表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/14

「痛い!」


驚いて思わず噛んだ尻を離してしまう。

生まれて初めて生き物から意味のわかる言葉を聞いた。

いわゆるコミュニケーションというやつだ。


わたしは集合意思が聞けないため、今まで誰かと会話などしたことがない。

誰かの声を聞いたり独り言すら呟いたことがないのだ。

それが目の前の異種族は喋ったのである。

まさに青天の霹靂である。


蝶はまだ喚いている。


「君たちに言っても聞かないんだろうけどね、僕だってでかい奴に掴まれたり閉じ込められたりしなければ地を這ってる奴らに食べられることなんてなかったんだ。今頃優雅にお前らの牙の届かないところにいただろうに……ちくしょう!」


勝手に蝶はみんな女だと思っていた。

いやいやそれよりも、わたしの言葉は通じるのだろうか。

そもそもわたしは喋れるのだろうか?


考える前に行動しそうになるが、この場にわたしだけでないことをすぐに思い出し、賢いわたしはリスクを考え話すことを躊躇した。


そうこうしているうちに足の近くの肉をもう一匹のアリに引きちぎられ、蝶は叫んでいる。

危ない、一歩間違えれば喋って殺されたのはわたしかもしれない。

しかし幸いなことに、すぐさまもう一匹は巣の方へ踵を返していく。


これは願いに願った単独で行動できるチャンスだ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ