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第4話 Bパート

【前書き】


楽譜の読み方を、アニメ脚本っぽい形で説明します。


当作品は、オリジナル『ガクテン』からR15を削除したものです。R15以外は、そのままですので、二重投稿に近いものです。


人間ドラマなどを削除した楽典のみのものは『ガクテン♪要するに版』をご覧ください。


◆ ご感想を頂けると嬉しく思います。ログイン不要ですので、お気楽に一言をお願いします。


◆ 「評価」はログイン必要ですが、「感想」はログインせずに、どなたでも書けます。



▼ Bパート。   ▼──   ──▼


吹奏楽の先生「ではみなさん、今日は吹奏楽部の見学日ということで、部員との交流で、お招きしました」


吹奏楽の先生「いつものことですが、部員は慣れた様子で楽器を扱っていますが、実はあれこれと細かな注意点を守って扱っています。皆さんが楽器を触る場合は、部員から触っても良いと言われた、ほんの一部分だけにしてください」


吹奏楽の先生「楽器は壊れやすく、高価で、修繕もただごとではありません。是非とも、破損や汚損といった事故には、くれぐれも注意してください」


吹奏楽の先生「それから、部員のほとんどは、特別な音楽教育を受けずに入部し、初めて楽器を扱った人もいます。音楽の知識には、むらがありますので、質問に答えられない場合は、ご勘弁ください」


吹奏楽の先生「すごく難しい質問は、あちらにプロがいらっしゃいますので」手で、音楽の先生がいることを示す。


音楽の先生。ハープを構えている。「プロ並みに上手な人もいますが、僕を含め、プロ並みの演奏を求めないでくださいね。それから、大道芸のような、アクロバット演奏も、ご容赦願います」


見学者は、ハルを含め5人。


ステラ。吹奏楽の先生に小声で聞く。「見学者が5人って、少なくないですか?」


吹奏楽の先生「ああ、いつも人数制限で、5人にしているんだ。混雑すると、狭くなって、事故になることもあるからね」


背景に、チャップリンの喜劇のような説明。尻で楽器を倒す。驚いて振り返り、頭を下げて謝ったら、後ろに出っ張った尻で別の人を転ばせる。慌てているうち、あちこち壊滅。


ステラ「あっ、そうだったんですか。てっきり、吹奏楽に誰も興味が無いと思っていました」


吹奏楽の先生「あっはっは。確かに、実際に入部したがる人は、多くないけど、音楽に興味がある、合奏に興味がある、楽器に興味がある人はいるよ」


吹奏楽の先生「物見遊山の人や、一過性の興味もある。だけど、見学だけだから、申し込み者はいつも数倍いるよ」


ステラ「そうだったんですか」


ショージ。自身の担当楽器のクラリネットを見せる。「おーい、ハル。これがクラリネットだ。壊れてドが出ないのは、ドの穴をふさぐことができなくなるんだ。縦笛だったら、指が届きにくくて、低い「ド」を出しにくいようにな」


ここで、『クラリネットこわしちゃった』の原曲は、フランス軍歌『玉葱の歌』の洒落を入れても良い。「これが壊れたら、玉葱の欠片を使う……というのは、冗談だ」など。


ショージ「発音はこれ、リードだ。ストローで作ったのはリードが2枚だからオーボエ。俺のは1枚だからクラリネット」第2話で、ハル達4人で、ストローオーボエで遊んだ場面を表示する。


オーボエ奏者「リードの枚数が、吹奏楽でのレベルの高さ」


ショージ「そんなこと、あるかい!」背景に、「リードの枚数と、吹奏楽でのレベルとは、関係はありません」を表示する。


ハル「クラリネットとオーボエって、音色がそっくり」


オーボエ奏者「聞き比べたら違いがわかるけど、単発で聞いたら、どっちだかわかりにくいよね」


ショージ「似て非なるもの。俺はこだわりをもって、クラリネットとオーボエは区別している」


オーボエ奏者「立場によって違うんだろうな。君の、普段の生活では、クラリネットとオーボエの違いのこだわりは無いだろう?」


ハル「はい、正直、どっちでもいいって……」


オーボエ奏者「瀬戸物と陶器と磁器の違いもそうだし、風邪とインフルエンザ、これは、黴菌とウイルスの違いで、薬の開発ではこだわりを持っているけど」


ハル「はい、瀬戸物ですねって言ったら、伊万里焼だって言われたり、陶器と磁器の違いも、何度か聞いた気がしますが、未だに覚えていません。興味が無いので」


オーボエ奏者。軽い笑い。「ははは」


ハル「黴菌とウイルスの違いも、僕にとっては基本的な感染対策は同じです。どっちも見えませんから」


オーボエ奏者「交通事故に気を付ける歩行者にとっては、乗用車もバイクも大型バスも恐くて、運転者の安全と同じところと、違うところがあるよね」


トロンボーン先輩。話に入って来る。「ビニールとプラスチック、減量とダイエットも、似て非なるものだね」


ステラ。3人の女子に囲まれているが、主に私物のメルヘンの小物の情報交換。近くにいる部員は「音楽とは無関係だよな」「何の話をしているんだ?」「このアニメの、お得意の、余談だな」などと、小声で言い合う。


ステラ。ハルたちの医学的な話が聞こえていて、気になっていたが、トロンボーン先輩が加わったので、ステラも入る。


ステラ。トロンボーン先輩を見て。「減量とダイエットは、違いますよね」


トロンボーン先輩は、微笑むだけ。


ステラ「ダイエットは、医者による食餌療法、医療行為。だから、素人が勝手にするのは医療行為ではなく、食事のメニューの工夫」


ショージ「すごいよ、素敵だよ、ステラちゃん。みんな、わかったかい、これは、国会で決まったんだ。だって、国会は英語で「ダイエット」だろう!」


ハル「黴菌とウイルスの違いは?」


ステラ「黴菌は細胞がある生き物。ウイルスは、細胞が無いので、生物ではないという定義」


ハル「え? じゃあ、ウイルスが進化して、細胞を持つ生物に進化したのか?」


ステラ「逆だって聞きました。先に黴菌があって、そこから進化してウイルスになったって」


ハル「じゃあ、生物が進化して、「生物やめました」ってことか? 生物じゃないなら、ウイルスは、「死ぬ」とか言わないのか?」


ステラ「普通の会話では「死ぬ」とか言ったりするけど、論文なんかじゃ「活性」「非活性」とか言うよ。「不活性化した」とか」


ハル「日常会話で、用語の使い方が曖昧なら、素人がメニューの工夫をするのを、「ダイエット」って言っても、いいんじゃないか?」


ステラ「あはは、まあ、そうね。細胞は、何かを食べて、自分で増えることができる。ウイルスは細胞じゃないから、何かの細胞の中に入って、細胞を壊して増えて行く」


ハル「なんだか、黴菌って言うと、汚い感じがする」


ステラ「黴菌が増えて、人の役に立たなければ「腐敗」人の役に立てば「発酵」で、どっちにしても同じ」


ハル「あ、そうか」


トロンボーン先輩「例外があって、肥料になる「腐葉土」は、人の役に立つ」


ハル「腐葉土って何ですか? どんな字を書くんですか?」この質問を、ステラに向かってするなら、平易な言葉遣いになる。


ステラ「えーっと、くさって栄養のある土だから」黒板に「草養土」と書く。指し棒で「草」に「くさる?」のフリガナ。その隣に「栄養」の「養」を強調。


ハル「きっと、違うよ」


この「腐葉土」の誤りは、さすがにステラが可哀想なので、無い方が良さそう。


ショージ「ステラちゃん、さすが、生物学のお姫様」


生徒「じゃあ、このおでこは、顔か、頭か、どっち?」おでこが広い生徒を引っ張って来る。


おでこの広い生徒「顔だよな。頭だったら、ハゲだもんな」


ステラ。申し訳なさそうに、モジモジしながら。「眉毛から上は、頭です」


おでこの広い生徒。怒って、おでこの血管が、地図や路線図のようになる。立体地図で火山が噴火しても良い。


女子の人気を得ようと、特に、ステラが雑談しているので、気を引くために、5人のサックス男子が、ジャズセッション。そこに、音楽の先生がダブルアクションハープのアドリブで加わる。一同が聴き入り、終わると拍手。


ハル。狭いところを気を付けながら歩き、音楽の先生の所に行く。「先生、ハープも弾けるんですね」


音楽の先生「この楽器は高価ですから、滅多に出さないのですが、早坂君なら面白がってくれると思いましてね」


ハル「所々、弦の色が違うんですね」


音楽の先生「ピアノと違って、目安となる黒鍵がありませんから、色を目安にしています。これらの弦は、全部が白鍵のようなものですから」


音楽の先生「そうそう、ハープなら、こんな芸当ができるんですよ」グリッサンド。


音楽の先生「今のは、ピアノの白鍵のグリッサンドと同じです」


ハル「ハープには、黒鍵は無いんですか?」


音楽の先生「黒鍵が無いというより、このファの弦を、ファ♯にすることはできます」弾きながらペダル操作し、ファからファ♯にする。


Fを半音上げてグリッサンド。さらにCを半音上げてグリッサンド。


ハル「ピアノのグリッサンドと同じですね」


音楽の先生「さっき、東海林君からもらった、鍵盤モノサシを持っていますか?」


ハル「あ、はい。これですね」


音楽の先生「ピアノでは、白鍵だけのグリッサンド、または、黒鍵だけのグリッサンドができます」


音楽の先生「白鍵だけのグリッサンドは、ハ長調の音階のグリッサンドですね。ハープなら、どの調のグリッサンドもできます」ペダルを操作。


ハル「このペダルはなんですか?」


音楽の先生「調号のファに♯が付いていたら、低いファも高いファも、全部のファを♯にしますね。このペダルがファのペダルで、中央の高さなら、白鍵のファです」全部のファをポンポンと鳴らす。


ハル「はい」


音楽の先生「この、ファのペダルを踏むと……」踏む。「……ファが、全部♯になります」ポンポンと鳴らす。


ペダル操作と、大譜表を、1つの画面内に入れる。大譜表には、ハープの音域の音符( )全音符)の白鍵が、階段状に並べられている。


ペダルの操作と連動して、音符の左側に臨時記号が、表示されたり消えたりする。同時に、調号の「♯」と、それを指す「調号」の文字も点滅する。


ハル「本当だ。調号の「強い絆」が、ハープでも使われているんですね」


音楽の先生「強い絆とは?」


ハル「ミッツが教えてくれたんです。ト音記号とセットで書かれている♯は、1つだけ書くけれど、同じ名前のファの全部に書くのと同じ。なぜなら、強い絆だからって」


音楽の先生「強い絆とは、面白い言い方ですね。さっきの鍵盤ドーナツで、♯を付けるファは1個所ですね。ドーナツを伸ばして、モノサシにすると、ファはたくさんある、そういうことです」


背景に説明図。正面から見た鍵盤ドーナツが変形して、直線状になる動作。


背景に説明図。机上に置かれた鍵盤ドーナツが、上方向に摘まみ上げられて、螺旋状の鍵盤になる動作。螺旋状の鍵盤が、直線状の数オクターブの鍵盤に変形する。


ハル「なるほど。ドーナツだけ、モノサシだけという、独立したものではなく、連携できるんですね」


音楽の先生「そうです」


音楽の先生「ギター伴奏で歌う場合、低くて歌いにくい、そんな時、カポタストを使って、キーの上げ下げをしますね」背景に「カポタスト」と、「略してカポ」を並べて表示する。


ハル「あ、わかります。カポを、2フレット目に付けて、「ド」を弾いたら、「レ」が鳴るんですよね」


背景に、カポタスト無しで、第2弦のドとレを鳴らす絵を表示する。


分身の術で、その絵が下にも表示される。カポが飛んで来て、2フレット目に装着される。指し棒で「演奏はド。鳴るのはレ」を示す。


ハル。気付いた。「あっ、そうか。音階スライドを、2つ高くするのは、カポを2つ上げるのと同じなんだ」


背景に、ギターと鍵盤モノサシを、上下に並べて表示する。ギターは、演奏者目線で、左側が糸巻き。第3話で、ギターコードの和音構成音の説明で、黒板に書いた向きと同じ。


ギターにカポを添える。鍵盤モノサシに、音階スライドを添える。カポと音階スライドが、同時に左右に移動する。


音楽の先生「そうです。音階スライドと、ギターのカポタストは、同じものなんです」


ハル「ということは、キーを上げ下げする……。あれ? 「キー」って、「調」ですか? 「ハ長調」とかの「調」ですか?」


音楽の先生「その通りです」


ハル「音階スライドを、どの場所に合わせるか、それによって、ハープのペダルで、♯や♭を用意しておけば……、いいんですね」


音楽の先生「そうです」


ハル「なぜなら、音階は「よく使うものを選んだ」だから、演奏の前に用意しておけば」


音楽の先生。にっこりして、頷く。


音楽の先生「ペダルで、ファにだけ♯をつけた状態でグリッサンドを弾くと、ピアノでは不可能な、白鍵と黒鍵を含めたグリッサンドになります」ハープを弾く。


鍵盤の図。黒鍵は薄い灰色。グリッサンドで弾いている鍵盤が赤、弾き終わった鍵盤はピンク。


鍵盤のファとファ♯に差し棒で「このファを弾く代わりに、このファ♯を弾く」と示す。


音楽の先生「しかも、音階スライドに従わなくてもできます。例えば、シ、レ、ミを♭にしてみましょう」


音楽の先生「まずは、ナチュラルのままでは」全部のシ、レ、ミを鳴らす。


音楽の先生「これを、♭にしてみます」ペダルを操作し、全部のシ、レ、ミを鳴らす。背景の大譜表では、調号のように♭を付ける。


ハル「あ、低くなりました」


音楽の先生「この♭の付け方は、音階スライドに無い調号です」


たくさんの調号が、ずらりと左右に並んでいて、音階スライドが矢印で調号を指している。音階スライドの移動で、調号を指す矢印も移動するが、「この調号が無い」となる。


音楽の先生「○○さん、『英雄ポロネーズ』の、駆け上がりをお願いします。最初は、やや、ゆっくりでお願いします」


指名された生徒がピアノを弾く。最初は、ややゆっくり。


この演奏の場面は、実写の方が、インパクトがありそう。後述の吹奏楽の演奏で実写があるように、ここでも、指名された生徒は、本物のピアニストが、頑張って中学生の制服姿なら。面白い。


音楽の先生「素晴らしい。では、片手でも良いので、段々と速く、もっと速く、もっと速くとお願いします」


指名された生徒。音楽の先生のリクエストに応え、少しずつ速くしたものの、限界の速さになる。


鍵盤の図。黒鍵は薄い灰色。弾いている鍵盤が赤、弾き終わった鍵盤はピンク。


音楽の先生「どうもありがとう。では、ハープでやってみましょう」ハープを弾く。「もっと速くしてみましょう」面白いくらいに速く弾く。


音楽の先生「ピアノよりもハープの方が、速く弾けましたね。では、今度は、ドから半音階で、1オクターブをお願いします」


指名された生徒「1オクターブで、いいんですね」


音楽の先生「はい。できるだけ速いスピードで、お願いします」


指名された生徒「じゃあ、裏ワザを使います」右手で白鍵、左手で黒鍵の方法で演奏する。


周囲から、どよめき。「すこい」の声もある。


音楽の先生「では、今の演奏を、ハープでやってみましょう」ペダルの操作もあるので、上手にできない。


音楽の先生「失敗しました。このように、それぞれの楽器には、得意なことと、苦手なことがある、特性のお話です。○○さんに、拍手を」


ピアノを弾いた生徒が、拍手を受けて、Vサインと投げキッス。


サックスの生徒が、見学者と話をしている。マウスピースを外して、鳴らしながらマウスピースを接続する。


それを見たトランペットの生徒が、マウスピースだけで音高移動で「ビュイビュイ」と鳴らしながら、接続する。


音楽の先生「ハープにも、いくつか種類がありますが、このようなペダルがあるのが、「ダブルアクションハープ」の特徴です」


音楽の先生「ついでながら、ハープもハーモニクス、つまり倍音を演奏することもあるんですよ」倍音を弾く。


音楽の先生「弦の長さの2分の1、3分の1、4分の1」


ハル「弦が長いと、ギターよりも、いい感じに鳴りますね」


ピアノの近くで、見学の生徒が、吹奏楽の先生に質問。「ピアノも、太鼓と同じで打楽器ですよね」


別な見学の生徒「違うよ、弦楽器だよ」


ハル「あ、面白そう」音楽の先生に挨拶。「ありがとうございました」ハープから離れる。


別な生徒「普通は、鍵盤楽器でしょう」


吹奏楽の先生。全員に声が届くように。「こちらに注目。クイズです。ピアノは、なに楽器なのか、3つの意見が出ました。さーってと。どれが正しいでしょうかっ!」


吹奏楽の先生。指を、1本、2本、3本と出しながら。「1番、打楽器。2番、弦楽器。3番、鍵盤楽器」


ステラが黒板の一部を消して、黒板に選択肢を「1、だがっき。2、げんがっき。3、けんばんがっき」と書く。


ひらがなは、あだち充のようなフォントで。


吹奏楽の先生「1番だと思う人」先生の挙手に促され、数人の生徒が挙手する。同様に、2番と3番も答えを募り、人数をステラが黒板に記す。


生徒達は、小声で話し合いながら挙手。生徒の1人は、隣の生徒に、手話で「全部」と言う。


この段階では、手話を知らない視聴者には、手話であることが気付かれなくても良い。手話は、第7話で紹介。


吹奏楽の先生「答えは……どれも正解です」どよめき。数人は、既に知っているようで、得意気な顔。吹奏楽の先生が、音楽の先生に目配せ。


音楽の先生。ハープの椅子から降りている。「楽器の分類方法は、いくつもあります。見た目で分類、演奏方法の分類、何が音を出しているかの分類などです。太鼓は、叩いて演奏するので打楽器、膜が鳴るので膜鳴楽器( )まくめいがっき)です」


音楽の先生「木琴は、叩いて演奏するから打楽器で、棒そのものが鳴るので体鳴楽器です」


音楽の先生「ピアノは、ハンマーが弦を叩いて演奏するので打楽器、弦が鳴るので弦鳴楽器、鍵盤があるので有鍵楽器です」


音楽の先生「弦楽器といえば、バイオリンが知られています。バイオリンは弦が鳴るので弦鳴楽器、弦を擦るので擦弦楽器です。このハープは、弦をはじくので、撥弦楽器( )はつげんがっき)です」吹奏楽の先生に目配せ。


吹奏楽の先生「ありがとうございます」


吹奏楽の先生。フルート奏者に手を向け、発言を促す。


フルート奏者「フルートは、金属製ですが、昔ながらの分類方法の木管楽器で、吹奏楽器で、息が鳴るのでエアリード楽器です」ちょっとだけ演奏。


ちょっとだけの演奏曲の例。『アルルの女のメヌエット』( )ビゼー)。『くるみ割り人形の中国の踊り』( )チャイコフスキー)。


フルート奏者「息が、ここで二股に分かれて、カルマン渦となって、音に変わります。こんな風に」黒板に、フルートのカルマン渦の絵。息がナイフエッジで2つに分かれて、外向きの渦。指し棒で「ナイフエッジ」と記す。


フルート奏者「リコーダーでは、ナイフエッジに当たる息の角度が決まっていますが、フルートでは自分の唇で調整しながら演奏します」


フルート奏者「ナイフエッジでカルマン渦ができて、音が鳴る原理は、竿を振ると「ピュッ」と音が鳴るのと同じです」黒板に、竿の断面図と、空気が竿で分かれた後に合流する、内向きの渦。


フルート奏者「カルマン渦は、気象衛星から見えることもあります」黒板に、島を通り過ぎた風が、渦巻きの雲を作っている絵。


近くにいた、別なフルート奏者が、掃除機のホースのようなものを出す。「これは、「サウンドホース」「メロディーパイプ」と、呼ばれるものです。蛇腹がありますが、掃除機や洗濯機のホースではありません」


フルート奏者がホースを振り回すと、「ボォー」「フォーン」のような音が鳴る。


フルート奏者「振り回すと、団扇( )うちわ)と同じように風が起きます。団扇と違うのは、筒状なので、手元の穴から、先端に向かって、空気が流れます」


黒板に絵を描いていたフルート奏者が、団扇とホースの共通点の絵を描く。団扇を振ると、団扇の先端に向かって風が起きる。ホースを振っても、同様に先端に向かって風が起きる。


団扇の絵は、手元を中心に、先端が大きく動く様子と、空気の流れの矢印。ホースは、団扇と似た絵で、団扇が1枚( )1本の線)なのに対し、ホースは「空気の通路」を表す2本の線。手元側に入る矢印には「吸われる」を添える。


フルート奏者「パイプ状だから、中を空気が通り抜けます。蛇腹のあちこちで、カルマン渦が発生して、それがパイプを振動させ、こんな音になります」


フルート奏者。勢いよく回す。狂気じみた笑顔で、大声で。「来たれ、宇宙人!」サウンドホースを振り回すと、宇宙人を呼ぶような音が聞こえる。


フルート奏者は、そのまま宙に浮き、どこかに飛んで行く。画面内に天井は含まれず、他の登場人物が空を見上げる視線で、口々に「宇宙人になっちゃった」などと話す。


金管奏者が、宇宙に関する曲を演奏しながら登場。『惑星 天王星』( )ホルスト)のホルンのコミカルな部分など。


トランペット奏者「トランペットは金管楽器です。いわゆる「ラッパ」は、金管楽器。唇が鳴るのでリップリード楽器です」


トランペット奏者「トロンボーンは、このようにスライドさせて、管を長くします。トランペットはピストンを押すと、空気が脇道を通って……」脇道の管を指す。「……迂回するから、管が長くなります」


トランペット奏者が、迂回路を指すと、迂回路が色変わりになる。色変わりは、空気の流れを表す縞模様が動きながら、ピストンを押したり話したりすると、本管だけの通り道と、迂回路を経由した通り道が、交互に表示される。


トランペットとトロンボーンで、ちょっとだけ演奏。『ラッパ吹きの休日( )トランペット吹きの休日)』( )アンダーソン)。


演奏中のステラは、とても楽しそう。


▽ 場面変更 ● ── ●


下校中の生徒。女子生徒2人。吹奏楽の先生から、ウクレレを勧められた2人。さっきの続き。


2人で、駄菓子屋に入った。2人は百合じゃれ。


生徒。陳列されているお菓子を物色しながら「吹奏楽部の、可愛い新人って、なんて名前だっけ?」


生徒「何だったかな、名前も可愛いんだよね」


駄菓子屋の棚の上に、「新商品!」のポップ。それを見て、生徒の一人が、喜びの興奮で、声も出ない。


生徒「どうしたの?」


生徒「あ、あ……、新商品だって!」


新商品は「メルヘン! ステラのカステラ」で、星型のカステラ。


生徒。2人同時に「可愛いー!」


生徒「食べようよ、食べようよ」


生徒「思い出した。あの、可愛い新人は、「ステラ」って名前だ」


生徒。2人共、購入する。


店の老婆「あっためるかい?」


生徒「え? 温めてくれるんですか?」


電子レンジで、購入したカステラを温める。香りが良い。


生徒「いい香りー」


生徒「メルヘンだあ」


食べ始める。


生徒「あまーい」


生徒「おいしいー」


生徒「ステラちゃんに、キスをしている気分」


生徒「ステラちゃんを、食べてる気分」


生徒。幸せで、ゆるやかな言い方で、ツッコミ。「食べるなんて、ホラーだよ。ペロペロなめなさいなぁ」


生徒。2人同時に「しあわせぇー」


2人の周囲には、たくさんのメルヘンのキャラが飛び回る。キャラは、最初は少ないが、どんどん増えて行く。そのキャラには、ステラの部屋にある不気味なものも含まれている。


▽ 場面変更 ● ── ●


吹奏楽部の見学日の続き。


トランペット奏者「でかい音が出るこの部分は、ベル、朝顔と呼ばれます」


サックス奏者「サックスはクラリネットと同じく、木管楽器に分類されています。けれど、発明された時から金属製です。リードが鳴るので、リード楽器です」


ちょっとだけ演奏。


ショージ。サックスのベルを指して「サックスの、ここは、朝顔ではなく、ウツボカズラです」


サックス奏者「朝顔だよ! あ・さ・が・お! ベルとも呼ぶ」


吹奏楽の先生「では最後に、全員で1曲」


部員は所定の位置に座る。吹奏楽の先生が、見学者5人を、指揮者の近くに並ぶよう促す。音楽の先生は、見学者の末席に並ぶ。


当アニメで、演奏が主体の場面は、第4話と第12話だけ。


全員で演奏。『ファランドール』( )ビゼー)。この曲でなくても良い。1曲の中で曲調がいくつもあり、聞いて盛り上がり、各楽器の特徴が明確な曲。


演奏が盛り上がると、練習室の壁が無くなり、広い草原になるなど、画像も素敵に。床( )地面)が、パート別に7つくらいに分割し、宙を舞う、空を飛ぶ。


この演奏部分は、プロの実写でも良い。どう見ても、おっちゃんとおばちゃんの顔のまま、中学校の制服を着ている。


実写で、制服は男女バラバラでもいい。おっさんがステラの髪型のカツラなど。


画面では時々、奏者の楽譜を映す。楽譜は、タイトルと、その左の楽器名( )外国語に並べて、日本語のカタカナも記されている)、調号まで、はっきり映す。吹奏楽の先生の見るスコアも映す。


画面を左右に分け、片方に楽譜、片方に演奏者。左右に跨るように、楽器名の文字。


▽ 場面変更 ● ── ●


下校中の生徒。女子生徒2人。吹奏楽の先生から、ウクレレを勧められた2人。さっきの続き。


この場面でも、吹奏楽の演奏が引き続いても良い。


2人で、駄菓子屋でカップ麺を作る。


1人の生徒は、既に店の外のベンチで、食べ始めている。


もう1人の生徒。お湯をもらって。「おばちゃん、ありがとう」


店の老婆「お湯が熱いからね、気を付けて歩くんだよ」


生徒。カップ麺を持って、慎重に歩いている。足元のゴミ箱の中を見ると、中から猫がこっちを凝視している。


生徒。心の声。「( )ギャッ! 猫の死体!)」驚いて尻餅。カップ麺が飛び、頭の上に、逆さまに乗る。熱湯を頭にかぶるのは、危険なので、カップが、神棚や、尻餅で上向きになった足の裏に、綺麗に載っても良い。


足の裏にカップが載る場合、もう1人の生徒に助けを求める。もう1人の生徒は「猫ちゃんのパンツ」と呟く。


カップを投げ出した生徒。もう一度ゴミ箱の中を見る。キャットフードの袋だった。取り出す。「猫の餌の、袋?」


店の奥( )駄菓子屋の自宅)から、猫が出て来る。「にゃあ」


▼ Cパート。   ▼──   ──▼


先生ちゃん。吹奏楽の先生。


説明用の別世界。背景は無地。


先生「楽譜には、指揮者が見る総譜、スコアと、演奏者が見るパート譜があります」


2種類の楽譜の違いを、差し棒で説明。


スコア、全員分の楽譜なので、枚数が多い。パート譜、自分だけの楽譜なので、枚数が少ない。


スコア、五線の左端が繋がっている楽器が、同時に演奏される。楽器数が少ない箇所は、段数が少ないので、1ページに2行以上になることもある。


先生「そして、パート譜を見て、お気付きでしょうか? 楽器によって、調号が違いますね」いくつかの楽器の絵と、それぞれ調号が違うパート譜。


先生「楽器によっては、ドを演奏したのに、別な高さの音が鳴る「移調楽器」というのがあります」


先生「カポタストを付けたギターのようですね。ギターでは、カポタストを2フレット目に付けて、ドを演奏すると、レが鳴ります」


ギターのフレットの絵。カポタストを2フレット目に付けて、第2弦のドを弾き、「演奏はド」。何度も鳴らしながら、カポタストが点滅して消えて、「鳴るのはレ」。演奏者の吹き出しに、楽譜のド。聞いている人の吹き出しに、楽譜のレ。


数人が、それぞれの楽器を持って、並んでいる。それぞれの人の後ろには( )後ろの壁には)、楽譜の「ド」が表示されている。楽器のベルからの吹き出しで、鳴っている音の楽譜が、それぞれ違う。


先生「ドを演奏したのに、ミ♭が鳴る楽器は「E♭管」、シ♭が鳴る楽器は「B♭管」と呼びます」


先生「だから、それぞれのパート譜には、同じ音が鳴るように逆算して書きます」背景に字幕「同じ音が鳴るように逆算して」を表示し、「逆算」を色で強調。「実音」に説明で「実際に鳴る音」を表示。


数人が、それぞれの楽器を持って、並んでいる。それぞれの人の後ろ( )後ろの壁)の楽譜には、移調楽器用の「in B♭」などと、逆算して「ド」が鳴る音符が書かれている。楽器のベルからの吹き出しで、鳴っている音の楽譜は、みんな「ド」。


先生「ギターの楽譜には」楽譜の左上の「Capo.3」「Play Key A」「Original Key C」を写す。「このように書かれている場合があります」


先生「それから……」少し言いにくそうに、頬や顎をポリポリと掻きながら「……ステラさんが読み誤ったこの漢字「部室棟」は、「ぶしつれん」ではなく「ぶしつとう」と読みます」


背景に「部室棟」の漢字と、そのフリガナ。「ぶしつれん」にバツ印、「ぶしつとう」が正しい。


先生「漢字の成り立ちは、「諸説あります」ということがあり、資料によって異なっていることもあります。ステラさんに教えたい、ちょっと役立つ漢字の話をしますね」


先生「漢字の一部に「東」があれば、それは「東」という字だったり、「柬」の省略形だったりします」


先生「「東」は、木の向こうに太陽が昇るので、「木」と「日」をくっ付けたものです。これを含む漢字は「とう」や、それに似た読みをします」背景に「棟」「凍」など。


先生「「柬」は、「束」と「八」をくっ付けたものです。これを含む漢字は「らん」や「れん」や、それに似た読みをします」背景に「練」「蘭」「煉」など。


先生「ということで、「部室棟」は「ぶしつとう」と読みます」


先生「時々、漢字の一部の「東」が、「柬」で書かれているものに出逢うことがあります。漢字の一部にする時に、省略したり、しなかったりで、ちょっと迷います」


先生「「友」という字も、「抜」「祓」が、なぜ「ばつ」と読むのかと思ったら、「友」は「発」の略字を変形したものだったんですね。略字が「友」に似ているから、「友」と書かれると、「抜」を「ゆう」と読みたくなります」


背景に、「友」に似た「ハツ」の字。特殊文字なので、当脚本では使用しない。文字のユニコードは「29358」で、ブラウザ表記では「?」となるが、横棒の左端は、少し「L」のように折れ曲がる。


先生「成り立ちが違うので、仕方ないのですが」背景に、番号ボタンの並び順の種類をいくつか。電話のプッシュボタン。電卓やPCのテンキー。テレビのリモコンのチャンネル。エレベーターの階番号ボタン。


先生「漢字の読みは、主に、部首じゃない方が使われます。漢字も、長い年月で、使われ方などに例外も多いのですが、「ほとんどがそうだ」と知っていれば、役立ちますよ」


先生「「ぼ」「も」「ばく」などと読めるこの文字「莫」を部品にした漢字を、いくつか紹介しましょう」


画面の上段に、「莫」を横一列に7つ並べる。下段に、一週間の曜日「日」「月」……「土」を並べる。


上段と下段の間に、上下の文字をくっ付けて、「暮」「膜」「( )無し)」「漠」「模」「金莫」「墓」の6つの漢字になる。


「金莫」は、合わせて1文字で、草冠部分は「++」の形の特殊文字。文字コードは「-27700」( )37836)で、ブラウザ表記では「?」となる。


先生「一週間の曜日を用意したのに、「火」と「莫」をくっ付けた漢字はありません。ちょっと残念」


先生「このような組み合わせになっていない漢字もありますが、部首じゃない方が読み方になっていると知っていれば、高い確率で当たって、役に立ちますよ」


背景に、「尚」を含む漢字が漂い、「「しょう」「じょう」「どう」など、似た読みをする」を表示。それぞれ「尚」の部分が色違い。「堂、掌、賞、常、棠、裳、党、當」


背景に、「看」の字。「目の上に手をかざして見る」「看板」「看護」。


先生「省略している漢字も、省略していない形で見ると、読みがわかることもあります。「学」「覚」は「がく」「かく」と読みます。「栄」「蛍」「営」は「えい」「けい」と読みます」


全部の漢字が分身の術で分かれ、省略していない昔風の書き方を並べて、差し棒で「この部分が読みの違い」と記す。


先生「門構え「門」の漢字でも、「門」が部首か部首でないかで、読み方が変わります」


背景に「門」を使った漢字をいくつか。


上段に「開」「間」「閲」……読みが「もん」ではないので、「門」が部首。


下段に「問」「悶」「聞」……読みが「もん」なので、「門」は部首じゃない。


その他の例:「良」の上の点の有無。「浪」「狼」「娘( )じょう)」。「銀」「根」「恨( )こん)」。


なお、「食」は「人」「良」ではないので、無関係。「食」は「日」から下側が、器に盛った食べ物。その上に蓋の「A」がある。「A」と「ア( )P)」を合わせたら「令」になる。


▼ 次回予告。   ▼──   ──▼


ステラは、先輩とお揃いで喜び、


音楽の先生は、危険エリアでびくびくして、


ミッツがハルを羨ましがる。


俳句でダンスだ。


▼ 1コマ漫画。   ▼──   ──▼


実写演奏をしてくれた皆さんの、集合写真。


「★★楽団の皆様です、ご協力ありがとうございました」「今日だけ中学生」



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