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外の光

今日は外の担当だ。

楽な日だ、よかった。


巣の中の担当は肝を冷やすことが多い。

通る穴を間違えないよう巣を広げたり、運ばれてきた餌を餌場に集める。

女王アリの近くに行くことも多い。


働きアリとは違う動きをする唯一の存在だ。

わたしは彼女が全ての個体をちゃんと識別しているのだと思っている。

なぜなら、あの蟻こそ我らに集合意思で命令を発している大元だろうからだ。

おそらく間違いない。


皆、女王蟻の近くを通ってその日の仕事を始める。

団体で命令が下されるのはありがたい。

ある程度の顔を覚えていれば、そいつらと同じ動きをすればいいのだ。


ということで外仕事だ。

遠征してご飯を探す。

とてもシンプルで退屈な業務だ。


外はとてもいい天気だ。

カラリと晴れた空はありがたい。

飢えと乾きで死んだものが多いのだ。


蜜なんかでもわたしは十分だが、量が多くて食べたと感じるものはやはり肉だ。

赤ちゃんたちも肉が好きなので、基本的に肉を探す。

これも集合意思で動く奴らをみているうちに学んだことだ。


他の蟻たちは出発せず、まだかまだかと待っている。

命令されてからかなり時間が経っているところを見ると、難儀なことにこれはわたしが先頭のようだ。


先頭は緊張する。

倣うではなく倣わせる側になるからだ。

一歩間違えば制裁の対象となる。

今まで何度かやってきたが、わたしがこれほど優秀でなければすぐに死んでいただろう。


幸いなことに餌の方向はわかる。

匂いがするのだ。

仲間たちがついてくるように自分のニオイも残していく。


ある程度遠い距離の餌に狙いを定めた。

そうすれば、だんだんと群れが分岐していき、少ない数で遠征できるからだ。

リスクは少ないに限る。


狙い通り、どんどん群れから分かれていくものたちが出てくる。

だんだん暑くなってきているおかげで今日は餌が多いようだ。


外の明るさは好きだ。

自由を感じる。

わたしがアリでなければもっと自分を活かせただろう。

なんとももったいない。

無駄遣いをしているようで何にかは分からないが申し訳ない気持ちになる。

わたしならもっと色々なことができただろう。

外仕事は暇なのでこんなことばかり考える。

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