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地球の地下には4400年前から続く文明があり、人類は観測対象だった 〜登山中に消えた俺の真実〜   作者: ムーンキャット


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第11話 地下のUMAたち

地下都市の通路を抜けると、海斗は思わず立ち止まった。

壁に沿って広がる透明なドームの中に、不思議な生物たちが悠々と泳いでいる。

「な、なんだこれ……」

水槽や空中ドームではなく、まるで空気の中を自由に漂っているようだ。

アインは静かに翻訳機越しに説明する。

「これは地底独自の生態系です。地上では目にすることのない生物たちで、UFOやUMAとして報告されたものの多くは、この種に由来しています」

海斗の目が輝く。

「地上のネッシーとか、チュパカブラとか……全部、この地下で生まれた生き物だったのか?」

「はい」

アインは微かに頷き、ドーム内の生物を指さした。

「培養と遺伝子調整により、観測と資源利用の両方を兼ねています。光ゴケや地熱の環境下で繁栄するよう設計されています」

水面のない透明なドームの中で、長い首を持つ生物が優雅に回転し、羽のようなひれで空間を漂った。

別の小型生物は光ゴケの周囲を素早く跳ね回る。

その動きはまるで、海斗が見た伝説のUMAそのものだった。

「す、すごい……」

海斗は思わず声を上げる。

「地上のUMAは、全部ここから伝わった話だったのか……」

アインはさらに説明する。

「我々は地上文明を監視するため、生態系を設計しました。危険は最小限に、観測対象に影響を与えないよう配慮されています」

海斗は深呼吸し、目を見張る。

——ジェレスが設計した地底文明は、技術だけでなく生命そのものまでも管理し、文明の一部として作り上げていた——

「……俺、全部記録して帰りたいくらいだな」

海斗は笑みを浮かべた。

「でも、秘密のままでいいのか……」

アインは静かに頷いた。

「それが、地上文明との距離の保ち方です。我々は神ではありません。支配せず、観測するのみです」

海斗は光ゴケの淡い光に照らされながら、次々に現れるUMAを見つめた。

目の前の光景は、まさに地上の伝説が生まれる舞台そのものだった。

——こうして海斗は、地底文明の技術と生命、そして人知れぬ世界の全貌を少しずつ目の当たりにした。

彼の好奇心はさらに膨らみ、次なる未知への扉を押し開こうとしていた。

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