのかを探りにくい。〝チカラ〟があればこの程度の距離なぞ一瞬で詰めてくる可能性もある。

「……ふむ、知らん名だな。それに『神と永刻を頒つ者(ディヴィディオン)』ではないだと? では何故その言葉を知っている? 何故その装束を着ているのだ? その装束は主に忠誠を誓った証の他ならない筈だが?」

 定められた白い装束を纏うという事は、『神と永刻を頒つ者(ディヴィディオン)』にとっての主に忠誠を誓ったという証の他ならなかった。その装束を以ってして、初めて主と永遠を(わか)ち合う者を名乗る事が出来る。その証を身に着けてなお違うと無言の否定に徹するウァーレに、フェルゲルトは更なる苛立ちを募らせる。

 だが、同時に今後の予定も決めていた。どちらにせよ現場を見られた事には違いない。ならば命を頂くのは当然だ、と。

「私は貴方がた『神と永刻を頒つ者(ディヴィディオン)』の記憶に埋め込まれた邪悪なる意志を〝浄化〟する者。そして、貴方がたが崇める〝神という名の〟『(おとこ)』を葬る者だ」

 ウァーレの澄ました回答に、フェルゲルトは成るほど合点と腹を抱えて笑い出す。

「…………くく……ハハハ――ハッハッハ! 何を言い出すかと思えば、くっく……面白い!」

 フェルゲルトの剣はいつの間にか大地を突き刺し、今や彼の嘲笑に震える体を支える杖に成り下がっていた。有名な名前でも出てくるかと思えば見事なまでの無名。ましてや自分を浄化するとまるで意味の解らない事を言い出したこの男。

(――――〝ただの人間〟か)

 フェルゲルトは心の中でほくそ笑み、しばし笑ったのちに剣を地面から引き抜く。

「だが我輩に放った一撃……そこそこの技量はあるようだが?」

 フェルゲルトは先程見舞われた一撃にそれなりの賛辞を述べた。ただの馬鹿と切り捨てるのも不憫かと、傲慢が故の愉悦に浸ろうというつもりである。

「それは光栄」

 ウァーレは素っ気無く返答した。どうも未だに反応が薄い彼に対して、フェルゲルトは実に不可解な事だな、と首を傾げる。

「……成る程、その子らが気になるのだろうが、そやつらと貴様に何の義理がある? …………いや、よい。貴様の命を頂くのが先決だ。ふむ、少なくともそやつらよりは〝価値〟がありそうだ。小童共の(くず)のような(とき)では何の足しにもならん」

 フェルゲルトは向かいの草むらに伏す少年少女に向けて、その命を侮蔑するかのように目を細めて歯を剥き出した――途端、ウァーレの纏う装束がぴくりと揺らぐ。

 ――――そして、彼はついに。その未知なる全貌を神秘的に覆い隠すフードに手をかけ、首筋まで静かに下ろした。

「…………ほぅ」

 あらわになった男の素顔にフェルゲルトの視線は惹かれる。そのどこまでも凛々しく、息を呑まざるを得ない〝絶景〟に――――。

 若さ故に垣間見えるであろう未熟さの不在。衣服の如く纏うの人外の魔性。この世全てを既知とした賢者たる無限の叡智(えいち)を醸し出す風貌。――――それは、人であるようで、人ならざるモノに等しき存在だった。

 一度、風がウァーレの肩と目元で揺れる白銀色の髪を撫で上げ、その間から剣の輝きすら声を潜める鋭利な眼光が覗く。その黒漆(こくしつ)の双眸が真っ直ぐにフェルゲルトの瞳を捉え、威圧する。その支配的威厳は脳髄の深奥にまで瞬時に及び、体中の神経その末端までをも震撼させた。

「……っ……そう睨むな、恐くて敵わんぞ……」

 フェルゲルトは忌々しげに牽制するも、声色それ自体は言葉の通りにしか聞こえなく、声音もまた風音に掻き消される程度でウァーレの耳には届かない。

「お前は今、何と言った?」

 かちりと、ウァーレは口調を優から怒へと反転させた。今までの従容たる声調はいずこへ、どこまでも冷厳に険しく。その叱責に近い発言に、フェルゲルトは心臓に幾千もの槍を突き立てられているような感覚を覚えた。だが、彼とてこの程度で膝を折るような人物ではない。無論、それはウァーレも充分に承知している。

「そやつらの命の価値は無に等しいと言ったのだよ。よくよく考えれば加護も持たない輩の命、やはり奪っても我輩の命の質が落ちるだけだった。それを止めてくれたという点に関しては、礼のひとつでもくれてやらんとな」

「『神と永刻を頒つ者(おまえ)』達は一生知り得まい。神という名の〝一人の愚者〟の妄言が意味するところを。全てを無に帰す、その結末を――――」

 互いの目的が決定し、問答は終わった。極めて静かに、敵意の満ちた憤怒の視線が不可視の火花を伴い交差する。


 ――――一陣の疾風が舞い、束の間の(なぎ)


 ざざ、と砂利に足を踏み込む音。先に動いたのはフェルゲルトだった。

「戦うしかあるまいな?」

 余裕の笑みを口端に浮かべながら、フェルゲルトは一旦後方にゆっくりと距離を取り、腰を落として剣の切先をウァーレに向けて片手を握り胸の前に置く。そして目を閉じ、天に向って声を張り上げる。

「――――我が主よ、我が身に、我が剣に加護を宿し(たま)え!」

 宣言直後、フェルゲルトの体、そして握る剣の刀身が毒々しい黒煙のような光を帯び始めた。触れるものその全てを貪り尽くすかのように、禍々しく歪んだ輝きが日照を蹴散らし、辺りを闇一色に染上げる。

 黒煙じみた光は、体の内側からフェルゲルトの肉体を保護するかのように、彼の周囲を音も無く(うごめ)いていた。果たしてそれは人間の機能か、自然現象か。否、そのどちらとも説明がつかないだろう。

 ゼスファーの家を半分に切断した荒行は、まさしくこの黒い光が纏った剣の力だった。だが邪悪なる意志の揺らめく剣を向けられたウァーレは未だ――未だに臆する様子を見せず、そればかりか彼はフェルゲルトから完全に視線を外し、落ち着いた口調で傍らの〝空間に向って〟語り掛ける。

「ラティア、あの子達を頼む。私は彼を。それから『再醒者(リゲネオン)』に連絡を」

 それは誰も存在しないはずの空間。いくらかの空気と時間のみが流れるだけの区域。しかし、一見独り言のようにも聞こえた声に反応する〝女声〟が響く――――

「ええ、連絡は既に済ませてあるわ」

 やや事務的な女声と共に、ウァーレの傍らからラティアと呼ばれた一人の女性が現れた。だが、その現れ方がどうにも常識というものを遥かに逸脱していた。前触れもなく空間が水面のように緩やかに歪み、次の瞬間、その歪む透明の波紋の中から現れたのだ。

 目前で起こった(にわ)かには信じ難い光景に、フェルゲルトは大きく眉を(ひそ)めて後ずさる。そしてもしや自分の近くにまだいるのではないか、と周囲に警戒の視線を飛ばす。

「ぬぅ!? 加護か……!」

 現れた女性も彼らと同様に白い装束を身に纏っていた。フードで顔を覆ったままその素顔を明かそうとしない彼女は、異様な光を身に纏うフェルゲルトにはまるで目もくれず、一目散にゼスファーとリリーシアを介抱する為に草むらへと駆けて行った。

「揃いも揃って我輩を無視しよって…………!」

 ついに怒りの限界を越えたフェルゲルトは、全身から毒々しい光を爆発させ、その手にした剣を振り上げウァーレに向って疾走を開始する。

 対するウァーレは依然として丸腰のまま、あげく構えのひとつもなしに、なおかつその瞳まで静かに閉じた。その様子に、怖気付いたか、とフェルゲルトが確信の笑みをこぼした瞬間――――


「――――祈祷開始(プレイアー)


 刹那、ウァーレの胸元から燦然たる白色光が迸った。光は音も無く彼の体表を薄皮のようにして流動し、瞬く間に彼の全身をくまなく覆う。一見、神の光臨と見間違うようなその光。それはフェルゲルトが纏う光と色こそ違うものの、それ以外は同質と見ても差し支えない〝チカラ〟だった。

「くくっ、なんだ、貴様もきちんと加護を授かっているではないか! さぁ、その刻を奪おうぞ!!」

 フェルゲルトは臆さず疾走する。加速するその素早さに対し、ウァーレは高潔に揺らめく白い光芒(こうぼう)を纏った状態のままもう一度口を開く。

神宣告(ディクレアル)――第ニ刻(ドゥオーラ)神翼(ディアーラエ)』」

「遅いわぁ!」

 フェルゲルトは隙だらけのウァーレを真横から斬り裂いた。が、その一撃はものの見事に宙を斬り、周囲の草と土だけを激しく撒き散らす。――と、その舞い散る粉塵に混ざり、煌く羽毛がひらり舞う。

「小賢しい! どこへ逃げた!?」

 フェルゲルトの視線は激しく旋回し、一瞬で姿を消したウァーレを探し出す。だが何度見回したところでその姿を捉えることは出来ず、舌打ちをする。

(く……女のように虚無へと消えたか――――)

 確かに、今の斬撃は有効なはずだった。広大な横向きの範囲が自慢であるフェルゲルトの斬撃は、例えどんなに素早い獣が後ろに飛び避けようとも必ず当てる自信があった。ましてつい先ほど産声を上げた完璧な状態にある剣だ。その確かな自信が故、避けられたという事実により一層腹が立つ。

「……!」

 不意に、ばさりと鳥が羽ばたくような音がフェルゲルトの頭上で聞こえた。

「ぬ……〝上〟かっ!?」

 正午を前にした太陽光の下――――ウァーレの姿はその〝(くう)〟にあった。透明にほど近い、彼の髪の色に似た雄大なる白銀の両翼を背で羽ばたかせ、彼は空中に停滞していたのだ。羽ばたくたびに煌く羽毛が舞い消えてゆくその様子は、あたかも地上に天使が光臨したかのようである。

第五刻(クイーラ)神腕(ディクストラム)』」

 ウァーレは再び宣告し、(さん)、と輝きに燃ゆる右腕を胸元に持ち上げ拳を握り、翼を体に引き寄せフェルゲルト目掛けて急降下を開始した。フェルゲルトはそれを迎え討とうとするも、広がる瞳孔へと太陽光が容赦なく射し込み、彼は無意識のうち自らの視界を剣で遮ってしまった。

(逆光……っ!)

 自由落下の加速度を得て鮮やかに打たれたウァーレの拳と、フェルゲルトの守りに構える剣が衝突し、ばりばりと周囲の空気が引き裂かれるような苛烈な音が響く。

「ぬぅ……! その力……!」

 衝撃にフェルゲルトの表情が大きく歪む。宙に浮いたまま、ウァーレは翼の勢いを以ってして剣に拳を押し込み続ける。砂利の舞い上がる音。歯を食いしばる音。金属であるまじき弱々しい悲鳴を上げる剣の音。それらの合奏は時間が経つに連れて壮大になっていく。

「剣の装飾は見た通りただの虚飾か」

 フェルゲルトの構える剣が戦闘向きではないという事を察知したウァーレは、砕いて見せようとばかりに今一度その腕力に鞭を打つ。

 ついに振動に耐え切れなくなった柄の装飾がぼろぼろと剥がれ始めた途端、ウァーレは一旦遥か遠く後方に飛び退いた。そしてフェルゲルトが力を抜いた瞬間を狙う為、すぐさま新たな宣告を開始する。

「救済を願い出る猶予を――否、終幕だ――第六刻(セストゥーラ)神脚(ディクルース)』」

 ウァーレは地上に舞い降り疾走を始めた。翼を駆使したその加速は駿馬のそれを超越し、体表を覆う光が激流の如く彼の右足に収束し始める。

 瞬く間に詰められる間合いに攻撃に転じる暇が無いと即断したフェルゲルトは、地面に剣を突き刺し斜に構え、それで自分の身体を守る体勢に入った。

「ハハハハッ! さぁ来い! 蹴ろうとすれば足が斬れるぞ!?」

 その嘲笑う忠告にもウァーレの足は止まる事なく、むしろ身をより縮めて空気抵抗を極限にまで減らした加速を行う。

 遠目で見たウァーレの姿は、まさに夜空に奔る一筋の流れ星の如く――――加速――加速――加速――――

「『亜光脚(ルクスクルース)』」

 ウァーレの右脚は音さえも置き去りにする速度でフェルゲルトの剣と衝突した。空気が裂ける甲高い音が響く。

「が――はっ!」

 剣という障壁を難なく突破した右脚は、奇しくもフェルゲルトの脇腹に容赦なくめり込む。足を大地に深くめり込ませてそれに耐えるうちに、ウァーレの纏う白光がフェルゲルトの纏う黒い光を貪婪(どんらん)に喰い潰していく。まるで朝日が半宵の闇を掻き消していくかのように。そして、二度とその闇が蔓延らぬよう、峻厳(しゅんげん)に。

「き、貴様ぁああああ…………――――!」

 黒き光が全て白き光に飲み込まれ消えた瞬間、フェルゲルトは〝ただの人間〟として、恐ろしい勢いで離れた砂利道へと叩き付けられた。

 地面に散らばった宝石が、ウァーレの纏う輝きに照らされ周囲に鮮やかな散光を幾筋も伸ばす。この日生まれた剣は、特に目立った活躍をする事無く、数時間と経たぬうちに完全に破壊された。

「……………………」

 ウァーレは倒れるフェルゲルトの所まで歩いていくと、すぐに意識を確認し、身体に纏わせていた光を宙に霧散させる。無論、殺すような事はしない。加減に加減を加えた上である。

 静寂が訪れた。郊外が故、野次馬が来るような事もない。異様は異様によって処理され、ここに平常が嬉々として舞い戻る。

 ウァーレはフェルゲルトが纏っている装束に寡黙な視線を向けた。その装束の背面には、円形型の時計の文字盤を模した黒い紋章がある。だが不思議な事に、その文字盤には時計にあるべく〝針が何も描かれていない〟。

「……虚構が過ぎるというのに。人は何故、ここまで永刻(えいえん)を渇仰するのか。〝有限〟であるからこそ、我々は生きているというのに」

 そう呟くウァーレが纏う装束の背面。そこにはフェルゲルトの背負う紋章と極めて似ている紋章が描かれていた。

 細部に至るまでの酷似。ただ、圧倒的に違う部分が一箇所。

 ――――それは、文字盤にきちんと〝針が存在する〟事であった。

 そしてその針はいずれも、十二時である事も示す『(ぜろ)』の部分を指していた。


 ◇


 草むらではラティアという女性がゼスファーとリリーシアの介抱にあたっていた。彼女の手先は白く淡い柔らかな光を纏い、その手をゼスファーの胸にあてがっている。

「ラティア」

 戦闘を終えたウァーレが様子を伺いにくると、ええ、とラティアは落ち着いた声で頷く。

「女の子の方は大丈夫。頭を打って気を失っているだけ。だけどこっちは危険よ。止血はほぼ済ませたけど、吐いた血の量からして恐らく中身が加護の裂傷でやられてるわ。なるべく早くヴァイロに診せないとここに来た意味が」

 冷静に深刻だと伝えるラティア。それでもなお安堵が勝るのか、ウァーレは目を閉じてほっとしたような溜息をつく。そして身体中に張り巡らせていた緊張の糸を切り、肩の力を抜いて表情をいくらか穏やかにする。それでも、常人から見れば険しい表情の他ならないのだが。

「可能な限り治療を続けてくれ。そろそろ馬車が到着する筈だ。いずれにせよここではまともな治療は出来ない。その子達が目覚める前に『真実の堂(ウェリタス)』に連れて行くほうが賢明か」

「ええ、そうね。そこで話をして、その後はこの子達の判断に任せましょう。『再醒者(リゲネオン)』ももうじき到着するわ」

 こくりと頷き、ウァーレは下ろしていたフードを再び持ち上げながら砂利道に出る。すると遥か彼方まで続くような砂利道の先に、土煙を巻き上げながら疾走してくる二台の馬車の姿があった。

 ウァーレ達のいる位置から少し離れた所、砂利道の傍らには半分に切断されたゼスファー達の家の無残な光景が見えた。どう考えても自然災害とは思えない美し過ぎる被害状況である。

 だがしかしここは空想の世界にあらず。如何な方法を持ちえども、決して目を背ける事の出来ない唯一無二の現実世界。

 剣の一振りで家を絵空事のような状態にさせるほどのチカラを持つ者、『神と永刻を頒つ者(ディヴィディオン)』。そしてそのような人物を事も無げに滅した者、『神を葬する者(ディヴェリオン)』。

 

 決して相容れぬ二者の(せめ)ぎ合い。その常識を逸脱した歴史の片鱗は、決して今に始まった事ではなかった――――。

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