第12話 UFO型探査船と観測システム
地下都市の奥にある格納庫に、アインは海斗を案内した。
巨大なドームの中、UFO型の探査船が静かに浮かんでいる。
「……まさか、空飛ぶUFOまで作ってるなんて……」
海斗は思わず声を上げた。
アインは翻訳機を通して説明する。
「これは地上観測用の探査船です。UFO型に設計することで、地上文明に過度の影響を与えず、未確認飛行物体として認識させています」
探査船の近くで操作盤を動かすと、スムーズに浮上し、ドーム内を旋回する。
海斗は目を丸くした。
「自由に飛ぶんだな……完全に未来技術だ……」
アインはさらに説明する。
「地底文明では、地上を常時監視しています。危険な行為や異常は最小限の介入で制御されます。兵器は存在しますが使用は禁止です」
海斗は床のスクリーンに映る地上の映像を見つめた。
「つまり、俺たちが日常で目撃するUFOやUMAは、すべて君たちの観測の一部ってことか」
「はい」
アインは静かに頷いた。
「地底文明の目的は人類の存続です。監視と導きが中心であり、支配ではありません」
海斗は再び深呼吸し、目を輝かせた。
——光ゴケ、アトムスーツ、UMA、UFO型探査船……
すべてがジェレスの理想と合理性に基づく地底文明の証だった——
「……こんな世界、現実にあっていいのかよ……」
海斗の声は興奮で震えていた。
アインは微かに頷き、海斗が安全に都市内を体験できるよう調整を続けた。
地下の光と技術が、海斗にさらなる好奇心と畏敬を植え付けていた。




